※2015年に出版したモノクロームの写真集「アインシュタインロマン」がSan Francisco MOMA(サンフランシスコ近代美術館)に収蔵されましたが、今回は 新たに制作するカラー版写真集のプロジェクトで、この写真集もご支援くださった皆さんのお名前をクレジットに載せて、MOMAに収蔵することを目指しています。
所 幸則 | Yukinori Tokoro
大阪芸術大学卒業後、フリーのフォトグラファーとして活動。
主に芸能や広告業界で活動をしていた頃は"色彩の魔術師"と呼ばれていたが2006年にそれまでを"第一期 所幸則"としてキャリアをリセット。
翌年からはファインアートの世界でそれまでの作風から一変してモノクロームによる東京 渋谷のランドスケープを中心に新しい"第二期 所幸則"としての作家活動をスタート。
走行中の新幹線の車窓からシャッターを切り、流れゆく風景をカメラに収めた【アインシュタインロマン】の作品と写真集(2015年発行)はSan Francisco MOMA(サンフランシスコ近代美術館)に収蔵されている。
2017年に発表された新しい親と娘をテーマにした【うさぎガールと黒縁眼鏡】の
僕は、“写真”という概念はすでに崩壊していると思っている。
写真はもともと、その場その時にしか撮れない「瞬間を切り取る」という概念から 生まれたものだと思うが、あらゆる技術進化によって、いまや写真の定義は変化し、
これまでの概念は崩壊しているのではないだろうか?
まずは時間に、瞬間なんて存在するのか?
1/8,000分の秒ですら、そのなかに無限の時間が存在する。
写真は瞬間という線の中の一部を切っているに過ぎない。
そして大抵どれ程の時間の線で撮ったかはさだかではない。
最近目覚ましい進歩を見せる携帯などのカメラだと、意識することさえほぼしない。
そうして、瞬間とは違った概念の
時間軸を取り入れたOne Secondシリーズの制作を始めたのが約10年前だ。
僕は1秒に光は30万km進むといった話が好きな人間だから、One Secondシリーズの時から "1秒" に拘ってやってきた。
ちなみに、1秒に光は30万km進む と言ったのは、僕の少年の頃
走行中の新幹線の車窓からシャッターを切り、流れゆく風景をカメラに収めた【アインシュタインロマン】を撮り始めたのが2013年の頃だ。
僕が生きている間には光に近い速度で地上を走りながら写真を撮る事は不可能だろうから、せめてもの可愛い挑戦として300Kmで走る新幹線から撮る事で一部の人には伝わるかもしれないというささやかな試みである。アインシュタインの特殊相対性理論へのオマージュなのだ。
アインシュタインロマンの写真集が完成し、何度か東京で個展を開催していたが、ある日突然、San Francisco MOMA(サンフランシスコ近代美術館)の方からメールが届いた。
内容は、アインシュタインロマンの作品を収蔵したいという話で、しかも作品だけではなく、写真集も合わせてということだった。
作品だけでも嬉しいことだが、写真集も丸ごと収蔵されるという話で、それは写真集が本として完成度が高いということを意味するから尚のこと嬉しかった。みんながファンディングで支援してくれたおかげでMOMAにも認められる写真集を作ることが出来たということも含めて、とても喜ばしいことだと思っている。(ちなみに経緯を聞いてみると、東京で開催した個展でアインシュタインロマンの作品を購入くださった方が現代アートのコレクターの方で、その方がSan Francisco MOMAの方とも交流があったという事だった。)
2005年の頃は400〜500万画素数だったデジタルカメラの解像度もあっという間に3,000〜4,000万になり、僕がアインシュタインロマンを撮影していたつい2年程からも更に進化し、最近は6,000万画素数位になっている。
ダイナミックレンジについても、技術の進歩で今では4年まえの4〜5倍の幅広さになり、晴れた日の空から日陰の黒いところまで表現できるようになっている。
以前はフィルムでも不可能だった事である。(30〜40年前なら、表現したい明暗を出す為に30枚以上を写真を重ね合わせて1枚の作品を作ったりした作家もいる、例えばアンセルアダムスだったり。)
カメラの技術は進化し続けている。
カメラだけじゃなく、テクノロジーの進化は止まらないし、変貌する時代の渦中にいるのが今を生きる僕らだ。
テクノロジーがここから更にどう進化していくか、先を読んでいかないと、僕らはやりたい表現が出来なくなっていくのではないかと思っている。
