はじめまして、プロモデラー・自動車模型ライターをしております北澤志朗です。
1961年生まれ、現在56歳です。
模型作りは仕事であると同時に趣味でもあり、余暇には自分のコレクション用の模型を作っています。
自動車模型をこよなく愛し、人生の大半をそれに費やしてきました。
同好の仲間と26年前に結成した「S.E.M.湘南モデルカー愛好会」の代表も務めています。
実物の自動車ももちろん大好きで、特に旧いクルマには目がなく、旧車イベントには取材と称して足繁く通っています。
「自動車の模型を作る」というのは非常に個人的で小さな行為で、普段は私の小さな作業机の上で完結してしまうほどのささやかな活動です。
しかし、その小さくささやかなものを、作品集としてまとめることで、そして、作品を見ていただくことで、この世界にほんのひとしずくでも、何らかの影響を及ぼすことが出来るかもしれません。
今回のプロジェクトを通じて、私が模型作りの中で味わってきた喜びや楽しみを、私と同じように自動車と自動車模型をこよなく愛する方々とともに分かち合っていきたいと思います。
応援宜しくお願い致します!
子供の頃からプラモデルが好きで、模型に関係する仕事をしたいと考えて、工業試作の会社で技術者として働いていました。プラスティック素材で機械部品や容器、電化製品などの機能試作品やモックアップを作る会社で、プラ素材の加工や塗装のノウハウを身につけました。その技術を生かしてプロモデラーになりたいと思い、1988年に都内の某有名高級ミニチュアカー専門店に作品を持ち込みました。「プラモデルには資産価値はない」ということで「試しにメタルキットを作って見なさい」と言われ、キットを預かってきたものの、当時の技術ではこれがまったく作れず…。
いったんは諦めたのですが、自動車模型に関わりたいという気持ちを抑えきれず、1990年に脱サラして模型店「びあるべえろ」(DOHCの意・プラモデルとミニカーの2本立てを意味する)を開業しました。この店は不況の影響で2年ほどで閉じざるを得ませんでしたが、店の常連だった方がたまたま模型専門誌の編集長のお友達だったことから、編集部に紹介していただき、1992年にモデラー・ライターとしてデビューできました。
ただ、模型誌の仕事だけでは到底食べて行けず、深夜のコンビニでアルバイトをしながら、ホビー系の個人売買雑誌に自動車模型の注文製作の告知を載せたり、ホビー系のフリーマーケットに出展して完成品を販売したり、地味に細々と営業活動を続け、1995年頃にはどうにか模型関係の収入だけで食べていけるようになりました。
深夜のコンビニでレジを打ちながら「ああ俺イイ歳してナニやってんだろう?」とふと考えたりもしました。
将来が見えず、不安と焦りで悶々としていました。無名だった頃には、完成品の製作料を踏み倒されたり、理不尽に値切られたりしてガックリすることもありました。
同業者の中には「好きなクルマは楽しく作れるが、嫌いなクルマは辛い」と言う人がよくいますが、私の場合「嫌いなクルマ」が全く無く、クルマならどんな車種でも大抵好きなので、とにかく作っていると楽しくて、辛さはまったくありません。
模型誌の〆切の時期はいつもスケジュールが綱渡りで、深夜まで作業することもありますが、20年以上やっているとそれにも慣れてしまって「間に合うのか?ホントに。ひーっ」とテンパッている自分がけっこう好きだったりします。そういう時って、なぜか常人離れした集中力が出たりするんですよね。
プラモデルだけでなく、レジンキット、メタルキットなど、あらゆる自動車模型をひっくるめてですが、自動車という機械の持つ魅力を手の平の上サイズに凝縮して眺めることができます。
デザインやメカニズムだけでなく、優れた模型は実物の持つ空気感まで縮尺して再現します。私は自動車を「人間の肉体と精神を拡張するデバイス」と考えています。
自由に自分の意志で操り、肉体の限界をはるかに超えた速度で、好きな時にどこへでも走って行ける。
そんな自動車の模型をコレクションすることで、自動車の100年以上にわたる歴史を卓上に再現する。自動車の歴史、すなわちそれは人の精神と肉体の自由の歴史です。それを「神の視座」から俯瞰することが出来るのが自動車模型の魅力の真髄だと思います。
大規模な個展をやりたいとは常々考えていました。個人のお客さんのために作ったものは、私的なコレクションとして他人の目には触れなくなりますし、企業の依頼で作ったものも多くの場合は同様で、死蔵されてしまいます。一方で、模型誌の作例のほとんどは手元に残りますし、趣味の作品も同様ですが、自分の側においておくだけでは、まったく人の目に触れません。
