このプロジェクトは、群馬大学理工学部板橋研究室が、県内山林の間伐で出る廃材(ウッドチップ)とセメントを使って、除草効果を持った「ウッドチップモルタル平板」の製品化に挑戦するものです。
と思う方もたくさんいると思います。私たちの研究成果が社会にどう役立つのか。なぜ、クラウドファンディングに挑戦するのか。ご一読ください。
「ウッドモルタル平板」とは、木をバラバラにしたウッドチップ(間伐材)をセメントと砂を混ぜた建築材(モルタル)に混ぜて固めたもので、誰でも簡単に作ることができます。
ウッドチップは本来、捨てるしかない「木のごみ」です。群馬県は林業が盛んな地域のため、廃木材は大量に出ます。
「この廃材を何かの形に生かせないだろうか…」
私たちは12年前からこのテーマに挑み続け、県内企業と共同でウッドチップとモルタルの配合比率を調節すると、木が腐らずに銅などの重金属イオンによく吸着することを発見しました。
通常のブロックは、時が経つにつれ、雑草やカビが繁殖するという欠点があります。
しかし、廃木材の有効利用して開発した「ウッドモルタル平板」は、あらかじめ銅を吸着させることで除草効果が生まれ、家庭の庭や公園、道路などの景観の維持に貢献します。
また、樹木は光合成の過程で二酸化炭素を吸収するため、ウッドチップを使えば、木に吸収された二酸化炭素を固定化することになり、大気中の二酸化炭素の削減に繋がります。
つまり「ウッドモルタル平板」は〝一石三鳥〟の材料といえるのです!!!
(実際の施工例)
例えば、このモルタル平板が日本の道路の歩道に使われたとすると、二酸化炭素約10億トンを大気中に放出せず固定化したことになるので、地球温暖化対策に大きく貢献することができます。
さらに、雑草が繁殖しないので、年間618億円(推定値)かかっていた除草費用を浮かせることができるのです
もし、これが世界中で使われたら…?想像しただけでわくわくします。
今回のプロジェクトの目標金額は、50 万円です。
私たちは、ほぼ手作業で作っている「ウッドチップモルタル平板」を製造する機械を購入し、量産できるようにしたいと考えています。
平板は全4色(赤、黄、緑、オレンジ)で、お庭やオフィス、工場回りも明るく彩ります。開発初期の値段は30cm×30cmの平板で千円以内を目指します!
平板が量産できれば〝一石三鳥〟は夢ではありません!ご支援よろしくお願いします。
昨年12月、次世代を担う起業家を発掘するプロジェクト「群馬イノベーションアワード2016」で、研究室メンバーの1人が「ウッドチップモルタル平板」について発表し、大賞に輝きました。
卒業生たちの意思を受け継いできたこのテーマ。2011年の東日本大震災で問題になった放射性セシウムの除染に、この技術を使いたいと考えました。失敗を繰り返すうち、銅によって植物が光合成できなくなる作用を使って、除草敷材を作ろうと思いました。
そして、昨年春。北関東産学官研究会から助成を受け、基礎実験を開始しました。敷材はどのくらい長持ちするか、銅の混入量はどのくらいが適当か。実験を繰り返す日々が続きました。
「10年は腐らない」「効果も長持ちしそう」。
そんな実験結果に支えられ、ファイナルステージで自信を持ってプレゼンしました。
そして、私たちはこれらの成果を研究だけにとどめるだけではなく、製品として世に送り出し、大勢の人々に研究の価値を知ってもらいたいと思ったのです。
私たちの研究成果は「ウッドチップモルタル平板」だけではありません!
