前代未聞。最高級南高梅15個分の果肉が濃厚にとろける。
創業420年の老舗蔵が生んだ、世界を驚かせる高級梅リキュール。

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茨城県常陸大宮市で慶長8年(1603年)から約400年続く根本酒造は、事業承継を機に、新たな事業再興の第一歩としてジャパニーズ・プレミアム・クラフトリキュール、「華世/Kaséi」を開発しました。

この高級梅リキュールは、日本の伝統的な梅酒を、国内外のバーシーンで活躍できる新しいリキュールへと昇華させることを目指しています 。試作品は、世界的な権威を誇る「International Spirits Challenge (ISC) 2025」でブロンズを受賞し、その品質は国際的に認められています 。

「日常から、華ひらく」をコンセプトに、日本の梅酒を世界で愛されるリキュールにするという私たちの挑戦に、ぜひご支援をお願いいたします 。

自己紹介

はじめまして。茨城県常陸大宮市に酒造を構える、根本酒造で、最年少役員・本部長を務める25歳の小林憲人です。

私はかつてバーテンダーとしてお酒の世界に携わってきました。
梅酒は、もともと日本の家庭で親しまれてきたお酒として知られ、現在では家飲みや居酒屋で広く楽しまれています。しかし、バーで積極的に使われることは極めて少ない、という課題を肌で感じていました。

実は、海外には梅酒と同じように「家庭のお酒」として生まれながら、バーの世界、そして国境を越えて愛されるようになったリキュールがあります。例えば、南イタリアの「リモンチェッロ」や、フランス・ブルゴーニュ地方の「クレーム・ド・カシス(カシスリキュール)」。これらは、今や世界中のバーでカクテルベースとして不可欠な存在となっています。

日本が世界に誇るリキュールである梅酒も、これらのお酒と同じくバーの世界、そして国境を越えて愛される未来をつくれるのではと考えています。
この実現のため、私は根本酒造での挑戦を決意しました。世界的な水準で通用し、バーで活躍できる、これまでにない新しい梅酒を創造します。

 

根本酒造についてー歴史と今回のプロジェクト実施のきっかけ

私たち根本酒造は、徳川幕府開幕の頃、慶長 8年(1603年)から約400年にわたって地域密着で誠実に酒と向き合い酒を想い、酒造りに全てを捧げてきた老舗酒造です。

当酒造を創業したのは常陸国久慈郡を治めていた大名佐竹氏の重臣であり、家老職も務めた根本家。四百年の歴史をもつ「武家発祥の武士の酒」を展開する蔵です。徳川幕府開幕の頃、慶長八年(1603年)から続くこの蔵を事業承継し、420年の伝統を未来へ繋ぐべく、新たな挑戦に踏み出しました。

私たちは、今回、事業承継を経ての飛躍に向けた第一歩として、最高の素材、酒造りに適した環境、そしてスピリッツ及びリキュール分野における最先端で蒸留家として活躍してきた辰巳氏をアドバイザーとして迎え、辰巳氏の匠の技術を活かし、「ジャパニーズ・プレミアム・クラフトリキュール」として全く新しい梅酒の展開に挑戦します。

蒸留家 辰巳 和也

1997年生まれ、大阪府出身。大阪大学大学院 博士前期課程を修了。在学中にウイスキー文化研究所の「ウイスキープロフェッショナル」資格を取得したことを契機に、ビール・ウイスキーの設備メーカー「三宅製作所」へ入社。設計課にて、ウイスキー新規蒸留所の設備設計や立ち上げ業務を担当。
その後、2022年4月に蒸留ベンチャー「エシカル・スピリッツ」に入社し、ジンの製造や、大手企業とのコラボレーション製品などの開発をリード。
現在は別業種へ転職し、本業として従事する傍ら、プロフェッショナル蒸留家として継続的に活動。これまでに培った蒸留・製品開発の知見を活かし、酒類や飲食品の企画・製造支援を行っている。

根本酒造は、平安時代から常陸国久慈郡を治めていた大名、佐竹氏の家臣を務めた武家であった根本家が、奥久慈の豊かな自然・水に惚れこみ、慶長八年(1603年)に武家から酒造へ転身し創業しました。

藩主へ納める味噌・醤油などを製造していた技術を応用して酒造りを始め、以来20代にわたって400年の伝統と歴史を守りながら徹底した地域密着で酒造りに取り組んできました。酒造りだけでなく、地域への寄付をはじめ人々の暮らしまで支える取り組みを行ってきた結果、日常の酒として、また、冠婚葬祭など人生の節目に飲まれる酒として当社の代表銘柄である、「久慈の山」を中心に当社の酒は地域で強く愛され続けてきていました。