なんとか、手元にある大量の模型を一堂に展示して、多くの方々に見ていただきたい。そこで模型作りの楽しさや可能性を知っていただければ、私の生涯をかけた活動が、次の世代に何らかの形で引き継がれることになるでしょう。安くてお手軽なものばかりが喜ばれ、人の手で作られたものの価値を知る人が減ってきている昨今、モノ作りの重要性を世に訴える一助にもなれば、と思います。
私が現在の活動を続けているのは、自動車と自動車模型が何よりも好きだからです。人は一番好きなものを職業にすべきだと思います。「一番好きなものは趣味にとっておけ」という人もいますが、私はそれは「逃げ」だと思うのです。歌が好きな人は歌手を目指すべきだし、野球が好きな人は野球選手を目指すべきです。模型が好きな人は模型作りを職業にすべきだと思うのです。
まだまだ作っていないキットが世の中にはあまたあり、キットになっていない自動車もあまたあります。私はこれからも、ただひたすら自動車の模型を作り続けます。自動車模型の楽しさを伝えるための記事を書いたり、本を出したり、これまでどおりの活動を、出来るだけ長く続けて行きたいと思っています。
また、私は自分を「工芸家」もしくは「職人」と考えているので、自分の作ったものを「アート」だとは思っていません。クラフトとアートの違いは、前者は技術の蓄積によって安定的に作り出されるもの、後者は一瞬の奇跡的な邂逅によって作り出されるもの、という点にあると思います。
しかし今回、kumudesignの岩瀬さんというフォトグラファーの手によって写し取られた写真は、クラフトである私の模型を題材にしながら、新たなアートとして成立しています。この奇跡的な出会いをぜひ多くの方々に感じ取っていただきたいと思います。
プロジェクトの実行委員会代表の岩瀬と申します。本プロジェクトのディレクションと、撮影を担当しております。
二年程前、横浜で開催されていたカープラモデルのイベントに足を運びました。偶然見つけたプラモデルの写真が掲載された案内に「小さい頃よく作ったな」と懐かしさを覚え、用事のついでに、ちょっと見学するつもりで立ち寄ったのです。
しかし、結果、会場で3時間も夢中になることになりました。
集まったプラモデラーの方々の製作した作品の美しさ、完成度の高さ、おもしろさ。圧倒されると同時に、子供の頃、模型屋でパッケージを眺めて選び、自分の手で組み立てていく喜びが蘇りました。
ひときわ存在感のある数台がありました。落ち着いた品のある色、細部まで正確、キットを改造しているにも関わらず調和を乱さないバランス。唖然とする作品ばかりです。
周囲の方に作者を尋ねると、「あの方だよ」と、集まった見学者に技術を丁寧に説明している男性を教えていただきました。それが北澤志朗さん。組み立てるプロ、カープラモデルのモデルフィニッシャーの第一人者でした。
北澤さんは組み立てながら、その車の生まれた時代背景を、その車のデザイナーの感性を、そしてその車の技術者達の思いを汲み取ります。車の資料を取り寄せ、旧車のイベントや展示会に足を運び実写を見つめます。組み立てることは、「組み立ててきた人達」への感謝のこうにも見えます。技術を超えた真摯な姿勢が、その手から模型に宿っている。私は模型愛好家の方々のみならず、車好きな人から、「ものづくり」に興味がある人まで、より多くの人に見ていただくべきものだと確信したのです。
北澤さんのカーモデル作品の魅力を伝えるためには、どうしたらよいのか。ライトをしっかり当てて細部まで見せるべきか、合成、レタッチで素敵に見せるべきか。しかしいずれも本質を捉えるものではありませんでした。
試行錯誤の末、特別な撮影ブースを製作、ライトは1箇所から。使用したレンズは一本。撮影後の合成はなし。レタッチは、どうしても写り込んだ埃の除去のみ。作品の技術的な細部にとらわれず、北澤さんの「手」で組み立てられた作品から立ち上がる美しさを撮ることに集中しました。
作品集では、カーモデル約100台の写真に加え、北澤さんの「モデルフィニッシャー」としての製作姿勢、「好き」を仕事にする秘訣、カーモデル製作の秘話まで、ロングインタビューをもとに多数のコラムを掲載。魅力を凝縮した一冊にするべく、編集中です。
4月28日(土)から、静岡県静岡市にて北澤志朗さんの製作したカーモデル100台を展示する「組み立てる とは なにか」展を開催いたします。
