無線LANで音楽を飛ばす!一対多の送信も可能!
繋ぐだけでスピーカーをワイヤレス化するWi-Fiオーディオシステム
「ミュートラックス」

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仙台に拠点を置く株式会社ミューシグナルから、オーディオセッティングの自由度を大きく高める新ソリューションのご提案です。

ミュートラックス」と名付けたこの製品は、従来のパッシブスピーカーを「ただ繋ぐだけ」でワイヤレス化することができる、トランスミッタとレシーバのセットです。

といっても、それなら既にBluetoothを採用した類似製品が存在するのでは?とお思いの方もおられるでしょう。しかしBluetoothは1対1のペアリングで使う前提になっているため、複数のスピーカーを同時に鳴らそうとすると途端に複雑になってしまいます。
また多くのBluetooth製品は電波を5~10m程度しか飛ばせない、いわゆるClass2規格にとどまるのが実情で、通信距離の点でも理想的とはいえません。

模式図

これらの問題を一気に解決するのが「ミュートラックス」。その最大の特徴は、BluetoothではなくWi-Fiに音を乗せて通信することです。
これにより得られるメリットはさまざま。ざっと挙げられるだけでも…

  • 1台の親機から複数のスピーカー子機へ配信できる

  • 子機間の音の同期をとることができる

  • 約100mの広い範囲をカバーできる

  • 他の無線機器と干渉しにくい5GHz帯を使用できる

  • 非可逆圧縮コーデックを使わないため、音質を劣化させずに送信できる

と、こんなにあります。まさに「ありそうでなかった」やり方を実用化したアイテムなのです。しかもルータも不要

既に各地で試作機のデモを実施しており、着実に実績を重ねている「ミュートラックス」。しかし量産化に向けてはまだまだ継続的な開発が必要です。ぜひ皆様のご支援をお願いいたします。

入出力ともデジタル・アナログ両対応。用途は多彩

ミュートラックスは「親機」(トランスミッタ)1台と「子機」(レシーバ)1台以上で構成される製品です。
お届けする子機の台数はサブリターンから選ぶことができますので、ご必要に応じた台数をお申し込みください。ご指定がなければ親機1台・子機1台の最小構成でのお届けとなります。

親機(トランスミッタ):入力はUSB×1、3.5mmミニジャック×1

親機の基板写真

親機はUSBケーブルでPCに接続し、PCから音を入力して使います。PC上では一般的なUSBオーディオデバイスとして認識されますので、ドライバのインストール等も不要。繋ぐだけですぐ動かすことができます。

そのほか3.5mmステレオミニジャックのアナログ入力も搭載していますので、様々な再生機に幅広く使えます。こちらを使用する場合は電源はUSB端子から供給してください。

子機(レシーバ):出力はスピーカーターミナル×2、USB×1

子機の出力端子はプッシュ式スピーカーターミナル2基(ステレオ1系統)。それぞれに15Wのアンプを内蔵しており、平均的なサイズのパッシブスピーカーであれば単体で駆動することができます。電源は付属のACアダプタから取ります。

もうひとつの選択肢はUSBオーディオ出力。こちらを使用する場合はフルデジタルスピーカーの「OVO」か「LOG」を接続するのがおすすめです。ミュートラックスの通信も無劣化なので、LOGならば音源からスピーカーまで完全無劣化のデジタル転送を実現できます。ワイヤレスなのに最高音質というこの組み合わせは、ぜひともお試しいただきたい利用法です。

なおライン出力は搭載されていないのですが、USB端子には市販のUSB DACを接続することもできますので、別途ご用意いただければそれを通じて変換可能です。USB側は繋ぐ機器次第で様々なセッティングが考えられますね。

PCとの接続イメージ

組み合わせのパターンはいろいろですが、基本の使い方は「親機をPCに繋ぐ」「子機をスピーカーに繋いで電源ON」これだけ。とてもシンプルです。
親機と子機は自力で同梱モジュールを使って通信を行うので、ルータの設定に悩む必要もありません。

自宅で使う:いつもの音楽をすべての部屋へ

LOGとの組み合わせイメージ
ご自宅で利用するなら、各部屋や廊下に1台ずつミュートラックス子機を設置してみてはいかがでしょう。リビングからダイニングまで、どこへ移動してもシームレスにBGMが続く、ホテルロビーのようなラグジュアルな空間を作り出せます。

また、ミュートラックスにはマルチチャンネル対応モードもあります。たとえば子機3台(※)とスピーカー6個を並べれば、一揃いの5.1chサラウンドスピーカーとして扱うこともできるのです。

※子機1台につきモノラルスピーカー2個を接続

皆様のご自宅にも使っていないパッシブスピーカーが眠っていませんか?新たな活用法を生み出すチャンスです!

