まず初めに、チーム及びご支援、応援してくださっている皆様に感謝申し上げます。
今回、鈴鹿サーキットのフルコースレイアウトにてブランク後初のロードコース走行が叶いました。その模様をご報告いたします。
クルマは前回同様、ABARTH 695 ASSETTO CORSEです。マシンのセットアップやタイヤの変更はありません。タイヤはラジアルタイヤでした。
今回走行させていただいた鈴鹿サーキットは、F1も開催される由緒歴史ある国際レーシングコースです。このコースは2年前に私がホームコースとしておりましたので、レイアウトや特徴は熟知しておりました。
鈴鹿サーキットを走る際は、単一のコーナーが少なく、全てつなげて考慮しつつ走るようにしないとタイムは望めません。私は元々このコースを走っていた上、TVCでのシミュレータートレーニングによってさらに自分に、走りに対する考え方に磨きをかけてきました。
走行前チェックの様子です。各オイル量やホース系が緩んでいないかチェックします。
一般道では使わない限界値を使い続けることになるので、念入りにチェックします。
準備が整い、クルマに乗ります。
この日の参加台数はかなり多く、みなラップタイムも様々なので特に注意が必要でした。
アバルトはダウンフォース量が少なく、高速コーナーでは車自体が持つグリップ力(メカニカルグリップ)を上手に使えなくてはなりません。加えて、アバルトはホイールベースが短く重量も軽い(940kg)ので、動きが機敏で旋回性能は高いといえますが、反面バランスを崩しやすく高速走行時の操作は非常に高いレベルを要求されると感じました。
今回の走行は、前回までの美浜サーキットや鈴鹿南コースといったミニサーキットから初のロードコースとなりました。スピード域が別次元のため、始めはやや余裕をもってコースの再確認とマシンの挙動チェックをしておりました。
2年間実車に乗れなかったにもかかわらず、ブランクは全くと言っていいほど感じずに、逆に以前よりも知識と技術が身についておかげでかなりスキルアップしていることが私自身実感できました。
24日の1本目走行中にブレーキにジャダー(何らかの影響でブレーキを踏むとペダルが振動する状態)が出ている状態をすぐさま感知できるほどメンタル的なゆとりがありました。
加えてロードコースのスピードレンジでのマシンの挙動もすぐに把握でき、すぐに「この限界値をどこでどう使うか」という考えに変わりました。シミュレータートレーニングによる大きな効果だと考えております。
ですが、やはり限界を超えるとミスとなってしまいます。写真は1、2コーナーのグラベルにコースオフして埋まってしまったのをオフィシャルスタッフの方に助けていただいた時の様子です。
また、今回の練習走行では最後にマシンを130Rというコーナーでクラッシュさせてしまいました。
私の走行テストということでしたが、その走行趣旨の認識不足でマシンの限界値ばかりを使い、走行マージンを適度にとらなかった結果です。私単独でのクラッシュでしたので、、様々な方にご迷惑をおかけしてしまう形となったことに反省しております。
ですが、ラジアルタイヤで2分30秒の好タイムでしたので速さは評価していただけました。
今回の走行では最終的にこのクルマがどんな車なのかということをはっきりと掴むことができました。
ですが、反省点や課題点も多く見つかりました。今後、この課題を踏まえて1つ1つ修正していきます。
今回練習走行させていただきました、チームの皆様及びメカニックの方、応援してくださっている方に改めて感謝申し上げます。これからも応援よろしくお願い申し上げます。
またリターンについて、ステッカーやキーホルダーやタオルをご支援いただきました皆様にお送りする準備をしております。もうしばらくお待ちください。