image

男女格差世界ランク111位の日本を変えたい。
I LADY. SCHOOL開校プロジェクト

image

国際協力NGOジョイセフの小野美智代です。

私たちは日本の女性の自己肯定感をエンパワーメントするために「I LADY. 」というキャンペーンを立ち上げました。

途上国の女性を支援することになったきっかけ

学生のころ、カンボジアの都市プノンペンを旅して出会った21歳のある女の子が、私が途上国の女性を支援することになったきっかけでした。お互い片言の英語で会話をしていくうちに意気投合。仲良くなって家に泊まらせてもらったりして、「また遊びにくるね!」と約束して2年後に再渡航すると、彼女は亡くなっていたんです。その原因は「出産」でした。出産で命を落としてしまうなんて…それはカンボジアでは決して珍しいことではないという事実を知り、さらにショックを受けました。当時カンボジアでは、多くの女性が医療従事者の付き添いなく自宅で出産していたんです。それ以来、「世の中の不公平をなくしたい!」と強く思うようになり、途上国の女性の支援活動に気持ちが向きました。

妊娠や出産が原因で命を落とす女性は1日に約830人

ジョイセフの仕事は途上国の妊産婦や女性の支援活動です。妊娠や出産が原因で命を落とす女性は1日に約830人(2015年現在)。その99%以上が途上国の女性です。さらに途上国の10代の女の子の最大の死因が妊娠や出産でもあります。そこでジョイセフは、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」という分野において途上国の女性を支援する活動をしています。たとえば若い女性たちに妊娠や出産にまつわる知識を伝えるなどの人材育成や、妊産婦さん向けの施設を建てるなどハード面での支援もしています。

日本の偏った報道の影響もあり、途上国は貧しく不衛生で可哀想なイメージを持っている方が多いですが、私が出会う支援先の途上国の女性たちは、お洒落が好きではつらつとして、元気でキラキラしている女の子たちです。

世界を知ることで自分自身を見つめ直すきっかけになって欲しいと2013年には「世界女の子白書」を出版しました。

自分の身体について無知な若者が多い、世界最長寿国の日本

日本ではお腹が痛くなったり、どこか調子が悪くなったりしてから病院に行きます。そしてその大半は、薬が処方されるか、治療されます。でも、途上国では病院が近くにありません。妊娠・出産時も病院や施設がない、あっても水道もなく電気もない、薬もない、手術できる医師もいないので命を落とす確率がぐっと高くなります。ある日突然、女性だからという理由で命を落とすリスクが高い国・地域は現在でもたくさんあるのです。

世界最長寿国の日本では死ぬリスクが低いです。安心安全に暮らせるがゆえに、自分の身体について無知な人が多いのかもしれません。健康を損なって初めて医者や薬に頼ればいいという認識で、若い人は特に自分の体は自分で守る、病気を予防するという意識が低いように思うのです。

世界中のすべての女性が内面から健康的に輝けることを目指して

少子化、少子化と叫ばれて久しい日本は、「妊娠に関する知識の習得度」を調べた研究論文では、先進18カ国中の17位。(出典:Human Reproduction,28:385-397, 2013) 子宮頸がん検診の受診率は、米国が85.0%、ニュージーランド75.0%、韓国48.4%、英国68.5%、という中、日本は37.7%と調査対象国22カ国中最下位。 (出典:OECD HealthData2013)  日本の20代の女性の死因は、1位の自殺に次いで2位は子宮頸がんです。すべての女性がリプロダクティブ・ヘルス/ライツを享受できる世界を目指すジョイセフは、この日本の現状を何とかしたい、日本のリプロダクティブ・ヘルス/ライツのレベルアップこそが途上国支援の強化につながる!と考え、2016年3月、I LADY.キャンペーンを始動しました。

ILADY.キャンペーンでは、女性の身体のことや妊娠・出産に関わる問題について、真実を知ってもらい、自分からアクションを起こす人を増やしていきます。そして、それが途上国の女性の健康につながる仕組みにしました。日本も途上国も、世界中のすべての女性が内面から健康的に輝けることを目指しています。

