小金堂仏は「祈りのかたち」でも取り上げていますが、相当はまってしまう仏像です。仏教が伝来した時、日本には、まず最初にこの小さな仏たちが日本にいらっしゃったのです。群馬の隣の長野県にそれはそれは見事な症近藤仏が安置されています。この仏様について私の歴女の先生の金沢朋子さんにレポートしていただきました。金沢さんよろしくお願いします。
或る時、教員の姉と会話をしていて、私が小金銅仏と言ったら「・・・キツネのこと?」不思議そうな顔をして聞き返してきたので、つい爆笑してしまった。
しかし、それくらい小金銅仏は、日常生活からかい離している存在なのだと気づいた。その小金銅仏に、一番最初に私が興味をもったのは、安曇野のちひろ美術館だった。入り口の総合案内板の片隅に「失われた弥勒の手 安曇野伝説」松本猛 菊池恩恵共著のモデルとかった小金銅仏の案内図があり、古代史好きの私のセンサーが激しく作動した。この本は即ゲット!この仏像は絶対観たい!しかし、教育委員会の許可が必要とのこと。
一人ではもったいないので、早速三輪さんに報告して、彫刻教室のメンバーで拝観することとなった。 地域の人達に見守られ小さなお堂の中で、1300年以上佇んでいる長野県の最古仏。飛鳥仏とも渡来仏とも云われている。
憂いはない。わずか30センチの造詣の中に飛鳥時代の透明で健全な明るさが満ちていて、癒される。 私は何故か 飛鳥仏には激しく魅かれる。仏像オタクで仏像が全て好きな訳ではなく、平安時代の仏像は、何故かトキメかない。
重要文化財 信濃國安曇野松川村 観松院のあと、三輪さんのお供で富岡市の龍光寺、かみつけの里の西光寺とご住職のお話を伺いながら秘仏の小金銅仏を拝観するという貴重な体験をさせていただいた。
私にとって、何よりの精神的な財産となった。ですので、もっと多くの人達に、小金銅仏の存在とその魅力が伝わることをいつも願っています。