こんにちは。YOKAの角田です。 このシリーズでは、YOKA SHICHIRIN++ができるまでの道のりについてお話しようと思います。 さて、現在素晴らしいクオリティで出来上がりつつある、YOKA SHICHIRIN++なのですが、この大もとをたどると、実は別のプロダクトに行き着きます。 その名も、「ミステリーグリル」
見た目はよくあるバーベキューグリルで、実際そのようにも使えるのですが、1つ大きな特徴があります。 それは、「食材を置いておくだけで、両面が焼ける」ということ。 食材をそのまま、もしくはスキレットに入れ中に入れておくと、次にフタを開けたときには調理が完了している。そんな夢の道具です。
秘密は真ん中にそびえ立つ、「チャコールタワー」。 ここに炭をいっぱいに入れ、網の下から上まで突き抜けさせることで、両面を焼くという仕組み。 熱を上まで回すというのは、バーベキューグリルでもできなくはないのですが、それは対流熱と呼ばれる、空気の熱によります。炭火の一番のポイントである強烈な「輻射熱」。これを上から当てられるかどうかがとても大きなポイントなのです。 そしてこのありそうでなかった仕組みで、2024年に特許を取得済み! そんなミステリーグリルなのですが、各部にこだわりすぎ、パーツ数が膨大になった結果、制作費用も膨大に…。さらにここ数年の円安傾向、さらにさらにアウトドアブームの急速な冷え込み。いろいろな要素が重なり、作ることが非常に難しくなってしまいました。 ですが、この中心にある「チャコールタワー」は本当に素晴らしいシステムで。ここは使って、別のものが作れはしないだろうか…? そんなわけで、一旦引き返す形で、新しいプロジェクトを始めることにしたのです。 (つづく)