本日、木曽ペインティングスの作品をゆっくり見てきました。
空き家によって空気感が様々で、
元からそこにあったものと作品との境目がどこなんだろう?
っていう空間が作られていたり、
何か時空が歪んだかのような錯覚に陥ったり、
空き家ごとの空気感が、全然違って、
ゾクゾクしたりワクワクしたり、ちょっと怖かったりも。
この違いって、作品の違いというよりは、
その空き家がどれだけの間、閉ざされていたか。
そんな違いかも、とも思いながら見てきました。
日頃から通っている薮原の街道沿いなのに、
全く知らない世界に迷い込んだかのような、
そんな空間に引き込まれました。
また、もうひとつ感じたこと。
薮原は私の家も同じなのですが、
並び屋で南北から光が入らない長屋が多いため、
薄暗い家が多いのです。
それを、家人は様々な形で工夫をして光を取り入れていたんだ。
そんな痕跡が各家に残されていました。
ほんの小さな天窓から差し込む光や、
屋根をくり貫いて明り取りを作っていたり、
寒さ対策に壁が後から作られていたり、
決して住みやすい構造の家々ではなかったんだなと、
そこかしこから覗うことができました。
晴れた日に見るとまた印象が変わるだろうなって、
そんな作品も数々ありましたね。
薮原がお近くでお立ち寄りできる方は、
展示は22日までですので、ぜひお越し頂ければ幸いです。