このプロジェクトは、 "シュタイナー教育" で知られるルドルフ・シュタイナーの思想の研究と普及を行う書籍を出版するサックスブックスが行う、気鋭の現代思想家であり音楽家でもあるヨハネス・グライナー氏の著書『ロックミュージックのオカルト的背景』を翻訳出版するプロジェクトです。
・クラウドファンディング期間中は、お得な先行予約特典が多数あります。
・ご支援頂いた皆様には、発売予定日よりも早く、送料無料でお届けいたします。
・5冊以上ご支援の場合には、さらに割引があります。
・2018年1月31日(水) 23:59までに目標金額を達すると、プロジェクト達成となります。
・本書は一般書店での販売予定はありません。また目標金額に達しない場合、出版されることもありません。是非この機会に本書のご支援をよろしくお願いいたします。
——ビートルズやローリング・ストーンズ、エルヴィス・プレスリーに代表されるロックミュージックシーンは時代の中でいかにして創られたのか? クラシック音楽から近代の礎を成した哲学者にいたるまで、私たちと音楽との関係性を人間の内側に渦巻く衝動から探る。
本書の著者はヨーロッパ各地で講演活動を展開する気鋭の現代思想家であるヨハネス・グライナー氏(スイス)です。グライナー氏はピアノ教育を専門とする音楽家であり、ピアニストとして活動する傍ら、音楽史や文化史に関する講演を各地で開催しており、ドイツ語圏では非常に評価が高い人物です。またヴァルドルフ学校の教師でもあり、教育者としては学生オーケストラの指揮やピアノのレッスンを担当しています。
グライナー氏をご紹介する上で欠かすことが出来ないのは、20 世紀の初頭に生きたドイツの思想家、ルドルフ・シュタイナーです。シュタイナーは自身が創設したアントロポゾフィーという独自の人間観に基づき、生涯6,000回に及ぶ講義活動を行いました。シュタイナーは既存の科学を拡張し、人間認識を深めることを目的にアントロポゾフィーを発展させ、哲学・思想・教育・医学・農業・建築・芸術・社会論など様々な分野で業績を残しました。現在、シュタイナーの学問的業績は350巻に及ぶルドルフ・シュタイナー全集として出版され、世界各地で研究と実践活動が行われています。
まさに本書が目指すことは包括的な観点からロックミュージックシーンの成り立ち、そしてクラシック音楽やJ-POPにいたるまで、様々なシーンの垣根を越えて、一本の直線上に音楽史の姿を現出させることです。その為にグライナー氏は、まず西洋哲学における思想潮流がロックミュージックといかに関わっているかという考察から始めます。そして20世紀に生きた「人類史上最も有名な魔術師」と呼ばれるアレイスター・クロウリーとロックミュージックの関係性について考察が展開されます。ロックミュージックは何故この地球上に誕生したのでしょう? そしてその根本的な衝動とは何だったのでしょう? 人類史の中で、そして音楽史の中で、ロックミュージックが誕生した秘話が、グライナー氏によって解き明かされます。
更にグライナー氏は現代音楽の目前に立ちはだかる表現の「壁」について言及します。「私たちは未来に向けて新たな音楽的表現をどのように生み出すことが出来るのか?」この問いをグライナー氏は真摯な態度で読者に投げかけます。
ヨハネス・グライナー:ロックミュージックのオカルト的背景
第一章:意志の哲学の系譜
・エルヴィス・プレスリーの“腰つき”
・ロックミュージック:文化になった“魂の叫び”
・ショーペンハウアー:意志の素晴らしさの発見
・ニーチェの“超人”:本能と意志の怪物
・国家社会主義(ナチズム)の“統治人”
第二章:アレイスター・クロウリー
・識者パウロ・コエーリョの証言
・古代エジプトの影
・『法の書』
・ヒトラー以前に“我レ在リ”
・タントラの復興
・セックス、ドラッグ、ロックンロール
第三章:ロックスターたちとのつながり
・ビートルズの八枚目のアルバム
・ローリング・ストーンズとケネス・アンガー
・レッド・ツェッペリンとリバース・スピーチ
・イーグルス、ビートルズ、クイーンでのリバース・スピーチ
・ラック・サバスとオジー・オズボーン
・ラウール・シェイシャス「ソシアダーデ・アルテナティーヴァ」パウロ『オルタナティブ社会』
・ブラックメタル:信仰告白という側面
・満たされぬ精神的なものへの憧れ
第四章:魂を抜かれた“大衆”、手懐けるべき獣そして人類の病
・ヒトラーの演説、サッカーの試合、ロックコンサート
・自我の発達と神
・棄てられた自我の行方
・深淵の獣を文化に
・エーテル体の危機
・音楽の四要素
解説・竹下哲生:近代と現代の分水嶺としての十九世紀
・戦後音楽史の転換点
・現代に於いて「音楽」として認知されているもの
・西洋芸術史に於けるクラシック音楽の位置付け
・世界初のアーティスト
・熱狂する「ファン」の登場
・引き裂かれるヨーロッパ音楽
・克服されていない近代ヨーロッパの影
・中産市民階級の文化の行方
・バック・トゥ・ザ・フューチャーのアメリカ文化史
・不透明な現代と過去への憧れ
・後期ロマン派に見られる衝動
・カデンツの牢獄
・ルドルフ・シュタイナーの音楽衝動
・三度音程から二度音程へ
・和楽器の可能性と音楽の未来
続く……
哲学的・神学的立場から講演活動を日本各地で開催。その分野は教育・歴史・化学・農業・芸術・西洋近代史・現代文化批評など多岐に亘る。これまでに多くの訳書を出版している。共著に『親の仕事、教師の仕事〜教育と社会形成〜』訳書に『アトピー性皮膚炎の理解とアントロポゾフィー入門』『三位一体』他、多数。四国アントロポゾフィークライス代表。
本書はグライナー氏の近代音楽論に加え、訳者である竹下哲生氏による丁寧な解説も収録しています。J-POPから西洋の古典芸術にいたるまで、時代背景と人々との意識の繋がりを縦横無尽に行き来し、網羅します。
山形大学人文社会科学部講師。専門は現代フランス哲学で、様々な音楽ジャンルに深い造詣を持つ。著書に『21世紀の哲学をひらくーー現代思想の最前線への招待』、論文に「非恋愛論」「哲学の再描」他、多数。
柿並良佑氏と竹下哲生氏との対談では、音楽がいかに時代の中で人間の「魂の叫び」として現出するか、というグライナー氏の発言を受けたところから始まります。それは様々な音楽ジャンルの必然性を読み解くことを可能にし、また音楽だけに限らず、現代においては見逃すことのできない諸問題、テロリズムやセクシュアリティといった事柄と私たちはどう向き合うことが出来るのか、といった話にまで本書は発展していきます。
2018年2月中の完成・出版を目指して制作いたします。
本書を出版するのは、四国の出版組織サックスブックスです。サックスブックスは、シュタイナーの思想の普及と研究を行う「四国アントロポゾフィークライス」の出版部として立ち上げられた組織で、これまでシュタイナーの思想を紹介する書籍を出版してきた実績があります。
*スイスのゲーテアヌムに拠点を持つ国際機関「普遍アントロポゾフィー協会」会員が構成する四国のグループ「四国アントロポゾフィークライス」
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