Krystal Sound STATIONプロジェクトに関心を寄せてくださっている皆さま、新年あけましておめでとうございます。旧年中は、温かいご支援と多くの応援のお声を誠にありがとうございました。
本年最初の活動レポートとして、「Krystal Sound Station」について、開発の過程で実施した音響特性評価の結果をご共有させていただきます。
今回ご紹介するのは、
試作ユニットを用いて行った、
150mm 平面磁界型・プッシュプル駆動スピーカーユニットの
基礎性能に関する評価結果です。
「どのような音を目指しているのか」、
そして「どこまで音が見えてきたのか」。
その一端を、実測データを通じてお伝えできればと考えています。
■ 評価条件概要
対象ユニット:150mm 平面磁界型・プッシュプル駆動スピーカーユニット(初代試作機)
測定距離:1m
駆動条件:1.41V / 2.0V
評価項目:インピーダンス特性、周波数応答、歪率特性
測定範囲:可聴帯域(約20Hz〜20kHz)
■ 実測データから見えてきた特性
【画像①:インピーダンス特性】
インピーダンス測定では、可聴帯域全体にわたって
大きなピークや不安定な挙動は見られず、
約4Ωを中心とした、なだらかで安定した特性を示しました。
スピーカーユニットとして、
電気的に安定した状態で動作していることが確認できます。
【画像②:周波数応答特性】
周波数応答測定では、約1kHz〜8kHzの中高音域において
±3dB以内の安定した応答特性を確認しました。
人の声や楽器の主要帯域において、
均一で自然な再生が期待できる特性です。
また、10kHz以上の高音域においても十分なエネルギーを維持しており、
平面磁界型ユニットならではの、
見通しの良い高域再生と繊細な表現力がうかがえます。
【画像③:歪率特性】
歪率測定では、200Hz以上の中高音域において
総合歪率が非常に低い水準に抑えられていることが確認されました。
平面磁界型・プッシュプル構造が持つ高い線形性と安定した動作特性が、
実測データとして表れています。
■ 現在の到達点とこれから
今回の評価結果は、試作ユニットによる基礎性能検証ではありますが、
「音が出た」という段階を超え、
音の方向性や完成度が明確に見えてきた段階であることを示しています。
Nakamichi では、これらの結果を踏まえながら、
最終製品としての音の再現性と安定性をさらに高める調整を進めています。
すでに形となり、確かな音として鳴り始めている
「Krystal Sound Station」。
本年も、プロジェクトの進捗とともに、皆さまに確かな音づくりの過程をお届けしてまいります。引き続き、温かいご支援をよろしくお願いいたします。
Nakamichiプロジェクトチーム一同