例えば30年近く前にデジタルカメラが生まれた時に、デジタルビデオカメラやccdセンサーが開発されている段階でフィルムの衰退、カメラの映像化もわかっていた。
2005年には、デジタルムービーカメラがいつかカメラに成り代わる時代が来ると思い、一枚の写真で時間表現をしなければいけないと感じていたことを覚えている。
僕は写真家である以上、
カメラの進化と共に
そのカメラを道具として使って
人間だからこそ生み出せる作品を作り、
人々のこころを動かしたい。
2015年にアインシュタインロマンの写真集を出した時も、その時点で撮影していた枚数はかなり膨大で、30,000枚程ある中からセレクトをしたのだが、あれから2年経ち、さらに写真は増え続け、気づけばトータルで50,000枚近くなっていた。
その一部をカラーで焼いてみたら、驚くほど表情が変わった。
写真の重量バランスが変わり、色も不思議なパターンが出てくると
すでに出版した写真集「アインシュタインロマン」は、ストレート且つシンプルにテーマが描けたからモノクロームで出したという経緯があるけれど、カラーで焼いてみたら「これはモノクロの写真集ならセレクトしない」という写真がいくつもあって、これは全く新しい写真集が作れると確
来年の2月1日で、57歳になる。
最近は「還暦までにあとどのくらい作品が撮れるだろう」なんてこ
ファインアートの世界でこんな毎年なんていうスパンで写真集を出
一昨年、クラウドファンディングで出版し
今回も、みんなの是非を問いたい。
僕がクラウドファンディングで写真集を出版するのはそういう意味
みんなが見たいと思ってる作品か、その事実確認がし
テクノロジーの進化と写真家の挑戦をその目で見てほしい。
・お礼のメッセージ
・「アインシュタインロマン(カラー版)」写真集1冊
┗ サイン+お名前クレジット入り
※表紙はイメージです。
・「アインシュタインロマン(カラー版)」写真集1冊
┗ サイン+お名前クレジット入り
・「アインシュタインロマン(カラー版)」のセレクトプリント
┗ A4サイズくらいのものを想定。ランダムにお送りするのでどの作品が届くかはお楽しみ。写真集に入っていない作品の可能性もあります。
※表紙はイメージです。
・「アインシュタインロマン(カラー版)」写真集1冊
┗ サイン+お名前クレジット入り
・「アインシュタインロマン(カラー版)」のセレクトプリント
┗ A4サイズくらいのものを想定。ランダムにお送りするのでどの作品が届くかはお楽しみ。写真集に入っていない作品の可能性もあります。
・「アインシュタインロマン(モノクロ)」写真集1冊
┗ サイン入り
※カラー版アインシュタインロマン写真集の表紙はイメージです。
・「アインシュタインロマン(カラー版)」写真集1冊
┗ サイン+お名前クレジット入り
・「アインシュタインロマン(カラー版)」のセレクトプリント
┗ A4サイズくらいのものを想定。ランダムにお送りするのでどの作品が届くかはお楽しみ。写真集に入っていない作品の可能性もあります。
・「アインシュタインロマン(モノクロ)」写真集1冊
┗ サイン入り
・「うさぎガールと黒縁眼鏡」写真集1冊
┗ サイン入り
※カラー版アインシュタインロマン写真集の表紙はイメージです。
・「アインシュタインロマン(カラー版)」写真集1冊
┗ サイン+お名前クレジット入り
・「アインシュタインロマン(カラー版)」のセレクトプリント
┗ A4サイズくらいのものを想定。ランダムにお送りするのでどの作品が届くかはお楽しみ。写真集に入っていない作品の可能性もあります。
・アインシュタインロマンシリーズ(カラー版もしくはモノクロ)の中からお好きなもの1枚をお選びいただき、写真の四つ切りサイズ(約200mm×300mm)でオリジナルプリントしたものをプレゼト。
┗ サイン入り
┗ このプランに申し込みがあった方々のみの限定(エディション付き)
・「アインシュタインロマン(カラー版)」写真集1冊
┗ サイン+お名前クレジット入り
・「アインシュタインロマン(カラー版)」のセレクトプリント
┗ A4サイズくらいのものを想定。ランダムにお送りするのでどの作品が届くかはお楽しみ。写真集に入っていない作品の可能性もあります。
・アインシュタインロマンシリーズ(カラー版もしくはモノクロ)の中からお好きなもの1枚をお選びいただき、写真の四つ切りサイズ(約200mm×300mm)でプリント額装(所幸則が自身の作品に合うようにデザインしたオーダーメイドのもの)してプレゼト。
┗ サイン入り
┗ このプランに申し込みがあった方々のみの限定(エディション付き)