北海道で生まれ育った「除雪ドローン🄬」で除雪革命を!
屋内から快適・安全に遠隔操作でき、軽トラで手軽に運べる軽量コンパクトサイズのR/C(ラジオコントロール)式自宅用電動除雪機が新登場

なぜ鉛蓄電池を使うのか? 除雪ドローン開発の秘密 #除雪ドローン

よく電池について「リチウムじゃないの?」と聞かれます。鉛蓄電池だとどうも古臭くて低性能で、リチウム系だと最新で高性能と思われている方も多いようです。しかし実際に優劣ではなくそれぞれ特性が異なり、適材適所で考えた結果、この除雪ドローンでは鉛蓄電池をわざわざ選択しています。

鉛蓄電池のメリットは以下のとおりです。

  • コストが安い
  • 性能が安定的
  • リサイクル性が高く(ほぼ100%)、環境に優しい
  • 発火などのおそれがなく、安全

デメリットと考えられているのは以下です。

  • 単位体積あたりのエネルギー密度がリチウム系と比べて低い
  • 重い
  • 急速充電ができない
  • 低温での性能低下

確かにデメリットだけみるとリチウム系を使った方がよさそうです。ところがこの除雪ドローンの使用する環境では致命的な欠点がリチウム系にはあるのです。それは零下では著しく性能が低下すること、そして安全確保のため充電できないように制御される点です。

たまに大寒波でEVが立往生するのはそれが理由です。スマホやアクションカメラも零下で使うといきなり電源が落ちてしまって撮れなくなることもあります。

もちろん鉛蓄電池も性能低下するのですが、なだらかに性能低下するため動かなくなることはありません。零下でも自動車の始動用バッテリーは動きますよね、あれと同じです。

リチウム系はBMS(バッテリーマネジメントシステム)で安全に管理されますが、適正な温度ではないと充電させません。そのためものによってはヒーターを使いバッテリーを温めるものもあるほど、温度管理も非常にシビアなのです。その結果コストは非常に高くついてしまいます。

リチウム系は単位体積あたりのエネルギー密度が高いので、同じ容量であれば軽くできます。しかし除雪ドローンではこれが逆にデメリットになるのです。

そのお話はまた次回。

その他開発秘話については以下の動画でもお話しているので、ご参考にどうぞ。

2024/11/24 22:05