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四万十の栗10,000本剪定プロジェクト
栗の栽培で地域に人が暮らしていける仕組みをつくりたい

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四万十の栗10,000本剪定プロジェクト

- 栗の栽培で地域に人が暮らしていける仕組みをつくりたい -

こんにちは、栗のなりわい総合研究社 代表の伊藤直弥と申します。

私は、岐阜県恵那市で、栗の栽培を学び、2年前より縁あって、ここ高知県四万十へ招かれ、栗栽培と近隣農家さんへの栽培指導を行っています。

今回、このプロジェクトをきっかけに、四万十で新しく考案した栗の栽培技術を活用し、ここ高知県四万十から一次産業従事者の減少という、全国共通課題を解決すべく、仕組みづくりをはじめていきたいと考えています。

これから10年で、日本中の地域からは“暮らし”がなくなっていく

現在、中山間地域で暮らす人のほとんどは高齢者で、その子や孫の世帯のほとんどが、都市部へ出て暮らしています。

長く続いてきた中山間地域から都市部への人口流出の影響で、地域近隣には商店がなくなり、小中学校の多くは休校/廃校となり、日本中の地域生活インフラは壊滅しかかっています。このままでは、暮らしたくても都市部以外に暮らすことが難しい時代がやってくるでしょう。

 

地域での暮らしがなくなることは、一次産業の衰退を意味します。日本の地域から人がいなくなるということは、日本から農業・林業・漁業がなくなってしまうということです。

農業・林業・漁業の衰退は、食料/エネルギーの危機

人間が生きるために必要なものは、食べものとエネルギーであって、お金ではありません。お金では空腹は満たされませんし、暖をとることもできません。お金は代替手段でしかありません。

加工・販売・流通を手掛ける六次産業化が脚光を浴びて久しいですが、根っこにあるのは一次産業です。一次産業という根っこから生み出される産品なくして、加工や流通はありえません。

食べものとエネルギーをつくる農業・林業・漁業といった一次産業従事者の減少は、日本の生存そのものに関わる危機だと思います。

 

都市部に人口を集中させ、効率よく経済をまわし、海外から安くモノを仕入れていく方向に日本全体が向かっています。しかし、どれだけお金を積んでも、相手がNOといった瞬間に、即座に自身の生存が脅かされてしまうような国に、日本がなろうとしているように見えてなりません。

地域に人が暮らしていける仕組みを、栗でつくる

都市部以外の地域にも人が暮らし、一次産業をこれからも残していくためには、安定して継続的に、若者が暮らしていける環境が必要です。

その点、栗栽培は、全国の地域で安定的高収益を生み出し、地域での暮らしを継続させていける可能性をもっています。

実際、四万十での栗の栽培研究を通じて、平均以上の収量と、栗の高品質化を実現する栽培方法を確立することができました。この栽培方法を活用することで、すでに高知県四万十では、地域における新たな暮らしモデルができつつあります。

 

今後、この栗栽培技術と仕組みを公開共有し、日本全国に広げていくことで、地域に人が暮らせる環境づくりに貢献していきたいと考えています。

栗栽培に必要な作業期間短縮に成功

効率的な“栗栽培+α”の複数作物栽培で、一次産業従事者を増やす

私が研究してきた栗栽培技術の特徴として、独自の剪定方法と無農薬栽培の確立により、栽培作業期間の短縮を実現しました。

栗の木一本あたり収量増加と、栽培にかかる期間を短縮したことで、“栗+α”の複数作物栽培が実現可能になりました。

これによって、栗栽培に必要な期間は、従来の半分。秋からはじまる収穫期と、冬の剪定作業のみ栗栽培に従事し、春から夏にかけての期間には、他作物の栽培や、まったく別の仕事を手掛けることも可能です。

 

栗栽培をベースとして、安定的に年間所得を確保することができ、また1年のうち、栗栽培に手がかからなくなる半分の期間は、他の作物栽培や仕事をすることが可能です。

この仕組みを、まずは四万十を舞台に完成させることで、全国へ波及可能なモデルづくりをしていきたいと考えています。

四万十の栗10,000本剪定プロジェクトで、まずは成功モデルをつくりたい

四万十で栗栽培を研究しはじめてから2年で、栗栽培を活用して地域に暮らしていける仕組みが小さくまわりはじめました。

今後は、この仕組みを、全国に先駆けて、まずは四万十で拡大していくべく、四万十の栗10,000本の剪定プロジェクトを開始したいと思います。

このプロジェクトを通じて、栗の剪定士を育て、その剪定士が暮らしていける仕組みの実証を行って参ります。

 

