インド古来の叡智の結晶
現代を生きるヨーギーの最高峰である シュリー・エム氏の自叙伝
『ヒマラヤの師と共に~現代を生きるヨーギーの自叙伝』を翻訳出版したい!

プロジェクト発起者より、みなさまへ。成立のお礼と今後の予定について。

みなさまからご支援を賜り、当初は考えもしなかったような目標達成とともに本プロジェクトを終えることができました。

発起者よりみなさまへ、お礼の言葉をお届けします。

なお、本書の送付などのリターンは今年中にお届けできますよう、現在鋭意制作にあたっております。また、近日中に全ての皆様へシュリーエム「日本のみなさまへ」インタビュー動画フルバージョンをお送りいたします。

この度の応援に心から感謝申し上げるとともに、

みなさまの益々のご健勝を、心よりお祈り申し上げます。

publishing Himalayan Master

プロジェクトチーム 一同

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本プロジェクトにご支援・応援を頂きました全てのみなさまへ

 

この度、本プロジェクトの趣旨をご理解下さり、ご支援・応援を頂きまして、誠にありがとうございました。

どきどきはらはらしながら事の成り行きを見守る日々でしたが、思ってもみなかったほどたくさんの、全国各地、また海外に住む方々にまで関心を持って頂き、驚くほどのスピードでプロジェクトの成立を成し遂げ、さらなるご支援も賜ることができました。

 

金額でのご支援はもちろんではありますが、みなさまのご支援に込められた熱量もまた、ダイレクトに伝わってくるものである、ということをはっきりと知る事ができ、得難い体験をさせて頂きました。

 

この本の出版が一旦立ち消えそうになったときに、取りやめの理由のひとつとして、実は、次のようなことを言われておりました。

「この本を拝読して、ただ、師の命令の通りに生きた人の人生が、誰かの何かを喚起するとは思えない」と。

 

確かに、この本は、突き動かされるように旅に出た19歳の若者が、人生の師との邂逅を果たしたヒマラヤにおいて、師と様々なやりとりを重ね、その教えを軸としてお話が展開されていきます。

そして、すべてのことをお見通しであるかのような優れた師からの助言や命によって、最終的に人々に教えを説くに至るまで、著者は学びを得、また動かされていきます。

それを聞いた私の中には、次のような疑問が沸き起こりました。

 

シュリー・エム氏は、生涯ただ師の命に付き従っていただけで、そこに創造性はなかったのだろうか?

 

この本から人生にとって大事なことが人に響くことはないのだろうか?

 

人生に師は必要ないのだろうか?

 

どうしてもこの本を出版したいという気持ちに変わりはありませんでしたが、抜けることのない棘のように、その一言が私の胸の中にずっと刺さっておりました。

インドに渡航し、シュリー・エム氏にお会いした際に、私は、このモヤモヤとした気持ちを、正直にぶつけてみようと思いました。

もっともそれは、氏が、日本から来た何者かもわからないような私に対しても、親切に目線を合わせ、友のように接してくれたからできたことに、他なりません。

 

私が率直に先の言葉を伝えると、氏は次のように言われました。

「何か初めての事、今まで知らなかったことを知るためには、必ず師が必要です。そうではありませんか? 私は師に、ありとあらゆるたくさんの質問をし、議論を重ねました。そして、この本の中には書いてはありませんが、ときには喧嘩をして、師から『Get Out ! (出て行きなさい!)』と怒られることもあったのです。それも1回や2回の事ではありませんでした。しかし、師にとって大事な事は、弟子を自分に依存させる事ではありません。

私は、日本語のこの本の最初に、次のような一文を追加してもらいたいと思っています。

『師の役割は、弟子が自らの足で立ち、歩めるようにすることだ』と」。

 

ご自身の師のことを私たちに語るとき、氏に実に優しい表情が宿りました。そのとき私は、そこにあった二人の関係性を一瞬、垣間見ることができた気がしました。そして、それで十分であるように思われました。

私の先の疑問は、瞬く間に氷解して行きました。

 