ただ、400年の歴史においては、今でも母屋に傷跡が残る幕末の敵方の襲撃や日中戦争の召集など幾多の苦難がありました。しかし、いつなんどきも地域に愛される日本酒を造り続けることに実直に向き合うことで、それらの苦難を乗り越え、後世にバトンを繋いできました。

 

そのような中、後継者不足に直面したことから、新しい知見を持つ若い世代への事業承継を行うことになりました。

事業承継後の事業再興に向けた取り組みとしては、今までの歴史・背景を活かして「商品開発」にとことん向き合い、今まで地元に愛されていたお酒を「より幅広いお客様に届ける」こと。奥久慈の豊かな自然と、当酒造がこれまで培ってきた地域やお客さまを大事にする心と技術を踏まえながら「地域、そして日本を代表するクラフト総合酒類メーカー」への道を歩んでいこうと考えています。

そこで、クラフトサケを日本で初めて開発し、今に連なる酒類スタートアップの代表格であるWAKAZEを創業からCOOとして支えた岩井慎太郎もアドバイザーとして参画し、「歴史ある蔵」と「最先端の酒類メーカー」の知見の融合により、今考えられる最高の酒造りを狙っています。

岩井 慎太郎

 

最初の取り組みとして、従来より製造してきた梅酒を高い水準に昇華させるため、新進気鋭の蒸留家である辰巳の最新の知見と最高の素材を融合させ、技術的に発展させた「ジャパニーズ・プレミアム・クラフトリキュール」として新たに、リブランディングしました。私たちは、「ジャパニーズ・プレミアム・クラフトリキュール」とは、こだわり抜かれた原料や製造方法、洗練されたデザインを持つ高付加価値商品であることに加えて、「アルコール度数の高さ」を含めてグローバル・マーケットにあわせた商品であると考えています。

そんな条件に合致する商品を、日本の伝統的リキュールである「梅酒」で実現し、国産リキュールの市場拡大に寄与したいという想いで開発しました。

 

根本酒造についてー奥久慈の豊かな自然に恵まれた酒造りに適した環境

当酒造がある奥久慈(茨城県常陸大宮市山方)は、関東近郊において酒造りには最高の場所です。茨城県の最高峰の山である八溝山を源とする“清流”久慈川が流れており、大自然に囲まれた里山の田園風景が広がる中山間地域に位置しています。この地域は、豊かな水に恵まれているだけでなく、昼夜の寒暖差が激しいため、稲自身が養分と旨味をたっぷりと蓄える良質な米が実ります。

当酒造では、名水として誉れ高い駒形神社に湧出する御神水を酒造りに使用してきました。奥久慈の雄大な山々に蓄えられて湧き出でる清純な水は、酒造りに必要なミネラル(マグネシウム、カリウム、リンなど)を適度に含んでいます。

また、使用している米は、高品質の酒造好適米(山田錦、美山錦)をはじめ、地元で採れるひたち錦を惜しみなく贅沢に使用してきました。これらの選び抜かれた水と米、そして長年にわたり培われた酒作りの技術をもって、熟練の南部杜氏と蔵人が丹精込めて酒造りに取り組んで参りました。

 

根本酒造についてー400年、20代にわたる蔵の歴史と伝統

20代にわたって、愚直に酒造りに向き合い、その技術を培ってきました。伝統に重きを置くだけでなく常に、"時代に合わせた”旨さを生み出す姿勢を重視してきました。杜氏を務めていた越後杜氏の衰退を踏まえた南部杜氏への杜氏転換や、近年はマーケットのトレンドを鑑み、甘口の酒から辛口の酒への変更を行うなど、外部環境の変化にさらされてもそれを逆手に取り、時代に合わせて地域に愛される酒造りを行ってきました。

駒形神社の湧き水を使ったすっきりとした味わいが魅力的な当酒造の酒は、国内外の鑑評会・コンペティションで多数の賞を受賞してきました。

 

商品のご紹介 事業再興への挑戦!日本の梅酒を「世界で愛されるリキュール」へ

私たち根本酒造は、このクラウドファンディングを歴史ある蔵元の事業再興の第一歩と位置づけています。酒造りに適した環境と、アドバイザーである、スピリッツ及びリキュール分野で蒸留家として活躍した辰巳の技術を活かし、「ジャパニーズ・プレミアム・クラフトリキュール」として全く新しい梅酒の展開に挑戦します。事業再興に向けてまずは、現在の設備と製造技術でできる最高の酒造りとして、辰巳の監修のもと梅酒の開発に挑戦してきました。