事業化に繋がるような研究成果はいくつもあります。
例えば、スギの樹皮を使った土壌改良材の開発では、お米のカドミウム濃度を下げる実験を、3万平方㍍にも及ぶ中国の水田を使って行っています。カドミウムは、イタイイタイ病の原因物質で、カドミウム濃度の高い米をとり続けると、骨がもろくなり簡単に折れてしまいます。
研究室で行った実験では、米のカドミウム濃度を10分の1にすることに成功しました。発展途上国では、カドミウム濃度の高い米が取れる地域がたくさんあるため、大きな事業化の可能性を秘めています。
また、医学部との共同研究では、唾液を用いたストレス診断法を開発しています。これは数分間の測定で結果が出るため、装置が小型化できれば家庭で簡単にストレス診断ができるようになります。
今後は、認知症の予防にも繋がるサプリメントの開発や群馬県の特産品であるこんにゃくから希少成分を抽出する研究も開始します。
ウッドチップモルタル平板を皮切りに、研究成果を「製品」という一つの形にして世に送り出したいと考えてい
教授(板橋英之)のほか、大学院博士後期課程の学生4名、前期過程学生6名、4年生8名で環境化学の研究をしています。特に、水や土壌に含まれている体に悪いものを分析する方法と除去する方法を開発しています。
例えば、公害の原点と言われる「足尾鉱毒事件」の現場となった渡良瀬川流域の環境や群馬県内に降下した放射性セシウムの調査をしています。また、水や土壌からカドミウムや水銀などの重金属を除去する方法や、農作物に重金属が入りにくくする方法を開発しています。
これまで重金属の除去ではいくつか良い方法が見つかり特許も取りましたが、土壌からの放射性セシウムの除去はあまり上手くいっていません。研究には終わりはありません。今後の課題として、引き続き取り組んでいきます!
(太田市内の小学校で開催した科学教室の様子)
みなさまより頂いたご支援は、機械の購入費用の一部に充てるなど、今回のプロジェクトのために使用させて頂きます。
また、私たちは、未来の科学者・技術者を育てようと、小学生から高校生を対象にした実験・科学教室を県内外の学校で開催しています。2005年から開始し、のべ1000人以上が参加しました。寄付いただいたお金は、これらの活動にも使いたいと考えています。
(桐生市内の高校で開催した実験教室の様子)
私たちの研究成果をみてもらう機会に加え、実際に「ウッドチップモルタル平板」や「スギの樹皮を使った土壌改良材」を試していただくリターンもご用意しました!
▼5,000円
・お礼のメール
・板橋研究室オリジナルキーホルダー
▼10,000円
・お礼のメール
・板橋研究室オリジナルキーホルダー
・サイエンスカフェへのご招待(※2017年冬、土曜日昼間予定)
▼30,000円
・お礼のメール
・板橋研究室オリジナルキーホルダー
・サイエンスカフェへのご招待(※2017年冬、土曜日昼間予定)
・ミニ「ウッドチップモルタル平板」(15cm×15cm)
・農作物のカドミウム濃度を下げる「スギの樹皮を原料にしたオリジナル土壌改良材」0.3kg。
▼50,000円
・お礼のメール
・板橋研究室オリジナルキーホルダー
・サイエンスカフェへのご招待(※2017年冬、土曜日昼間予定)
・交流会へのご招待(※食事付。2018年春、土曜日夕方開催予定)
・お試し「ウッドチップモルタル平板」(30cm×30cm)
・農作物のカドミウム濃度を下げる「スギの樹皮を原料にしたオリジナル土壌改良材」0.5kg。
1kgあたり+20,000円で追加可。
▼100,000円
・お礼のメール
・板橋研究室オリジナルキーホルダー
・論文謝辞にお名前を記載
・研究室成果発表会(※2017年冬、土曜日昼間予定)及び感謝の集い(※2018年春、土曜日夕方開催食事付き予定)へご招待
・ウッドチップモルタル平板の施工(2m2)。1m2あたり+50,000円で追加施工可。群馬県外の場合、別途交通費が必要になる場合があります。
・農作物のカドミウム濃度を下げる「スギの樹皮を原料にしたオリジナル土壌改良材」1kg。1kgあたり+20,000円で追加可。
▼200,000円
・お礼のメール
・論文謝辞にお名前を記載
・板橋研究室オリジナルキーホルダー
・サイエンスカフェ(2017年冬土曜日昼間を予定)及び感謝の集い(2018年春、土曜日夕方開催食事付き予定)への招待
・どこでも行きます!「板橋研究室の実験・科学教室」×1回
・ウッドチップモルタル平板の施工(4m2)。1m2あたり+50,000円で追加施工可。群馬県外の場合、別途交通費が必要になる場合があります。
・農作物のカドミウム濃度を下げる「スギの樹皮を原料にしたオリジナル土壌改良材」1kg。1kgあたり+20,000円で追加可。
なお、20万円以上ご支援いただける方は、板橋研究室(itabashi[at]gunma-u.ac.jp)までご連絡ください。