四万十の栗10,000本の剪定

栗の剪定士が暮らしていくために、剪定対象となる栗の木自体を、四万十で増やしていきます。

1 老木化した栗の木の再生(3,000+α本)

現在四万十川流域で栽培されている栗の木の本数は約2~30,000本程度。 そのほとんどが「老木化」して、1本から収穫できる数量は1~2kg程度。再生までには3年ほどが必要ですが、剪定をすることで、画期的に収量の増加が見込めます。

2 新しく植える栗の木(4,000+α本)

幼木のうちから剪定をしていきます。 また、植えた生産者の現状と進捗状況の調査も実施します。

3 特撰栗(3,000本)

剪定士の資格を取得した方による剪定実施園を「特選栗圃場」と認定し、大きく良質な栗の収量増加を促進します。特選栗の生産者は、今年度からガイドラインに沿った剪定管理を実施していただきます。

 

剪定士の認定制度

この栗の木10,000本の剪定を行っていくに際しては、剪定士検定による認定制度により、栗剪定ができる人材育成も並行して行っていきます。 現在、私を含めて「剪定士」として認定できるのは3名のみ。 剪定講習等を受けている剪定士予備軍と新たに生産者等によびかけ、 今年度20名の剪定士を養成していきたいと思います。

・剪定講習や、剪定士認定試験等を実施

・剪定士にはランクを設け、ランクごとに日当や1本あたりの剪定受託金額などを決定(優秀な剪定士がゆたかに暮らしていける仕組みに)

全国に栗生産仲間をつくり、日本の栗をひとつのブランドとして確立させたい

日本人は、栗が大好きです。おいしくて、見ためがかわいくて、ちょっと高級品。秋しか採れない季節モノで、希少価値もある。

でもその需要に供給が十分に追いついておらず、栗は常に慢性的な品不足を抱えています。栗は、他の作物に比べて、付加価値がつけやすく、売りやすい作物です。

実際、高知県四万十でわたしが栽培している栗はすべて、安定的な販売先が確保できています。

 

ここ四万十では、生産された栗が、地域商社である株式会社四万十ドラマをはじめとした、近隣の加工流通事業者により、事前決定価格による全量買い取りが確約されているため、栗栽培による収益は非常に安定しています。

 

株式会社四万十ドラマの成功事例

高知県四万十を拠点とする地域商社であり、道の駅とおわを運営する株式会社四万十ドラマ。

 

四万十ドラマでは、商品販売に留まらず、より積極的な地域生産者との連携により、四万十茶やしまんと地栗を活用した商品開発を実現しており、6次産業化のモデルケースとして、全国に広くその取組みを紹介されています。首都圏をはじめとした都市部への販売促進も積極的に進めています。

特に、“しまんと地栗”を活用した、各種栗商品は好評で、今後、全国の中山間地域で栽培される栗についても、四万十と同様、全量買取りの仕組みを提供予定です。

栽培方法の規格品質の統一による、栗の全量買取り

明確な栽培ガイドラインに基づいて生産した栗を、統一した規格で選果したものであれば、すべて正当な価格での出口戦略までをサポートする用意があります。

現在、栗の需要に対して供給が圧倒的に足りていない反面、栗栽培にはまだまだ技術的改善の余地が大きく、今後の可能性があふれています。品質の良い栗を、どこの企業も欲しがっています。

こうした栗独自の市場環境により、事前決定価格による全量買取が可能です。また、栗栽培は、生栗のみにとどまらず、皮むきなどの1.5次加工も含めれば、全国の地域産業への波及効果は一層期待できます。

ガイドラインに沿った剪定を経て生産される栗は、事前決定価格による全量買取を実施予定です。

中山間地域は、栗栽培の可能性にあふれている

日本の中山間地域は、栗の栽培に適しています。そもそもが、栗は日本原産であり、弱酸性の日本の土壌に栗は適しており、日本全国どこでも栗の栽培は可能です。その中でも、人口減少が危ぶまれている、山と川にかこまれた中山間地域は、その自然環境面の条件から、特に栗栽培に適しているといえます。

縄文時代から、日本人の“暮らし”は、栗で成り立っていました

縄文時代、日本人は、米ではなく、栗などの木の実や、そこへ寄ってくる獣などを食して暮らしていました。日本人の暮らしは、栗が支えていたと言っても過言ではありません。栗を利用したこの仕組みによって、全国の地域で暮らしていくための選択肢が生まれ、地域に継続して若者が暮らしていける日本を実現できたらと思っています。

 

日本の基礎である、一次産業振興に向けて、皆さまからのご支援、何卒よろしくお願い申し上げます。