店舗やイベントで使う:音に包まれるという独自体験

人が集まる場所でのBGM再生は、まさにミュートラックスが本領を発揮する場面です。有線では取り回しが難しい場所にもスピーカーを設置でき、しかも複数台の運用が簡単。現行仕様では親機1台あたり8台までの子機(※1)をサポートしており、Wi-Fiの飛距離とあわせれば広い場内(※2)ももれなくカバーできるでしょう。もちろんワイヤレスですから撤収もスムーズです。

※1 保証外ですがもっと多数の子機を同時接続して動作した実績もあります。正式なカタログスペックは調整中です
※2 ただし屋外での使用は電波法の制約を受けますので、電波法に適合したルータを別途ご用意ください

この用途におけるミュートラックスの強みは、ワイヤレスでありながら子機同士の音のずれを有線なみにまで抑えられること。独自のコントロール信号によってしっかりと同期をとっているのです。これはハードとソフトの両方を設計している弊社の得意分野といえます。
試作機で行った実験では、子機間の音のずれはわずか1.2ms以内に収まりました。これならば複数のスピーカーの音が重なる位置に立っていても違和感はありません。

過去に弊社が参加したイベントでは、会場をぐるりと囲むようにスピーカーを配置することで音の死角をなくし、あたかも「音に包まれているかのような体験ができた」とご好評をいただきました。

楽器別再生の模式図

また逆に、子機ごとに異なる設定を適用することもできます。マルチチャンネル音源と組み合わせ、それぞれの子機に別々の楽器を担当させれば、コンサート会場さながらの音空間を再現することも可能。
普段使いからアートイベントまで、アイデア次第で活用方法は無限に広がります。

これまでの実証実験の例

ミュートラックスは今も鋭意開発中の製品ですが、既に複数のイベントで試作機の実演を行っており、その実力は証明済です!

2022/9/15~23(土日のみ四日間) アートパラ深川

アートパラ深川「芝生ホリディ」展示の様子

展示パネルと組み合わせたミュートラックス子機8台を庭園内に設置し、アートと音楽の融合を演出。

この例では大型無線ルータを中継器として利用し、直線距離300mの通信を実現しました。

2022/9/23~10/10 仙台駅前エリアにぎわい創出社会実験

仙台駅前にぎわい創出実験

車道の一部を広場として開放した仙台市主導の街おこし企画。広場全体をカバーするよう、沿道やペデストリアンデッキに11台のミュートラックス子機を設置しました。この実験でも大型無線ルータを使用して電波の届く距離を伸ばしています。

また、ストリートピアノのそばにマイクを設置。ピアノの音をミュートラックスでリアルタイム配信し、離れた場所にピアノの音を届けるといった試みも実施しました。

2022/11/5~11/30 喫茶室ルノアール新橋汐留口駅前店

ルノアールでのLOG+ミュートラックス実演デモ

現在並行してクラウドファンディング(~11/30)を実施している、弊社の天然木デジタルスピーカー「LOG」のデモを兼ねた展示です。

店内に3台のミュートラックス子機を設置し、それぞれに「LOG」をUSB接続することで、音源からスピーカーまで一切劣化なしの完全デジタル配信を実現しています。中継器等を使わないシンプルな構成のため、設置作業に要した時間はわずか15分でした!

メディアにも取り上げられました!

AV Watch様

ロスレス・ハイレゾマルチ×Wi-Fi伝送「ミュートラックス」がやってくる
https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/1455392.html

超低遅延伝送からリボンツイータ搭載FOSTEXまで。おかえりInter BEE
https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/1457300.html

日経クロステック様

5GHz帯Wi-Fiで複数スピーカーに音楽配信、100m以上にも対応
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01537/00568/

同梱物

同梱アクセサリは変更・追加される可能性がございます。

  • ミュートラックス親機 1台
  • ミュートラックス子機 1台~(サブリターンによる)
  • 親機用USBケーブル 1本
  • 子機用ACアダプタ 台数分
  • 保証書

 

詳細仕様

本体サイズ・重量は試作段階のものです。完成品とは若干異なります。

親機(トランスミッタ)

本体サイズ(目安) 幅44mm × 高さ24mm × 奥行き44mm(アンテナ部分含まず)
重量(目安) 約90g
入力端子 USB×1、3.5mmミニジャック×1
電源 USBバスパワー駆動

子機(レシーバ)

本体サイズ 幅89mm × 高さ32mm × 奥行き50mm(アンテナ部分含まず)
重量 約120g
出力端子 プッシュ式スピーカーターミナル×2(ステレオ1系統)、USB×1
電源 DC 12V(ACアダプタ同梱)
アンプ出力 15W×2

株式会社ミューシグナルについて

株式会社ミューシグナルは宮城県に本社をおく、国内出資100%の開発会社です。半導体設計とデジタルオーディオ機器開発の分野で20年以上の経験を持つベテランエンジニア達が集まって発足しました。製品に必要な部品選定や回路設計、それらを動作させるソフトウェアのコーディングまで、全て自社内で進められる開発力が強みです。受託開発から自社製品まで、様々な形で新しいものづくりに挑戦してまいります。

Q&A

出荷スケジュールはどのようになっていますか?

2023年春の出荷を予定しています。

機器の設定変更はどのように行いますか?

詳細未定ですが、PCのブラウザから制御できるようなしくみを準備中です。追って活動報告やTwitterにてご紹介いたします。

親機をスマートフォンに接続して使うことはできますか?

試作段階ではAndroidスマートフォンのUSB端子に接続して動作した実績がございますが、全てのAndroid端末での動作保証はできかねますことをご了承ください。正式な対応要件については調査中です。

一般販売の予定はありますか?

ご支援者様分の出荷完了後に一般販売を予定しておりますが、価格は現在のレギュラープランよりも上昇します(予価:親機60000円/台、子機40000円/台)。

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