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世界初!音色を個人性適用するイヤホン 「TONALITE トナリテ」
あなたの身体が あなたの音になる

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人間の身体形状──頭の大きさ、耳の形状、肩の厚み──は、耳に届く音を変化させます。その身体形状は人によって大きく異なります。

しかし、イヤホンは身体形状の影響を加味せず音を届けてしまうため、人によって音を聴いたときの印象が異なってしまいます。

TONALITEは、その「身体の個性」を測定し、音色を個人性適用する世界初※のイヤホンです。

※2025年10月31日時点、弊社調べ。国内外主要ブランド製TWSを対象に「音色の個人性適用」を主目的とする製品の有無を調査した結果

DTASによって実現された音は、聴き疲れや刺さりを減らし、長時間聴いても自然に音楽の中に居られます。

 2025年11月1日に開催された 「秋のヘッドフォン祭 2025」で初披露されました。 

オーディオコンテンツを楽しむうえで、空間印象にくらべて音色の自然さの方が重要であることは、数多くの研究で明らかになっています。
一例をあげれば、以下のグラフは、VR(Virtual Reality)コンテンツの再生実験中の音に関する発言を分類し、その数を示したものです。空間の再現性が重要と思われがちなVRコンテンツでも、音色(Timbre)が最も優勢で、空間感覚(Sense of space)が2番目であることがわかります。[1]

※補足:
私たちの研究チームは、楽器製作家・作曲家・ヴァイオリニスト・録音エンジニアらと数多くの専門的なインタビューを重ね、音色に関する深い知見を得ています。
これらのインタビューはfinalのHPで音色に関するインタビュー特集として公開されています。

専用アプリで身体形状をスマートフォンのカメラでスキャン。クラウド上にあなたの3Dモデル「アコースティックアバター ™️」を生成します。

この「アコースティックアバター ™️」をバーチャル音空間に投入し、外耳や頭、胴体が引き起こす音の反射や回折をシミュレーション。
身体形状が音に与える影響を計算します。この計算結果により、音色の個人性適用に必要な物理量を算出します。

音波の物理シミュレーションだけでは、その音を聞いた人間が実際にどのように知覚しているかまでは分かりません。そこで、finalは独自の聴覚モデルを開発しました。ヒトが鼓膜に到来する音波の物理情報から、音によるさまざまな情報や印象を知覚するプロセスを、数理的に記述するものが聴覚モデルです。

この聴覚モデルでは、身体形状の到来音波への影響に関する物理量から得られた情報から、音色に関連したパラメーターを得るための数理モデルを構築しています。これにより「あなただけの自然な音色」を実現します。

イヤホンは個人の身体形状による音への影響を考慮せずに音を届けてしまうため、「自然な音色」の実現が原理的に困難です。DTASは数理的な処理に基づき、イヤホンに身体形状の影響を加味することで、あなただけの「自然な音色」を実現します。
この「自然な音色」が実現すると、何度も聴いてきた楽曲でも、これまで気がつかなかった繊細な音や抑揚が感じられるようになり、 得られる音のイメージがまるで変わります。そのため、「この楽曲ではどんな風に聴こえるだろう?」と、興味が次々と湧いてきます。


DTASが導き出す結果は、いわば真っ白なキャンバスです。そこに描かれる色(音色)は、白い背景によって鮮明に際立ち、精細なタッチまでが見えるようになります。
もしこのキャンバス自体が濁っていたら、描かれた線(音)は見えにくくなってしまいます。
 

専用アプリでは、身体形状のスキャン及び解析、DTASプロファイルの生成、イヤホンへの適用までを一連で実施することが可能です。 一度設定が完了すると、アプリ内でデフォルトサウンドである「DTAS General」と個人性適用したサウンドの「DTAS Personalized」を切り替えることが可能です。


また、アプリ内では、ノイズキャンセリングとアンビエントとの切替や、より細かくボリュームの調整ができる「ボリュームステップ最適化」、10バンドイコライザーや充電残量の確認など、便利な機能が沢山あります。