タミヤ、アオシマ、ハセガワ・・静岡市は模型メーカーが集う、世界に誇る「模型都市」です。今年も開催される「静岡ホビーショー」には世界中から模型ファンが集結します。今回は静岡模型教材協同組合のご協力を得て、「静岡ホビースクエア」にての開催です。ゴールデンウィーク、ぜひ足を運んでいただき、今回のプロジェクトを共に盛り上げていただきたく思います。
「組み立てる とは なにか」展・・・https://www.k-t-n.site/
「好きを超えて、圧倒的に好き」。北澤さんはそう話します。その愛情が注がれたカーモデルを、たっぷり皆様に楽しんで頂きたい。
そう思い今回北澤さんと共に北澤さんの作品を「作品集」としてまとめるクラウドファンディングにチャレンジすることにしました。
懐かしい車から、怒涛のスポーツカーから、かわいい珍しい車まで、模型の、そして車の美しさをたっぷりと堪能していただきたいと思います。
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作品集は今秋発売予定です(中身の内容は同様です、販売価格は2500円(税抜)予定)
¥3,000 お礼のメッセージプラン
・お礼のメッセージ
¥5,000 プロジェクト限定作品集プレゼントプラン
・お礼のメッセージ
・フォトカード5枚セット
・プロジェクト限定作品集
*クラウドファンディング限定栞とブックカバーとなります
*今秋発売予定(中身の内容は同様です、販売価格は2500円(税抜)予定)
¥10,000 【限定60名】限定トークイベントご招待プラン
・お礼のメッセージ
・プロジェクト限定作品集 (サイン入り)
*クラウドファンディング限定栞とブックカバーとなります
・作品写真集巻末にお名前を掲載いたします
・北澤志朗さん 作品展示・特別トークイベント ご招待
*7月頃予定 都内開催「好き」を仕事にすることについて
¥35,000 【各 限定5個】特製木製パネルプレゼントプラン(スカイライン・ポルシェ)
・お礼のメッセージ
・プロジェクト限定作品集 (サイン入り)
*クラウドファンディング限定栞とブックカバーとなります
・作品写真集巻末にお名前を掲載いたします
・北澤志朗さん 作品展示・特別トークイベント ご招待
*7月頃予定 都内開催「好き」を仕事にすることについて
・作品写真 特製木製パネル ラミネート加工(A4サイズ 3枚セット)
*スカイラインorポルシェよりお選びいただけます
*木製パネルイメージ画像
¥40,000 【限定3個】 特製木製パネルプレゼントプラン(メルセデス)
・お礼のメッセージ
・プロジェクト限定作品集 (サイン入り)
*クラウドファンディング限定栞とブックカバーとなります
・作品写真集巻末にお名前を掲載いたします
・北澤志朗さん 作品展示・特別トークイベント ご招待
*7月頃予定 都内開催「好き」を仕事にすることについて
・作品写真 特製木製パネル ラミネート加工
*A1サイズ メルセデス
*木製パネルイメージ画像
¥50,000 【限定5名】あなたの製作した模型を特別撮影プラン
・お礼のメッセージ
・プロジェクト限定作品集 (サイン入り)
*クラウドファンディング限定栞とブックカバーとなります
・作品写真集巻末にお名前を掲載いたします
・北澤志朗さん 作品展示・特別トークイベント ご招待
*7月頃予定 都内開催「好き」を仕事にすることについて(クラウドファンディング限定栞とブックカバー)
・あなたの製作した模型を特別撮影!
(kumudesignにて撮影、A4サイズプリント3枚組+データ)
今回の作品集を撮影したフォトグラファー岩瀬が、
皆様の製作した作品をお預かりして撮影いたします。
模型は30センチ四方くらいまで。受け取り・お返しは都内となります。
*ジオラマは撮影不可
¥100,000【限定3名】北澤志朗さん製作のカーモデルプレゼントプラン
・お礼のメッセージ
・プロジェクト限定作品集 (サイン入り)
*クラウドファンディング限定栞とブックカバーとなります
・作品写真集巻末にお名前を掲載いたします
・北澤志朗さん 作品展示・特別トークイベント ご招待
*7月頃予定 都内開催「好き」を仕事にすることについて
・北澤志朗さん製作のカーモデル!!
*タミヤ・アオシマ・ハセガワのメーカーの中から、現在販売中の1/24カープラモデルとなります
基本的に素組みではなく、北澤氏の作り込む部分が追加されます。
内容については当方にお任せですが、色や使用に関してリクエストがありましたら
可能な範囲で対応させていただきます。(要相談)
*原型をとどめない大幅な改造、また暴走行為専用車・トラック・バスは不可