日本では誤解を以って認識され、浸透してしまった、「師」を表すサンスクリット語である「グル」という言葉の本来の意味は、「闇を取り除き光に導く者」です。

まさに、師の存在とその役割とは、無知という闇の中でもがいている私たちにとって、灯台であり、同時に、母のようなものでもあるのでしょう。

それは、昔であっても、現代であっても、変わりがないのだと、私もまた、私自身の師たちの存在や言葉を目印にして歩く者として、そう実感する日々です。

 

シュリー・エム氏が、もし師と出逢わなかったら。一つの闇が光に変わり、そしてここまで多くの人の道を照らすことはなかったでしょう。

そう思うと、人が人に出逢うということの不思議と、その計り知れない大きな意味が立ち現れてくるように思われます。

そしてきっと、求めさえすれば、全ての人にとってそのような出逢いがあるのだと私は思います。それは、同時代を生きている人かもしれませんし、そうではないかもしれません。

出逢いの形はそれぞれであり、そこから始まる物語は、自分の思うようになるものでもなく、同時に、他の誰かの思い通りにもなることのない、一人ひとりの試行錯誤と共にある道行きであるはずです。

 

そのような経緯を踏まえて、本書を是非一度読んで頂けたら、幸いに存じます。

 

私は、この本の原稿を初めて手にし、ぱらぱらとページをめくり、体験から紡がれた言葉を読んでいくうちに、どんどんお話にのめり込んでいきました。そして、編集作業が終わりに近づいてもなお、作業をしながら気がつくと、原稿を読みながら著者と師とのやりとりにボロボロと泣いている自分を発見しました。

 

本書を読んだみなさまそれぞれが、それぞれに響く箇所に行き当たるように思います。きっと、自分に向けて語られているのではないかと思われるような、そんな箇所に出逢えると思います。そして、それを大切にして、みなさまそれぞれの道しるべとして頂くことができたのなら、こんなに嬉しいことはありません。

 

また、私が初見の段階でそこまでこのお話に入り込めたのは、訳者の青木光太郎さんの翻訳表現の的確さ、そして誠実さに負うところが大きくあります。

同時に、この本がより良いものとなるようにと、様々な方のご協力をいただきました。

この本の多岐に渡る内容が、正確さを以ってみなさんにお届けできるようになったのは、監修者として内容の精査にあたってくださった武井利恭(ガネーシャ・ギリ)先生、サンスクリット語や地名人名の、細やかかつ的確なる指摘をくださった寺崎シータ由美子先生のおかげでもあります。私自身、大変勉強になりました。

また、この本や著者のご紹介、ソーシャルメディアでの拡散、友人知人へのご紹介を自分のことのように一生懸命にしてくださった推薦者の先生方には本当に助けていただきました。

更に、陰ながらこのプロジェクトの成功に向けて様々な助力、アドヴァイスをくださったOさん、Sさん、Tさん、Iさん、そしてGREEN FUNDINGの田村さん。ありがとうございました。

 

そして、それに反応を示してくださったみなさまのおかげで、出版に向けての着実なる一歩を踏み出すことができました。

 

現在、本書の年内発行を目指して鋭意制作にあたっていると同時に、今後の予定としまして、シュリー・エム氏の最新の著作であり、古から継承された瞑想の方法を非常に分かり易く「Q&A方式」で書き著し、インド国内ではどの書店でも早くもランキング入りを果たした『ON MEDITATION』の日本語版の出版を目指して動き始めております。訳者は同じく青木光太郎さんです。氏の来日も視野に入って参りました。

 

さらに、広くみなさまにとって本当の福利となるような本の出版を、このプロジェクトから始まった「蓮華舎」という出版社において、順次検討していけるようになりました。

 

どうぞこれからも、本プロジェクトでいただいたご縁とともに、事の成り行きを楽しんで見守っていただけたら、そして、応援をいただけたら大変嬉しく思います。

 

みなさまから返ってくる莫大なエネルギーの中で活動することができた、幸せな2ヶ月間でした。

これからの荒波に向かう勇気をいただけた事に、心から、感謝申し上げます。

 

みなさまと一緒に光の方向に歩んでいけますように。

本当に、ありがとうございました。

 

2019年11月1日 

本プロジェクト発起者・蓮華舎代表

大津 明子

蓮華舎

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