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【不完全燃焼の連載『祈りのかたち』を書籍化】視覚障がい者にも読める本「LOW VISION BOOK」を広めたい

応援メッセージ⑥

 私が三輪途道さんの作品を最初に拝見したのは前橋市の画廊か高崎市美術館かであったと思います。すごい彫刻家がいるなあと強く記憶に残りました。

 一昨年の夏の初め頃だったでしょうか、アーツ前橋から見えない人を交えた鑑賞のワークショップに協力してもらえないかという連絡を受けました。

 

 私は特別支援学校に長く勤務し、その中でも盲学校に一番長く勤務していたのでお声掛けいただいたのだと思います。そして、ワークショップの打ち合わせで思いがけず作品を制作された三輪さんのお宅にうかがってお会いすることができ、このことが縁でこの度の「祈りのかたち」発行に微力ながら協力させていただくことになりました。

 「祈りのかたち」は見える・見えにくい人達が読める本というだけでなく、私達の暮らす社会がどうあったらよいのか、どちらを目指して進んでいけばよいのかを示していると思います。教育や福祉などの分野ではない彫刻家の三輪さんが著し、発行に至ったいうことは尊いことです。多くの方にお読みいただくことを願っております。

2021年10月3日 元群馬県立盲学校長 多胡 宏

 

 

2021/10/03 21:39