こんにちは、映画監督の小林克人・小林健二と申します。
様々な場所で人に出会うと必ず、
「本当の兄弟なんですか?」
と聞かれます。
私たちは本当の兄弟で、つきあいもかれこれ50年を越えました。映画の記者の方々には、「おそらく日本でははじめての兄弟監督ですよ」と云われています。
うちは男三人兄弟で、子どもの頃からいつも一緒に遊んでいました。両親も私たちも映画がとても好きでしたので、映画作りもその延長線にあったのかもしれません。大人になるにつれ、観るだけでなく「いつかは映画を撮ろう、映画を作ろう」と自然に考えていた気がします。
ただひとこと映画を作るといっても簡単ではありません。
とにかく資金が必要です。
社会的な信用も大切です。
生活もしていかなければならない。
私たちはそれを培うために会社を起こし、気がついたら30年経っていました。
ただそのあいだ、映画を作るんだという気持ちだけは消さずにいられたのは幸せでした。自分たちで資金を用意し、自主映画としてやっと第一作目を作ることができた時には、克人は47歳、健二が42歳になっていました。
ものすごい遠回りをしてしまいました。
また私たちは映画界で働いたことがなく、助監督の経験もありませんでした。
シナリオの書き方もわからない。
すべて独学です。
大好きな映画を何度も見直し、映画のしくみを学びました。
ストーリーのテーマや題材などは雑談からうまれ、克人がシナリオを書く。健二はそれを読んで意見をしたり、アイディアを出したり。役割分担は、とよく質問をされるのですが、子どもの頃からの習いで、分担をあまり意識をしたことはありません。克人を中心にシナリオを作りながら、製作の準備は健二がメイン、演出のアイディアは二人で出し合う。しぜんにそうやっています。
世の多くの監督はおひとりでされていますが、監督の仕事というのはとても広範囲で責任の重いものです。私たちからしてみれば、ふたりだと重責も半分、楽であることのほうが多いのではないかと思うのです。
昨今、映画は大半は話題となった「原作」ものであり、集客につよいキャストが選ばれることがほとんどです。ですが私たちは、かつての映画がそうであったように、「オリジナル」作品であることと「役にマッチしたキャスティング」をつよく意識しました。
シナリオを書いている最中、役にイメージした俳優の方々がいました。
しかし、誰ひとりとして面識もありません。
電話帳で所属事務所を知らべて、ご連絡し、企画書とシナリオを送りました。自主映画ですから予算もたいしてありません。私たち自身もまったくの無名、実績もありません。断られる覚悟、当たって砕けろの気持ちです。ところがそれぞれの事務所から、本人が会って話を聞きたいとの連絡がありました。
「きみたちはなにものだ?」
という質問から、兄弟そろって包み隠さず、これまでの経緯をお話しました。いい条件などひとつもないのに、わたしたちが望んだ俳優の方々が全員ご出演してくださることになった。
いまでも信じられない思いです。
映画界の仕組みも知らず、人脈さえない私たちでしたが、集まってくださったスタッフやキャストの方々は本当にたくさんの力を貸してくださいました。特にキャストの方々には勇気と自信を与えていただきました。
『新社長誘拐。身代金はブルーダイヤ』
同族企業の三代目新社長が就任の日、何者かに誘拐された。ところが犯人の要求は現金ではなく、創業家に秘蔵された伝説のブルーダイヤ「フローレンスの涙」。実行犯はその会社に勤める役員秘書・牧羽剛。
彼はかつて会社が仕掛けた汚職事件の犠牲となった母親の復讐を企んでいた。しかし新社長の父親である2代目社長は、取引交渉を拒否。実子である三代目社長を見殺す決断をする。
思惑の外れた牧羽剛は社内の権力争いを利用するが、事態は思わぬ方向へと進みはじめる。
ブルーダイヤに隠された同族の「暗闇」は、やがて世代の対立をあぶり出していく……。
「フローレンスは眠る」は昨年2016年3月を皮切りに、全国21劇場で公開されました。
