こんにちは。YOKAの角田と申します。 どうぞよろしくお願いいたします。 今回私が掲げているのは「七輪のアップデート」です。 それはどういうことか。分解すると以下のようになります。 ・製品の構造を根本から見直す「構造のアップデート」 ・七輪を取り入れることによる「生活のアップデート」 ・それにより変化した過ごし方による「時間のアップデート」 この３つをアップデートする。それを最終の目標としています。
キャンプ道具のブランドを運営するくらいですから、もちろん私自身キャンプが大好きで、キャンプの過ごし方をアップデートする道具を今まで作ってきました。この楽しさが、キャンプ場など特別な場所だけのものである、というのももちろん良いとは思うのですが、僕はこれを、なんとか家に持って帰れないか（家でも再現できないか）と考えました。 キャンプとお家で、大きく異なるもの。それは「火」です。 焚き火があるかどうかで、キャンプ感は全然違ったものになります。 ただ、さすがに焚き火を家でやるのは無理がある。でも炭火なら…！？ 実は私は小さいものから大きいものまで七輪を３つ所有していまして。たまに取り出しては、テーブルの上でちょっとした焼き物をしたりしています。それは本当に特別な体験で、焼いたものはなんでも美味しく、遊びに来てくれた友達たちも感動して帰ってくれる。 …でも振り返って思ったのです。「最近それ、やってないな」と。周りのアウトドア仲間に聞いても、炭火を自分で扱うという人はほんの一握り。実は七輪は、ほとんど生活に馴染んでいない、取り入れて生活している人はいない、ということが分かってきました。 その理由は自分でも分かっているんです。「面倒くさい」それにつきます。 時間と手間のかかる炭の点火、消火、そして火のリスク。「楽しい時間」を過ごすための代償としては、この面倒くささが少々大きすぎる。逆に言えば、そこを改善できれば、あの感動的な味や体験が、より身近に味わえるものになるのでは！？ そんな思いから、このプロジェクトが形作られていきました。
ガス、電気を中心として、様々な熱源が世の中には存在します。その中で、炭だけが唯一もつ特徴が、「熱源の上で、直接モノを焼ける」ということ。電熱線でも、ガス火でも、それを実行することはできますが、そうすることが、「一番美味しい方法だ」と胸をはって言えるかというと、そんなことはありません。 炭火は言えます。魚でも肉でも、間違いありません。炭火で焼くのが「一番美味しい」。これは皆さんが身を持って体験し、知っていることだと思います。さらに炭火はその上に調理器具を置いての調理もできますし、バーベキューグリルのようにオーブン的な熱源として使うことも。 こんなに優れた機能をもつ炭火なのですが、どうしても家庭のものではなく、お店で体験するものになりがちです。理由は先ほどの通りその「面倒くささ」。そして「火の取り扱いのリスク」なのだと思います。 これらを取り除くことができれば、もう怖くありません。「一番美味しい」調理方法が、生活の中に取り入れられる。その可能性は、あるのです。
眼の前に七輪があって、仲間と喋りながら何かをちくちく焼いては飲んで。これが最高の時間だな、と。炭火を積極的にキャンプに取り入れるようになってそこに気づきました。 これが焼肉屋さんとどう違うか？それは、「自分の時間」を過ごしているかどうかなのだと思います。 お店ではどうしても「他人の時間」の中で過ごさざるをえません。なんだったら時間が限られることもあるし、予約の時間が選べないこともあります。 情報という「他人の経験」に囲まれ、その消費を次々に迫られる世の中。七輪を自分の場所で、自分の時間の中で使うことは、ゆっくりと食材と向き合い、自分と向き合う、そんな時間を提供してくれるものだと思うのです。
点火、消火、再着火が本体のみで完結する構造にしたため、炭の取り扱いの「面倒くささ」と、炭を火消し壺に移動させる際などの「火の取り扱いリスク」を無くすことに成功しました。 私自身、草餅を生で買ってお家で焼いて食べたり、お魚を食卓で焼いて食べたり。普通の七輪よりも、さらに炭火を使う機会が増えました。そしてその結果、家族や友人たちに素晴らしいひとときを提供できるようになった。つまり、生活や時間がアップデートされたと感じています。 この感覚を、皆様にもぜひ味わっていただきたいと考えています。 YOKA SHICHIRIN++とともに、新しい「時間」を過ごしましょう！
