アートセラピーで、震災による深いトラウマを負った
子どもたちのトラウマをなくしたい。
アート保養プログラムをシンガポールで開催!

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こんにちは。
一般財団法人「トゥデイ・イズ・ザ・デイ・ファウンデーション」代表の、平川典俊と申します。

現代美術家、写真家、コンセプチュアル・アーティスト、パフォーマンス・アーティストとして活動をしております。
ニューヨークに拠点を構え、アメリカ、カナダ、ブラジル、オランダ、フランス、ドイツ、ベルギー、トルコ、インド、日本など世界各地で展覧会をおこなっております。

2013年に、グローバルな視点で私たち人類の社会・未来に肯定的に寄与していくことを目的として、一般財団法人「トゥデイ・イズ・ザ・デイ・ファウンデーション」を設立しました。

「トゥデイ・イズ・ザ・デイ・ファウンデーション」設立以降、
・各国でのアートを軸としたレクチャープログラム
・福島県双葉郡広野町の子どもにむけた、震災に由来するトラウマ・ケアを目的としたシンガポール滞在型保養プログラム
・国内で招聘作家を多数交えた現代アートの展覧会
などを行ってきました。

今年は、シンガポールでのアートセラピーの拡大継続と、シンガポール、東京で広野町の子どもたちが制作したアート作品の展覧会を計画しています。
同時に世界を代表するトップアーティストたちが未来への提案として作品制作・発表する展覧会「TODAY IS THE DAY」がバンコクで巡回展をおこないます。

今回はこちらGREEN FUNDING様にて、福島県広野町の児童を対象としたシンガポール滞在型アートセラピーへのご支援の呼びかけのため、投稿させて頂きました。

アートセラピーとは?

1900年代中頃から頃から欧米諸国で生まれた心理療法の一つを指します。
現在では世界各地で益々盛んになり、シンガポールでも積極的に治療に採用されています。
このプログラムでは、絵画や写真、陶芸、ダンス、 折り紙などのアートの制作と発表を通じ、人との関わりの中でトラウマを乗りこえる力と問題解決能力を養います。
また、多大なストレスにより生じた様々な心理的問題を、自己表現による他者との交流の中で昇華、自己肯定感を獲得し本当の自分に触れる機会を提供します。
こうした癒やしのプロセスを経て、子どもたちによるより自発的な創造表現や、未来への提案が生まれることを目的としています。

日本ではあまり知られていない、アートセラピー

アートセラピーは、日本では一般的な認知がうすく、また公的な資格も存在しません。
しかし、すでに欧米諸国やシンガポールでは、専門的な研究が大学機関などで行われており、公的な資格も存在し、具体的な効果をあげているんです。
このプログラムでは、各国専門家の協力のもとに実施し、具体的な効果をデータ化していくことで、アートセラピーの社会的認知をあげていきたいとも考えております。

福島県双葉郡広野町の子どもたち

広野町は、原発に一番近い町です。

福島県双葉郡広野町の子どもたちは震災による深いトラウマと、様々な不安を抱えながら暮らしています。
しかし、広野町でこのようなボランティア活動を行っている団体も非常に少ないのが現状です。

そんな子どもたちのトラウマ・ケアと自由な表現の解放のために、国際的に活躍できる健全な心身を養うことを目的として、このプログラムを過去2年、シンガポールにて現地団体等協力のもと、行ってきました。
アートセラピーによる自由な表現の解放、問題解決能力の養成、国際交流を通じて、広野町から次世代のリーダーシップを養い、希望ある未来の創造へとつなげていくことを目的としています。

なぜシンガポールなのか

シンガポールは自然が多くありながら、人的支援や医療が充実した都市であり治安もよく、子どもたちの渡航先として最も適した国です。
そしてアートセラピーへの公的な理解と国際的な教育の場があることも大きな理由の一つです。
現在、アートセラピーは日本では公的な医療行為とし て認められていないため、日本国内での同様のプログラムの開催は現実的に不可能です。
本プログラムが対象としている広野町の子どもたちは現在、外で思いき り遊ぶことも難しい状況にあり、自然の中での創造や交流を通じた自由奔放な自己表現の機会を失っています。
創造的なビジョンを育み、次代へのメッセージを力強く発信 できるようになるため、異文化との相互理解・国際交流も重要な要素の一つです。

