こんにちは。昨晩、名古屋から戻りました。佐川です。
先日のe☆イヤホン@名古屋大須店での INAIR 先行試聴体験会にお越しいただきました皆様、誠にありがとうございました。
音楽大好き、イヤホン大好きの皆様とたくさん交流できて、とてもリフレッシュして新鮮な気持ちで東京へ戻りました。
次回は、5/13(日)、e☆イヤホン@大阪日本橋店にて、先行試聴会を行わせていただきます。時間は、AM11時〜PM18時までです。※お店は20時まで営業ですが、試聴会は、18時までとなっておりますので、お間違えないよう時間に余裕を持ってお越しいただけたらと思います。
今回、かなりオーディオに詳しい専門的な方からもたくさんご支援いただいておりますので、今日は少し「INAIR が実現したかった 音にまつわる話」をしたいと思います。
音は“疎密波”という空間を伝わる“波”の一種です。
音の広がり、伝わり方をイメージするには、水面に石を投げ込んだ時の波紋の広がり方をイメージするとわかりやすいと思います。
プールのような水面に石を投げ込むと、中心から円が広がるように波紋が広がります。
プールの端まで波紋が到達すると、反射して波紋が折り重なります。
もしこのプールが10センチ四方の小さなものだったらどうでしょうか?
投げ込んだ石が作り出した波紋は、激しく複雑に反射が繰り返され、美しい波紋は観測できません。
これは、水面(平面X-Y)上での話ですが “音”の場合はらこれにZ軸が加わり、X-Y-Z、3次元空間で伝わります。
まず空間をイメージするのに 広い屋外でのコンサート会場を想像してみてください。
スピーカーや生楽器から出た音の波は、360°空間を伝わって立体的な球状の波紋が広がるように伝わります。
壁の無い広い空間では、音が反射せずにそのまま空間を突き抜けていきますので、音の波も干渉することなく、すっきりと「広がりのある音」として感じることができます。
では、もしお風呂のような閉ざされた空間の中だったら音はどう聞こえるでしょうか?
音の波は狭い空間で壁に何度も繰り返し反射し、音と音が重なり合って、残響となり、元々の音源とは違った聞こえ方をします。
モヤモヤした音として聞こえるのはこの残響ためです。
では、これがイヤホンのように更に小さい空間の世界ではどうでしょう。
鼓膜と外耳道壁、シリコンのイヤーピースで密閉された極狭い閉ざされた空間中での音の伝わり方を想像してみましょう。
10センチ四方のプールに石を投げ込んだ時のように、音は壁に当たると反射して打ち消し合ったり増幅し合ったりして、元の美しい波紋をそのまま観測するのは難しくなっていきます。
あなたの周囲に広がる外の広い空間と
という絶妙な音響空間を作り出し、空間を最大化(耳内部空間+外界∞空間)することによって、耳内部に放射された音の波が互いに干渉し合うことなく、最も自然な形で、元の波形を可能な限り崩さずに再生し、「原音に忠実な広がりのある高解像度なサウンドでのリスニングを可能にしよう」という試みから研究開発がスタートしました。
耳の穴入り口付近の最適な位置に、ドライバーユニットを固定し、且つ音響特性を最適化するには、既存のイヤホンやヘッドフォンの構造を全てゼロから作り直す必要がありました。
こうして、スポンジ「インエアーキャップ」+「エアチューブ」という基本構造が生まれます。
もし、広大な敷地にスピーカーを持ち込み、お気に入りの曲をリスニングしたなら、いつものイヤホンで聴く時とは全く違う、特別な体験ができます。
大きなスピーカーを持っていくのではなく、音楽だけを持ち歩きたい!
インエアーエルゴノミクス方式イヤースピーカーは、手に入れたその日から、特別な音響体験をいつでもどこでも楽しむことができるようになる、今まで無かった画期的な音響デバイスです。
以上
おまけの話でした。最後までお読み頂きありがとうございました。
これからも、応援よろしくお願いいたします!
佐川