皆さま、こんばんは。
「となりのとらんす少女ちゃん」クラウドファンディング(#とらファン)も、残り1ヶ月、折り返しに差し掛かりました、
10月25日現在の支援者は187名、支援金総額は120万円を超えています。
ここまで来れたのはご支援くださる皆さまのおかげです。深く感謝を申し上げます。
一方で、真の目標額である250万円(5000部を刷る費用)はなかなか見えてきません。
より一層、周知のための活動に邁進していきたいところです。
来週にはあらたな展開もご紹介できるかと…。お楽しみに!
本日は、あらたにいただいた応援コメントを紹介いたします。
音楽家の西田彩ゾンビさんです。
心の奥深くにうずくまる自分自身を、誰にも誰にも悟られないよう匿いながら、お気に入りの漫画の中にだけそっと連れ出して束の間の自由を得る、そんな秘密の時間を経験してきた人は多いのではないでしょうか。
とらんす少女ちゃんの描く物語は、作者自身の心と人生をトレースしながら「捻れた性を生きる」というテーマで、時に赤裸々に、時にファンタジックに、その複雑な心の旅路を描き出しています。
そう、トランスジェンダー物語にありがちな「心と体の性が違う」という設定で描かれる規格化された分かりやすい筋書きではなく、友だちや家族との関係、恋愛をめぐる葛藤、嫉妬や駆け引き、喜びや絶望、受験や将来、自己の拒絶と受容など、赤裸々に揺れ動く心模様を繊細に捉えながら捻れた性と向き合い成長していく人間ドラマ。
ページを捲るたびに、心の隙間に何かがじわりと染み込んできます。
こんな物語をね、10代の頃に読みたかったなぁ。
わたしは大急ぎで心の奥に縮こまっている自分の手を握って作品の中に連れ出し、そっと解き放ってみた。
やっと笑えたね、あの日のわたし。
こんにちは、明日のわたし。
ありがとう、とらんす少女ちゃん。
西田彩ゾンビ
音楽家。大学非常勤講師