「組み立てる」ことの魅力をー
プロモデラー北澤志朗・カーモデル作品集制作プロジェクト

エンジニアリングとエモーション

ご覧いただきまして、ありがとうございます。

北澤さんの書籍を、一冊ご紹介したいと思います。

「自動車模型の楽しみ方 エンジニアリングとエモーション」新紀元社

北澤さんはこの本を、いわゆる技術本としてだけでなく、模型を作るうえでの「心のよりどころ」になることを目指して書かれています。それがゆえに「ものづくり」に励む人や、なにかを「制作」する仕事に携わっている人が、迷ったり立ち止まったりした時、この本はとても親和的に、無理なく、私達に行くべき道を案内してくれます。

・・エンジニアリングにせよ、エモーションにせよ、ただひとつのスタンスに凝り固まってしまうのは、モデラーの精神衛生上あまりよろしくないのである。自動車とはエンジニアリングの産物であると同時に、人間のエモーションを受け止める愛玩具でもある。・・そのどちらが欠けても自動車模型の楽しみは不完全なものになる。大切なのは両者のバランスであり、それは人それぞれ異なるものだ。(本文から)

組み立てることを職業として、プロとして長年活動している北澤さんでしか表現できない言葉で、自動車模型の楽しみ方を伝えてくれます。

北澤さんには、まず技術を見せつけよう、といった心持ちはないのです。楽しいことを伝えよう、がまずあるのです。

展示や作品集の写真も、この思いを柱にしています。
北澤さんの作品には、技術的に注目すべき細部はたくさんあります。しかし今回はライティングや合成で過剰に技術を見せる撮影はしていません。完成品は「楽しさ」を抱えて、美しく、素直に撮れば魅力が伝わるからです。

支援は引き続き募集中です。
今月末まで、皆様どうぞよろしくおねがいいたします!

(作品集から)ジャガー XK-E シリーズ1  ロードスター

 

2018/06/16 12:36