こんにちは。
私はNext Technology(ネクストテクノロジー)の辻貴美花です。
Next Technologyは、北九州工業高等専門学校(北九州高専)に拠点を置く学生発ベンチャー企業です。
私は幼い頃からものづくりに興味があり、北九州高専に入学しました。
北九州高専は、技術者育成を目指した5年制の国立高等専門学校です。
ロボティクスや機械工学を中心に幅広い分野の専門知識を勉強し、学んだ知識を活かして、Next Technologyの一員として現在活動しています。
ベンチャー企業「合同会社Next Technology」は、2012年10月、北九州高専滝本研究室における研究成果をもとに設立されました。
5名のメンバーが、メカトロニクス製品やソフトウェアの設計・開発を行っています。
企業から試作品の依頼を受けて開発をするのが主な業務内容で、ドローンを使った空撮なども行っています。
これまでに、体重移動で移動する携帯可能なパーソナルビークル「Kinton」や、口臭をチェックするロボット「かおりちゃん」を開発しました。
最近では、北九州市、小国町森林組合、YK STORES株式会社と協力して、アロマ噴霧器を開発しました。
これは、北九州市と北九州高専が3月に締結した産学官連携協定に基づき開発された「第1号」の製品です。
人の表情に反応してアロマを噴霧し、リラックス効果を高める機能を持っています。
現在、小国公立病院に試験導入し、収集した表情データを元に、ストレスが高まる環境の分析や商品の改良に役立てる予定です。
左から、
パーソナルビークル「Kinton」、身だしなみチェックロボット「かおりちゃん」、小国杉アロマ噴霧器
私は「人の役に立つロボット」「愛情をもってもらえるようなロボット」を開発したいと思っています。
以前はロボットに対して機械的で淡白なイメージを持っていましたが、北九州高専で学び、いろいろなタイプのロボットがあることを知って、人の暮らしに身近なテクノロジーだと感じるようになりました。
私は、多くの人に北九州高専のロボット技術を知ってもらいたいです。
また、女性にもっとロボットを身近に感じてもらい、生活の中に取り込んでもらえるようなものを提供していきたいです。
クラウドファンディングに挑戦することによって、この願いを実現したいと思っています。
生活の中で発生するにおいを気にしている人は多いですが、対策は特にしていない人がほとんどです。
そこで、犬型のホームロボット「はなちゃん」を提供し、ひとの生活を豊かにするロボットを開発していきたいと考えています。
私たちはこれまでに、犬型の身だしなみチェックロボット「しゅんたろう」を開発しています。
「しゅんたろう」は人の足のにおいを測定し、そのにおいの強さによって「すりよる」「吠える」「気絶する」の動作をします。デリケートなにおいの状態を面白く伝えることが可能です。
このロボットに新たな技術を備えて、「はなちゃん」の開発を進めていく計画です。
においというものは多くの人が悩み、気をつけているものです。特に女性はにおいに敏感です。家のにおいが気になる方は90%以上も存在し、においが原因で気が休まらないなどのニオイストレスを感じている人は半数にものぼるという調査結果もあります(レギットベンキーザー・ジャパン社2012)。
「生活臭」は自分でも気づきにくく、対策をしても実践できない人が多い現状があります。
女性をターゲットとしてデリケートな問題であるにおいを、かわいらしい犬型のロボットで解決します。
シード・プランニング社の2015年の調査の結果では、お掃除ロボットの普及が2020年には100万台を超えると予想されています。
また、購入理由として、① 便利そうだった ② 掃除が楽になると思った ③ ロボットに興味があったが上位をしめています。
このことからロボットの家庭への普及はますます増加すると考えられ、私たちが想定するホームロボット「はなちゃん」の市場もまた成長すると考えます。かわいらしい犬型のホームロボット「はなちゃん」は、においを変えるだけではなく、場の空気も変えることができます。
「はなちゃん」の開発によって、ロボットと共生する新しい世界を提供していきます!
私たちは、ホームロボットを安価で手に入れることができる世界を実現したいと思っています。
しかし、ロボット開発は製品化するまでに多額の費用と時間がかかるのが現状です。
ロボットには、センサー、バッテリー、モーターなどさまざまな部品が必要で、材料費だけでもかなりの金額になってしまうのです。
設計したロボットが目的通りの動きをするようになるまで実験と試作を繰り返し、チームメンバーが協力しながら地道な作業を続けていきます。
高性能のロボットをつくりたいという気持ちと、費用との折り合いが、いつも私たちの悩みの種となっています。
ホームロボット「はなちゃん」の開発にあたって、開発費削減などさまざまな要素を検討し、開発費を算出した結果、50万円足りませんでした。
そこで、皆さまのお力もお借りして「はなちゃん」を完璧に完成させて世に送り出してあげたいと思っています。
北九州高専のロボット技術に対して、どうか皆さまの温かいご支援をいただけないでしょうか。