プログラムの内容

シンガポールラ・サール美術学校アートセラピー学科から、セラピスト数名と学生インターン生、指導教授による体制でアートセラピーを行っていきます。
外部専門家として、ニューヨーク大学アートセラピー学科指導講師、Japanese Mdedical Support Network理事の小林 利子さんにご協力頂いております。
NPO法人子ども未来研究所との連携も行い、同研究所のスタッフの方々にも参加していただいています。
子どもたちの国際交流のプログラムのために、セイントジョセフ学校の先生や生徒の皆さんに参加していただいています。
陶芸や絵画、写真のワークショップのために、シンガ ポール技術大学の教授や、現地アーティストの方にも参加していただいています。

プログラムではホームステイ体験が組み込まれていて、ホストファミリーとし て福島県出身のシンガポール在住日本人の方などや、あるいは流暢な日本語を話せる方々に担当していただいております。
緊急時のバックアップとして、日本プ レミアムクリニック、西野薬局、KOMABA Education Centerそれぞれに担当していただいております。
福島の子どもたちと時間を過ごしたいと願い、他にも多くのご参加くださっている方々がおり、のべ70 人近くのご支援ご協力のもと本プログラムが過去実現してきました。

・フォローアップ体制
シンガポールへの渡航は児童とスタッフのみで行います。
それだけではなく、広野町現地では保護者を交えて年に複数回のフォローアッププログラムも行います。
児童だけでなく保護者を交えたフォローアップを継続して行うことで、コミュニティに交流と活気を生み出し、復興へとつなげていきます。

・展覧会の開催
子どもたちによるシンガポールでの創作物を展示する、展覧会を行います。
国内外で展開することで、子どもたちの自尊心を養うことを目的としています。

必要な資金

「トゥデイ・イズ・ザ・デイ・ファウンデーション」は、非営利一般財団法人として設立された、アーティストの集団です。
そのため、運営資金は定期的にベネフィットオークションを開催し、アーティストの作品の売り上げを財団の活動資金にしております。
その他、企業のCSR活動等 を通じて、寄付をいただいております。

今回は、このクラウドファンディングを使って、プログラム実施費用約1300万円(予定)のうち、必要となる予算の 一部を集められれば、と考えております。

最後に・・・

現在、財団の活動・運営費用の収入の多くを海外に頼っています。
震災から5年が経過して、国内 メディアによる報道も縮小し、当の日本人の間では現在も継続している問題への意識も、日々薄れていっているかもしれません。
しかしながら依然として、震災 に由来する様々な問題は解決されていないのが現状です。

事実、今日本が直面している問題に対しての話題は、受け入れられ難い面もあると思います。
目を背けたくなるような、大変な状況が続いています。
その中で、実際に困難に直面している方が沢山いらっしゃいます。こうした現状を再度認識し、我々日本人による助け合い、連帯の輪を広げていくことが今とても重要なことだと考えています。
そして、そうした連帯の輪が日本だけでなく世界に波及して、世の中をより良く していくことに繋がっていくと思っています。

お金に対する批判をしても、現在の世の中ではお金が「ものごとを実現するために共有されているもの」であることは事実です。
その事実を肯定的に捉え、目的を共有あるいは共鳴する人々がつながるため、オーガニックにお金を生み出す方法として編み出されたのがソーシャルネットワークを使ったファンディングだと思っています。
お金を所有しないことは逆説的に、人と人とのネットワークを生み出す大きなきっかけになります。
お金がないと いうことによって、同じ考えや未来像を持つ人々と出会う必要が生まれます。その活動によって結果として素晴らしい展開を生み出すことになると思っています。

リターン

●¥1000
プログラム賛同者目録への任意での掲載
ロゴステッカー配布

●¥3,000
プログラム賛同者目録への任意での掲載
ロゴステッカー配布
今後開催される展覧会への無料招待(秋ごろ、東京で開催予定)

●¥5,000
プログラム賛同者目録への任意での掲載
ロゴステッカー配布
今後開催される展覧会への無料招待(秋ごろ、東京で開催予定)
今後開催される展覧会の図録

●¥10,000
プログラム賛同者目録への任意での掲載
ロゴステッカー配布
今後開催される展覧会への無料招待
今後開催される展覧会の図録
レセプションパーティへの無料招待待(秋ごろ、東京で開催予定)

●¥30,000
プログラム賛同者目録への任意での掲載
ロゴステッカー配布
今後開催される展覧会への無料招待
今後開催される展覧会の図録
レセプションパーティへの無料招待
子どもたちによる制作物のコピー

●追加リターン!¥70,000 限定2個
プログラム賛同者目録への任意での掲載
ロゴステッカー配布
今後開催される展覧会への無料招待
今後開催される展覧会の図録
レセプションパーティへの無料招待
子どもたちによる制作物のコピー
小澤剛さんによる作品

