韓国文学をもっと日本へ広めたい!
ファン・インスク『野良猫姫』出版プロジェクト

『野良猫姫』日本語版の翻訳出版を支援してくださったみなさま

刊行をお待たせしてしまい、たいへん申し訳ありません。

現在『野良猫姫』は無事翻訳があがりまして、編集作業中です。

原作に出てくるネットコミュニティー<笑うネコのお隣さん>のメンバーのハンドルネームの日本語訳で翻訳者はかなり悩みました。

たとえば、「ヘッサルトッタンベ(「日差しの降り注ぐ帆掛け舟」の意味)」。韓国語で書くと햇살돛단배をこのまま韓国語の音のままカタカナで表記するか、似たような日本語のネーミングを作るか編集者と相談しながらやっております。

翻訳者の生田さんはソウル、編集担当の藤井久子さんは東京都杉並区に住んでいてこの二人はまだ一度も会ったことがないですが、メールのやり取りはもう数えられなくなりました。

この二人のメールのやり取りをみていて日本語版で削除してもいい箇所を話したり、私も時々口をはさんだりします。それは著者の許可を得る必要がある、ことで私は先月著者ファン・インスクさんに会ってきました。ファン・インスクさんは御自身も毎日猫たちへ餌をあげていて、顔や腕がかなり日やけしていました。作品を書く時間より餌をやる時間が多いようです(日本語版の編集に関してはすべて編集者の意見を第一にします、という返事を聞いてきました!)。

それからデザイナーさんともカバーのイラストの話を進めたり、本文のレイアウトを決めたりしています。「新しい韓国の文学」シリーズの本文フォーマットを、今回この本から少し変えることしました。既存のフォーマットですと600ページを超えてしまいそうなので文字数を少し増やしたフォーマットにする予定です。

気になる刊行時期なのですが、このような調整をしながら、秋頃には、みなさまにお届けさせていただけるように進めております。

次回の報告の際は、カバーのイラストをお見せできればと思っております。

もうしばらくお待ちいただきますよう、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

2014/07/08 02:27