募集期間も残り3日間となりました『Obil』です。
Obilに施される彫刻は富山県高岡市で作られる漆器の技法の一部を抽出したものであるということはプロジェクトのページにも書きましたが、今日は今までどのようなものに使われていたかを、少しご紹介いたします。
今回は氏家漆器さん(http://ujiie-shikki.com/komono.html)の商品を撮影させていただきました。
こちらは彫りは流し彫です。
葉盆と言われていますが、塗り上げた光沢と漆の艶が絶妙で、彫刻したままのものを雄々しいと表現するならば、こちらは滑らかな仕上がりになっています。
葉脈はモチーフの樹種によりトントン彫、流し彫を使い分けます。
こちらも流し彫。
川の流れを背景に錆絵で描かれた柳が施されています。 渋い!!
こちらはアルベキ社の山村が作ったアートパネル。
トントン彫を使った木蓮をデフォルメしたものです。
今回は直接葉脈を表現していませんが、トントン彫は葉っぱの葉脈の表現に使われることが多いです。
また、背景は芽吹き感を出すために流し彫+研ぎ出しをしています。
研ぎ出しとは何層にも重ねた漆を上から磨き、下に潜んだ色を浮かび上がらせる技法です。
根来塗や曙塗なども研ぎ出し技法でのものです。
彫刻は彫り方を複合的に混ぜることが多いです。
ひとつの作品、商品に10種以上の彫刻刀を使うこともあります。
アルベキ社 山村の祖父のもの。
鯛の菓子盆。
彫刻塗りでは彫刻の凹に古味(ふるび:墨粉やマコモ粉を混ぜたものなど)を入れて陰影を強調します。
顔!!!
えらの部分に少し乱れ彫りが入っています。
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いろいろな彫刻に『Obil』で使われるトントン彫、流し彫が潜んでいます。
Obilを製作するアルベキ社ではその乱れ彫りをテクスチャーとしてご提案しています。
Obil FBページ https://www.facebook.com/Obil-854948834628284/
アルベキ社 FBページ https://www.facebook.com/pages/アルベキ社/217507461748887
アルベキ社 HP http://www.albeky.com/