クラシックギタリスト村治奏一、
アルバム『SPARKS』制作プロジェクト

『SPARKS』の世界へようこそ

ギターの奏法のひとつに、ハーモニクスというものがあります。
すべての音は「基音」といって、もととなる音に、
「倍音」という装飾ともいえる響きが含まれています。
その装飾、つまり倍音だけを鳴らす弾き方を、
ハーモニクス奏法といいます。
基音は豊かな音が持続しますが、ハーモニクスは、
はかなく一瞬で減衰します。

《sparks》は、そのはかなくも美しい瞬間をとらえた曲です。
1分ほどの長さですが、大部分がハーモニクスで作曲されています。
ハーモニクスによって、さまざまな色の共存を可能にしています。
その姿は、さながら色とりどりの光を放つ『火花』のよう。
一瞬の美しいきらめきなのです。

そしてそのありかたは、クラシックギターそのもの。
さまざまな時代や文化の中で、
色あざやかに変化をとげ、輝きつづけていくのです。

『SPARKS』

藤倉大:sparks
J.S. バッハ:フーガ BWV1000
      プレリュード BWV999
クープラン:神秘的なバリケード、森の妖精、手品
フォーレ:シチリアーノ、パヴァーヌ
ファリャ:粉屋の踊り
ピアソラ:ブエノスアイレスの春
     ブエノスアイレスの夏
ロボ&ニルティーニョ:トリステーザ
アーレン:オーバー・ザ・レインボー

2014/01/31 05:43