師走に入り、なにかとあわただしい日々が続きます。
「となりのとらんす少女ちゃん」出版クラウドファンディングの終了から、早くも1ヶ月もの時間が経ってしまいました。ご連絡が滞っており、大変申し訳ありません。
表題の件に関しまして、ご支援くださった皆さまにご案内のメールを差し上げております。
ご確認いただけますと幸いです。
また、メールが届いていないという方は、当サイトのメッセージよりその旨をお伝えください。
年の瀬のお忙しいところ、大変お手数をおかけいたします。
制作は着実に進んでおります。
先日は打ち合わせのため、作者・とらんす少女ちゃんの地元、大阪を訪問。
その時間のほとんどを書き下ろし新作の意見交換に充て、現状上がっているネームに関して思うところをぶつけあいました。
作者が真に描きたいと考えているもの、それは人間の本質に迫るもので、トランスジェンダーを扱った漫画作品としては比類のない、型にはまらない作品です。
ただし現状はまだ読者を納得させるクオリティに達していないと双方ともに結論づけ、さらなる見直しを続けることにしました。
作者自身、自らが表現したいものの難易度の高さに悩み苦しみ、頭を抱えながら、それでもなお原稿に向かっています。
「ご支援くださった皆さまに恥じることのない作品を届けたい」という作者の強い思いを感じ、ひりつくような緊張感をあじわうとともに、編集者として神聖な場面に立ち会っているように思います。これまでに読んだことのない作品が生まれる期待に胸をおどらせてもいます。
そのほか、装丁や印刷・製本に関する打ち合わせもはじまりました。
この難産の見返りに、かならず皆さまのもとへ素晴らしい本をお届けすることをお約束します。
本年中は、こちらが最後の更新となります。
今回のクラウドファンディングでは皆さまのご支援に恵まれ、大成功といえる結果となりました。作者にとっても、版元にとっても、スタートの年として上々の1年となりましたことを、あらためて御礼申し上げます。
来年以降も「となりのとらんす少女ちゃん」の制作状況をこちらでお伝えしてまいります。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
合同会社在野社
浅野葛