「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」とは、日本では1994年から使用されている言葉ですが、世間一般にはまだまだ浸透していません。これは、女性が身体的・精神的・社会的な健康を維持し、子どもを産むかどうか、いつ産むか、どれくらいの間隔で産むかなどについて選択し、自ら決定する権利のこと。基本的な人権です。海外では一般的な言葉です。先進国の多くの中学では「ヘルススタディ」高校では「ウェルネススタディ」として、月経や性行為、命のはじまりそのものについて学びます。

これ以上「女性」であることを理由に悲しませない世界を。

日本では性教育という言葉はありますが、実態は、学校は家庭任せ、家庭は学校任せにしてしまうところがあり、まともに性についての教育を受ける機会が乏しいです。氾濫しているインターネットの情報の中で、どれが正しいのかもわからない人も多いはず。性交渉といえば、男性目線のアダルトビデオの中で作られた映像が基本になってしまっています。避妊を女性から言い出すと嫌われるのではないかと思っていたり、避妊は男性の責任だと思っている女性も少なくありません。自分が妊娠したくなくても、男性にNOと言えない女性達。性交渉を求めるのに、妊娠・出産は女だけの問題と考える無責任な男性達。結果、望まない妊娠→中絶、望まない妊娠→出産→幼児虐待、が起きています。性感染症も増えています。

I LADY. http://ilady.world/

世界男女格差指数、111位の日本

先日発表された世界男女格差指数2016のランキングでは、日本のランクは昨年から10位後退し111位(144カ国中)でした。
もはや先進国とはいえないランクに落ちてしまっています。ILADY.(Love yourself, Act yourself, Decide yourself)な生き方を提唱して、日本の女性のエンパワーメントを応援したい!

女性のエンパワーメントは女性だけに限らず男性の理解があって実現できること。だからこそ、2017年よりジョイセフは男性の巻き込みに力を入れて、全国の高校・大学と連携し、企業・行政と連携して、性教育を超える新しいILADY.CLASS(リプロダクティブ・ヘルスの授業)を実施していきます。そして、このILADY.に賛同し、研修を受けたILADY.アクティビストとピア・アクティビストが全国で、ILADY.CLASS(授業や講演会・セミナー)を展開していきます。


↑勉強会の様子

全国の高校で配給される「教科書」となる
本とアプリを作り、全国でILADY.CLASSを実施したい

お金を集める過程から、より多くの人に周知し、賛同してほしかったので、今回クラウドファンディングという仕組みを利用してチャレンジすることにしました。

教科書となるツールの中の素材には、リプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する様々なテーマごとに専門家やリアルな現場の声の取材、データ収集、編集費に充てます。印刷費とアプリの開発費は別途協賛金などを募る予定です。

皆様ぜひ応援をお願いいたします!


↑教科書イメージ

賛同者

I LADY. プロジェクトには、多くの著名人・有名人の方々もアクティビストとして賛同してくださっています。


左、土屋アンナさん   右、堂珍敦子さん


左、オードリー亜谷香さん    右、鈴木奈々さん


左、シェリーさん    右、宋美玄さん

このI ILADY. SCHOOLの「教科書」となるツールやプログラムの内容は、I LADY.アクティビストで医師であります、

北村邦夫氏(産婦人科医)
小堀善友氏(泌尿器科医)
宋美玄氏(産婦人科医)
高橋幸子氏(産婦人科医)
対馬ルリ子氏(産婦人科医)
中村格子氏(整形外科医)
 ※あいうえお順

以上の方々にスーパーバイザーとなっていただき監修を行います。
より信ぴょう性の高いプログラムを目指します。

リターン

支援してくださった方々には、いろいろなお返しをご用意しました。
各グッズのお写真はこちらです。


↑ILADY.リボン


↑チャリティーピンキーリング(Empower3種)


↑iphone ケース


↑トートバッグ


↑Alfa Romeo オリジナルショール


↑Alfa Romeoオリジナルグラスケース


↑Alfa Romeo アンティーク調シューホン(巾着袋入り)

 

PERSONAL RECOMMEND あなたへのおすすめプロジェクト