フィリピン少数民族の竹楽器職人たちと歩んだ
3年間の挑戦と学びの軌跡をエッセイ&作品集(CD付)として出版したい

さっそくの応援、本当にありがとうございます!

みなさま、こんにちは。EDAYA代表の山下彩香です。

プロジェクトのリリースから4日がたち、少しずつですが、応援が集まってきており、本当に嬉しく思っています。さて、今日は私が、出版に取り組みたいなと心から思うきっかけとなった展覧会のことをご紹介させて下さい。6月頭に開催した 「わたし」と「社会」のリ・デザイン展 がその展覧会なのですが、ちょうどのタイミングでウェブマガジンに掲載していただいたので、お越しいただけなかった方はぜひご覧になってみてくださいね。

″1枚の服が持つストーリーの”ひとかけら”をお届けするWebマガジンFragments”より

http://www.fragmentsmag.com/2015/07/edaya-re-design/

文章も写真(一枚この投稿でも使わせていただきました)もとっても素敵で、EDAYAの世界観がとってもよく伝わっている気がして、嬉しいです。

思えば、この展覧会が私にとっては、一つの大きな決断、EDAYAをジュエリーブランドから広義の社会デザインに取り組む集団に進化させる、を決心するきっかけとなった展覧会でした。これまでの試行錯誤や紆余曲折が、あ、これでよかったんだ、これだけ大変だったから、今こうして、私たちなりのあり方で、大切なことを表現できているんだ、とそう心から思えた展覧会だったからです。

ジュエリーを販売しつつも、その背景となっている文化の調査や現地でのワークショップなど、お金にならないことも捨てられず。でも、本当に大切なことはやるべきだと思うから、信じられないくらいの金欠でもなんとか頑張ってきてました。

”ディスカッション”とは、皆で話し合って今より良いものを作ることだ、ということすら、真に理解してもらえず、結果としてこれまでのやり方を否定して新しいやり方を導入することでしかないなら、ディスカッションをする意味すらないと言われ、議論の糸口すら見つけられなかった、3年前からうんと成長(というかEDAYAが真にやりたいことを心で理解してくれた)カリンガ族の竹楽器職人のエドガーさんをはじめとして、一番近いところで私を支えて下さっていたプロボノの皆さんやフィリピン側スタッフ、インターン、みんなが自分事として、EDAYAが伝えたい「本当に次の世代まで伝えたいものは何か?」、それを「わたし」と「社会」のあり方を再考しながら考えていく、ということを皆に問題提起したいと、自ら動いてくれた展覧会だったのです。

メインインスタレーションもジュエリー展示も調査発表もイベントも、私の想いに、エドガーさんの想い、プロボノ・インターンみんなの想いが合わさって、「これだ!!!」と想うものができたのでした。今、少しずつ、ここに至るまでの様々な紆余曲折を一つ一つほぐしながら、本の構想を練っています。

本を出版したい、というと独りよがりに聞こえるかもしれないですが、この世の中のあらゆることは、はじめは誰かの独りよがりの想いや問題提起から始まっていて、それが共感を呼び、事業になったりムーブメントになったり、何より、それをはじめた人にとっては、それが生きがいとなり、生きる意味となっていったのだと思います。

これまで、大学や大学院の自分の人生やキャリアなどを考える講義を何回か担当させて戴いた時にも思ったことですが、何より強いのは、自分がやりたいと思えることをやれていること、だと思って、それが私にとってはEDAYAです。それで、そのEDAYAの想いというのが、私たちが、みんなの人生が変わるインスピレーションとなる、ということ。私たちがやっていることは、たとえば貧困の解決といったように、社会の絶対的ニーズに対して取り組んでいるわけではないので、なかなか理解してもらえないことも多いですが、EDAYAに関わる一人ひとりが自分らしく未来に何を残そうかという軸で生きている、その生き方そのものが、私は私たちEDAYAの価値だと思っています。

今、出版を目指して行っているクラウドファンディングも、私たちと一緒に飛べる仲間を募りたいからです。展覧会で表現できたEDAYAの世界観をさらにたくさんの人に伝え、それにinspireされて、ちょっと立ち止まって「自分にとっては何が本当に次の世代へ伝えたいことか」ということを考えてくれる人が増えればいいなと思っています。

8月31日までの短い挑戦ですが、誰かの人生のバイブルになるような本を作りたいと思っているので、よかったら応援よろしくお願いします。

2015/07/26 13:02