DTASの精度を支えるのが、finalが新たに設計した高精度ドライバー「f-CORE for DTAS」です。

DTAS Personalizedの音を正確に再現するには、計算結果をイヤホンのドライバーユニットの出力に0.1dBレベルで正確に反映させる必要があります。この精度を実現するために、通常は接着される振動板とエッジをインジェクション成形で一体化。コイルの引出しも空中配線を採用するなど、接着剤を削減することで高い精度を実現しています。また有線イヤホンのフラッグシップモデル、A10000の開発で得られた歪み低減技術も投入。これにより、歪み率は劇的に低減し、音の再現性が高まっています。finalではダイナミック型ドライバーユニットを設計から製造まで自社で行っており、素材加工から製造機器の設計、治具開発まで含め最先端のアプローチを取り入れられる点が強みになっています。

TONALITEの筐体は、音響空間の密閉性を高めるために入れ子構造を採用しています。また、インナーベント機構によって、筐体内部の空気圧を最適化と密閉性を両立しています。

これらの物理遮音性に、フィードフォワード方式とフィードバック方式を組み合わせることによる、トリプルハイブリッド方式を採用しています。物理的な遮音性をベースに、SONY製ANC専用チップセットCXD3784とInfineon社製高性能MEMSマイクを使用し、final独自のアルゴリズムによって、圧迫感のない静寂を実現します。

さらに、ノイズキャンセリングはアプリ内の設定で「音質優先」と「ANC優先」が選択可能です。「音質優先」モードにすれば、音質に全く影響を与えることなく、静寂な環境で音楽を楽しむことができます。

一般的にイヤホンのアンビエントモードを図書館のような静かな環境で使用すると、キーボード音や足音が気になるという声がありました。独自のアルゴリズムにより特定の音の強調を抑え、静かな環境でも「使える」アンビエントモードとなっています。

【装着感を科学する】

バッテリーや基板を筐体の外側に配置し、耳への挿入部分を小さくすることで、小耳の方でも快適な装着性を実現。イヤーピースにはシリコンの柔軟性とフォームの遮音性を兼ね備えたFUSION-Gを使用。

しっかりと密閉と遮音をしながらも圧迫感が少ないため、長時間の使用でも快適です。またイヤーピースに加えて、アジャストリングを含めた複数のポイントでイヤホンを保持するため、安定した装着を実現しています。

Bluetooth 6.0による低遅延通信を採用し、LDAC対応で最大96kHz/24bit伝送を実現。低遅延モードでは映像と音の同期誤差を1フレーム以下に抑えます。マルチポイント接続にも対応し、スマートフォンとPCなど複数デバイスをシームレスに切り替え可能です。

約9年前、私たちは個人性適用についての研究を始めました。私たちのアプローチを実験するには適切な既存のソフトウェアがなく、自社で専用ソフトウェアを開発するところからスタートしました。研究が進むにつれ、従来の想定以上にハードウェア高い精度が求められることが判明し、ドライバーユニットの製造方法を根本的に見直すなど、個人性適用技術の実用化までには長い時間がかかりました。以下は開発の歩みを簡単にまとめたタイムラインです。

finalは日本発のオーディオブランドとして、研究開発から製造までを自社で一貫。音響学に基づく製品づくりを続けています。ZE8000、A10000で培った技術を土台に、TONALITEでは音色の個人性適用という次のステージへ。エンジニアが全社員の半数を超える開発体制が、その音を支えています。

TONALITEは、人が本来、自分の身体で聴いていた音色を取り戻すためのイヤホンです。
平均ではなく個人へ。 画一的な設計ではなく最適化へ。これからのリスニングは、あなたの身体に合わせた音色が基準になります。

·本ページに掲載している製品および画面の写真は開発中のものです。実際の製品や表示内容は、デザイン・仕様などが一部異なる場合があります。記載されている仕様、価格、デザイン、サービス内容などは、予告なく変更となる場合がございます。

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