震災の教訓を未来につなぐ
大津波から守った「鎮守の森」絵本制作プロジェクト

森へ行きスケッチしてきました

その土地の気候や風土に合った樹種で構成された森は、低木・亜高木・高木の多層構造の常緑広葉樹を中心としたその土地本来の森です。この多層構造が津波の勢いを和らげ、エネルギーを減殺し、被害を低減させます。これは、鎮守の森のプロジェクト 副理事長の宮脇昭(89歳)の長年の熱心な調査により明らかになりました。

実は「森」といっても様々な種類があります。鎮守の森のプロジェクトがつくる「森」は、鎮守の森や極相林を手本とした「常緑広葉樹を中心とした森」で、この自然林は国土の8%しか残っていません。また、いわゆる「里山」は落葉樹を中心とした森で、葉が落ちるので秋や冬には景色が変ります。スギやヒノキの単植林の多くは、建材のために植林した人工林だったりと、「森」といっても実は様々な種類があるのです。今回絵本に描くのは、鎮守の森や極相林です。立派に森を描き分けれるように、まずは森へ行き、土地本来の樹種をスケッチしてきました。(絵の担当者より)

2017/05/11 05:39