作品名: Jizoing
ぬいぐるみ
制作: 1993年
高さ25 × 幅9 × 奥行9 cm


小澤剛さんによる作品

●¥100,000 限定3個
プログラム賛同者目録への任意での掲載
ロゴステッカー配布
今後開催される展覧会への無料招待
今後開催される展覧会の図録
レセプションパーティへの無料招待
子どもたちによる制作物のコピー
当プロジェクトへ賛同下さった川内倫子さんによる「光と影」シリーズより写真作品12×10inchの写真作品(エディション10、Cプリント、サイン入り)


↑こちらが川内倫子さんによる「光と影」シリーズ写真作品

追加リターン! ¥150,000 限定1個
プログラム賛同者目録への任意での掲載
ロゴステッカー配布
今後開催される展覧会への無料招待
今後開催される展覧会の図録
レセプションパーティへの無料招待
子どもたちによる制作物のコピー
中上清さんによるペインティング作品(アクリル)
タイトル  無題
制作年   2016年
サイズ   223mm X 158mm


↑中上清さんによるペインティング作品(アクリル)

TODAY IS THE DAY FOUNDATIONについて

友人のハリウッド俳優ベニチオ・デルトロと二人で、故・新藤兼人映画監督のアメリカ初の回顧展を実現した後、2012年の5 月に広島に招かれた際の体験がきっかけです。
広島という場所、名前には世界と歴史に対する強いメッセージ性が含まれています。
日本人が想像している以上に 広島は、世界とこれからの未来へ投げかける大きな意味を持っています。
それは原爆投下という、人類の悲劇を乗り越えて存在している広島、そしてその街で生 きている人々とつながって財団を設立する大きなきっかけになりました。

「アー トと人道活動を軸に、自由意志に基づいた意識の転換を目ざすビジョナリー財団」として(一般財団)TODAY IS THE DAY(日本語訳『今日がその日』)を広島に2013年3月に設立しました。
他、ニューヨークに501©3公益非営利団体を2013年2月、シンガポール に非営利団体を2013年9月に、世界中のビジョンを共有する人々とともに設立しました。カトリーヌ・デビッド女史(パリ・ポンピドゥーセンター副館 長)、クリス・デーコン氏(ロンドン・テート・モダン美術館館長)、ウドー・キッテルマン氏(ドイツ・ナショナルギャラリー館長)、デビッド・ロス氏(元 サンフランシスコ近代美術館館長)、アデリナ・ヴォン・ファステンブルグ女史(ジュネーブ・アート・フォー・ザ・ワールド主宰)や、アーティストのマリ ナ・アムラモビック女史、ローレンス・ウィーナー氏、小澤剛氏、ダンス振り付け師のウィリアム・ファーサイス氏、ミュージシャンのアート・リンゼイ氏、豊 田市美術館学芸員の能勢陽子女史など、世界を代表するアーティスト、美術館長、作家、映画、音楽関係者がその顧問やメンバーになり、これからの世界に大き く貢献する所存で活動を始めることになりました(<http://www.todayistheday-foundation.org/#member>)。

TODAY IS THE DAY FOUNDATIONはグローバルな視点で私たち人類の社会・未来に肯定的に寄与していくことを目的とした、非常に公共性の高い財団ですが、日々インスピレーションを軸に創造活動をおこなっているアーティスト達がつながっていくことは非常にスムーズで自然な流れでした。
その中でチャレンジングなことは運営に携わるスタッフ、顧問や評議員など、社会とリンクしていく立場にある人々を募っていくことです。
「無償で世の中のために」となると、強い意志とビジョン を共有していない限り、継続していくことは非常に難しいという現実があります。
利益を我のものとする考え方を超越して、すべての人類に貢献していく活動を 信じていける人々との出会いが、いま必要とされています。
この過程もある意味、人類の存在の本質を知る重要なプロセスでもあります。
そして私自身この活動 を通じ、すべての今を生きる人類に対しての深い同情心を持って、多くの現象や出来事を受け入れていくことを学ばさせていただいています。

アー ティストがアーティストである大きな意味は、社会の常識では不可能であると思っていることを現実に可能なこととして生み出していくことだと思っています。 インスピレーションという計算や予測を越えた直感を尊び、それを中心に創造活動をおこなっているのがアーティストであり、その事実を理解している人々が集 まって生まれたのがTODAY IS THE DAYなのです。

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