日本の伝統的酒類の1つである梅酒を国内外で全く新しいリキュールとして酒質開発するプロセスは困難を極めましたが、複数の試行錯誤と研究開発の結果、日本の高品質な梅と伝統製法にこだわりながら、世界中のバーテンダーが求める「カクテルに使える、アルコール度数の高いリキュール」として全く新しい商品を誕生させることができました。

海外では、食前酒や食後酒、カクテルなど、様々なシーンでリキュールが楽しまれています。特に、ハイエンドなバーでは、度数の高いリキュールがカクテルの表現力を高めるために重要視されています。しかし、現在市場に出回っている日本のリキュールの多くはアルコール度数が低く、こうした本格的なカクテルや本格派バーでのオンザロック等の飲み方には使いづらいのが現状です。

根本酒造は、この課題を解決するために、「高いアルコール度数」と「あらごし製法による濃厚な味わい」、そしてグローバルなバーシーンを知り尽くした「蒸留酒の匠」による酒質設計を両立させた、唯一無二のプレミアムな梅酒を開発しました。私たちの新しい梅酒は、あらごし製法による凝縮された紀州南高梅の濃厚な甘み・フレッシュな香りと、高いアルコール度数、そして匠が創り上げた絶妙なバランスによって、これまでの梅酒にはなかった深みと複雑さをカクテルにもたらします。この梅酒を通じて、日本のリキュールを世界に広め、海外での販路拡大を目指します。

商品名:華世 / Kaséi

私たちは、今回展開する梅酒の商品名を「華世」と名づけました。

本商品は、紀州南高梅を贅沢に1本あたり15個使用しており、あらごし製法で、その果肉感を余すことなく閉じ込めています。紀州南高梅ならではのフレッシュで鮮やかな香りと、とろけるような果肉の濃厚な味わいが口いっぱいに広がり、「日常から、華ひらく」というコンセプトの通り、仕事に打ち込んでいる日常から華やかで贅沢な自分時間・リラックスタイムへと誘ってくれる梅酒でありたいと考え、「華世」と名付けました。

また、前述の通り、世界中のバーテンダーが求める「カクテルに使える、アルコール度数の高いリキュール」として初期から海外展開を推進するため、海外各地で馴染みがあり、誤解なく伝わるか、好感を持たれるかどうかも念頭に置き、ディストリビューターや海外のバーテンダーへのヒアリングも経て、海外展開時には「Kaséi」と名付けています。

 

コンセプト

「日常から、華ひらく」

天然由来の糖によるコクのある優しい甘さが、
400年近い伝統技術と最新の知見の融合によって作られた梅の奥ゆかしい甘み、
心地良い酸味と、梅の花が咲いた時のような華やかな香りを
スムーズに結びつける。

とろとろな舌ざわりは、口の中でその香りや味を、優しく、
ゆっくりと解いていく。

ありふれた日常が、華々しく彩られた贅沢な空間に変わる。

 

商品の特長

  • 最高級品種、紀州南高梅を贅沢に1本あたり15個使用
    厳選した紀州南高梅を贅沢に1本700mlあたり15個、400g使用しています。漬け込んだ梅の実の濃厚な甘みとフレッシュな酸味を口いっぱいに感じられるよう、あらごしで果肉感たっぷりに仕上げました。
  • 紀州南高梅をあらごし製法で、濃厚な味わいを閉じ込めました
    漬け込んだ紀州南高梅を贅沢にあらごし製法で、その果肉感を余すことなく閉じ込めました。フレッシュな梅の香りととろけるような果肉の濃厚な味わいが、ひと口ごとに広がります。
  • 濃厚な梅の甘みに、しっかりとした飲みごたえのある高度数(25%)を実現
    従来の梅酒とは異なり、上品で濃厚な甘みに加えて高度数の商品に仕上げました。ソーダ割りやカクテルベースとしても、凝縮された深い味わいが薄れることなく、最後の一滴まで贅沢な梅酒体験をお楽しみいただけます。
  • 商品情報
    • 商品名:日本語表記 華世(かせい)・英語表記 Kaséi
    • 品目:リキュール
    • 原材料名:醸造アルコール、梅(和歌山県)、糖類(グラニュー糖、キビ糖)
    • 内容量:700ml
    • 度数:25%

 

