今回の「祈りのかたち」の本を出版するにあたって、気づきましたらチームが自然発生敵に生まれました。あえて言葉を発するまでもなく、視覚障がい者を取り巻く社会のこと、まだまだメスを入れなくてはならない問題が山積みだという事実に気づかされました。そこでの問題は、皆さんが視覚障がいのことに目を向けなかったということではなく、どういう風に手を差し伸べていいかわからないがために、今の状態が続いてきてしまったというのが、正確なところだと認識した訳です。
であれば、私は喜んでピエロになりますし、しぶしぶ視覚障がい者として神輿に担がれようと考えました。定款団任意団体「祈りのかたちLow visionプロジェクト」の発足です。代表者は私、三輪途道です。役員は私を含め今のところ4名です。よかったら皆さん会員になって下さい。クラファン終了後会員登録のメールを送りますので、お気持ちのある方は、会員登録をお願いします。会員登録は無料です。今後の活動をメールで発信します。まだまだ組織の骨組みしかまとまっていませんので、今回のクラファン終了する前にこのブログでもう一歩具体的な話を皆様にお伝えしたいと思います。
私のようにある程度年齢を重ねてから眼が見えなくなったものは、見えない生活に全く順応しておらず、どういう自治体の補助が受けれるか全くわかりませんでしたし、眼が悪くなって始めて気が付いたことも多々ありました。それらを丁寧に取材してみたいと思います。またご縁がつながった点字図書館といっしょに触れる彫刻の展覧会、私が今回作ったLow vision bookのマスへのリサーチを通して、更に理想的なLow vision bookの提案など、活動の枠を広げていきたいと思います。
このプロジェクトには2本の柱がありまして、その1本が今お伝えしましたLow vision についてでしたが、もう1本は文化財についての取り組みと私の創作の取り組みを伝えるものです。会員になった方々には今後メールで展覧会情報も発信してまいります。
具体的に考え出しているのは、映像作家の福西敏宏さんとオンライン展覧会の企画です。特に私が着目しているのは、「養蚕信仰とアートの関わり」です。私は今回のクラファン商品として、蚕神猫だるまというものを作りましたが、その動機は、地場産業の高崎だるまも勝手に応援したいという思いからでしたが、高崎商科大学特任教授の熊倉宏靖先生が高崎だるまのデザインは繭玉の形から形状が出来上がっていると教えて頂きました。これは偶然ではなく必然です。繭玉からデザインした高崎だるまを使って、亭主の三輪が教え子といっしょに取り組んだ繭だるま(富岡市美術博物館展示中)、そして蚕神猫だるまに一つのラインが結ばれそうです。また無指定文化財の理の抱える諸問題など追っていきたいのです。ちょっとおもしろくなってきました。
私としては作家の仕事は今までと変わらず取り組みますが、同時にこのプロジェクトはゆっくり、継続的に進めたいと思います。皆様の支援を心よりお願いします。