テイスティングノート

  • 香り:エルダーフラワーのフローラルさと赤りんごのフレッシュな香り。
  • 味わい:飲んだ直後は、とろとろした舌触りと、まろやかな甘みが口いっぱいに広がり、その後心地良い酸味としっかりとしたアルコールの刺激によって、キレの良い後味。
  • フィニッシュ:飲んだ直後とは違った、アプリコットのフルーティーな香りとミルクチョコレートのような香ばしい甘さを感じる香り。

 

商品の品質への評価

華世の品質は国際的に評価を受けています。試作品を、International Spirits Challenge(以下、ISC) 2025に出品したところ、ブロンズを受賞しました。

ISCは、1995年にイギリスで創設された世界的な権威を誇るスピリッツのコンペティションです。世界70か国以上、数千点の出品の中から、受賞を獲得し、国際的にもその品質が認められました。ISCは複数のスピリッツ業界の国際コンペティションの中でも特段、受賞難易度が高いと言われています。ISC以外の国際コンペティションと比較し、受賞枠に限りがあり、審査が厳格です。

そのようなISCにおいて、「素材である梅の自然でフレッシュな風味、香りを表現できている。アプリコットやパッションフルーツのようなフルーティーで華やかな香りを感じられる。」と国際的に評価を受けることができ、事業再興への大きな一歩となりました。

 

クラウドファンディングから製品お届けまでのスケジュール

2025年10月10日 クラウドファンディング開始

2023年11月13日 クラウドファンディング終了

2025年11月中旬 受注分の瓶詰め実施

2025年11月下旬 順次配送予定

※配送時期については変更の可能性がございます

 

資金の使い道

今回のクラウドファンディングでの調達資金は主に、日本を代表する「ジャパニーズ・プレミアム・クラフトリキュール」の商品開発・製造・販売に向けた、設備投資に利用しようと考えています。

 

皆様へのメッセージ

根本酒造は、豊かな自然と歴史に支えられた酒造りを終わらせず、形を変えて次世代に引き継ぐことを使命としています。伝統の技術と現代のニーズを融合させることで、新たな価値を創造し続けます。「ジャパニーズ・プレミアム・クラフトリキュール」としての梅酒、「華世」を事業再興の第一歩とし、中長期的には途絶えてしまった日本酒の製造技術の開発と、製造・販売の再開につなげていきたいと考えています。

また、梅酒や日本酒だけでなく、ジンやウィスキーなどのスピリッツの開発・製造販売も視野に入れており、「日本を代表する総合酒類メーカー」として世界に打ち出し、日本産酒類の市場拡大に寄与する所存です。

本クラウドファンディングを通じて、皆様とともに地域産業を未来へ繋げるための第一歩を踏み出したいと考えています。
根本酒造の未来をかけた挑戦に、ぜひご支援をお願いいたします!

応援コメント

Bar RENRi 代表 宮之上 哲太さま

「日常から華ひらく」 ーー 400年の歴史を受け継ぎながらも、新しい酒造りへ挑戦する根本酒造さま。
私自身も「日常に+1のきっかけを。」を理念にバーを営んでおり、お酒を通じて日々を豊かにしたいという想いに強く共感しました。
今回の「華世」は、梅の奥深い味わいをモダンに昇華させた、未来へ繋がる一杯。
口に含んだ瞬間に広がる華やかな香り、梅本来の自然な甘みと優しい酸味が特別なひとときを彩ってくれます。
伝統と革新が調和したこの梅酒が、多くの方に届き、体験していただけることを心から願っています。

 

宮之上様には、華世を用いたオリジナルカクテルを創作していただいています。Bar RENRi にて2025年12月までお愉しみいただけます。

華世オリジナルカクテル:「touch of old-fashioned / オールドファッションド的な」

世界的に楽しまれているオールドファッションドを日本的に再構築した一杯。樽熟成された黒糖焼酎と濃厚な梅酒をベースに、和紅茶の香り、若桃とチェリーのフルーティーさを重ねた、リッチなカクテル。

 

アンドスピリッツ株式会社 代表取締役 黒田亜衣さま

華世は、大きな可能性を秘めた梅酒だと思います。紀州南高梅を贅沢に1本あたり15個使用しており、とても濃厚な梅の風味を存分に感じることができます。そのまま飲んでも大変美味しく、リキュールとしての完成度がとても高いです。その上で、通常の梅酒よりも度数が高くカクテルにも使用しやすいため、今後バーシーンでも活躍する梅酒になるのではと非常にワクワクしています。華世を使ったカクテルが日本中に広がり、いつか世界でも愛される梅酒になる日を心待ちにしています。応援しています!