自主映画でもあり、配給宣伝も自分たちでやってきました。映画を撮影している段階では1劇場も決まっておらず、編集などのポスプロ作業をしながら、いろいろな劇場に営業にまわりました。ですが自主映画であり、宣伝費もない中では、どこの劇場も開けてはもらえませんでした。
その中で、「ドリパスというシステムがあるのですが」という提案をTOHOシネマズさんから頂きました。
ドリパスというのは、かけたい映画をお客様がリクエストし、予約が規定数になった段階で成立し上映されるというシステムです。リクエストは熱いファンのいる古い映画が中心でした。「新作の封切りで申し訳ないですけれど、それでよければいかがですか?」しかしTOHOシネマズさんは驚くような劇場を用意してくださった。
「有楽町の日劇をあけましょう」
私たちは耳を疑いました。
『日劇』は全国の劇場の中でも一番の格式と伝統があり、TOHOシネマズさんにとっても旗艦店にあたります。スクリーンは3つ。そのどれもが今のシネコンでは見られない大人数を収容できる大劇場です。
条件は250人の予約で1日上映、400人を超えれば1週間上映でした。
予約開始後、2週間で250人を突破、3週間目で400人を越え、結果、公開初日は600人をこえる満席となりました。
信じられないことでした。
一時は公開できない「お蔵入り」になるのではないかと心配してくださった方々もいたのです。
初日にはほとんどのキャストが駆けつけてくれ、みなさんが我がごとのように喜んでくださったのが本当にうれしかったです。
主演の藤本涼さん、桜井ユキさんはオーディションから来てくださり、一番長い時間をかけて共に作りあげた戦友のような仲間です。
犯罪者を演じる二人の渇望した眼はとても印象的です。2代目社長を演じた山本學さん、弟で副社長を演じた前田吟さんは存在感といい、重厚な演技はこの映画の主旋律といっても過言ではありません。その二人の息子たちにあたり、次世代の後継者には宮川一朗太さん、東幹久さん、池内万作さんが演じてくださいました。脂の乗った三人のアンサンブルは本当の兄弟、従兄弟におもえてくるほどの説得力があります。山本陽子さん、山口果林さんは甘いも酸いも噛み締めた女性の情念を醸し出してくれています。
村上ショージさんにはギャグを一切封印していただきましたが、中間管理職にありながら、会社を愛する会社員を見事に体現してくださいました。アイドルの岸明日香さんは、グラビアではけして見せることのない女性の怖さを垣間見せてくれています。
実は先日、突然「Congratulations!」とメールを頂きそれで知ったのですが、ロザンゼルスで開かれる映画祭に、正式出品作として選ばれました!
この映画祭は一般に知られる映画祭とはやや趣きが異なり、映画関係者や配給関係者との橋渡し的な目的で開催されているもので、
・New Film Makers LA https://www.newfilmmakersla.com/
という映画祭です。
ちょうど今年で10年目、毎月開催され、年に一回、ベストアワードをきめているようですが、本来の目的は「新人監督を映画業界へつなぐ」というもののようです。ディズニーを始めとするメジャースタジオやロサンゼルス市とも連携をとっており、長編の監督は雑誌「Movie Maker」でのインタビューもあるのだそうです。
「フローレンスは眠る」は、来る5月13日(土)18:30からの上映が決まり、私たち兄弟も現地に行くことになりました。
上映後はQ&Aなどもあるようで、そこでどんな関係者と出会えるのか楽しみでなりません。私たちのような自主独立系にとっては一番ありがたいお話で、そういう場をひたすら望んでいました。求めていたところで「公式出品作」として選ばれたこともうれしいですし、未確認ながら日本映画は初めてかもしれない、ということだそうです。(英語字幕版を製作しておいて本当によかったです・・!!!)
前作「369のメトシエラ」という映画を作った時、周囲の方々から
「配給が決まってないの!?」
と驚かれ、製作はやめなさいと、とあちこちで押しとどめられました。
映画は作るより、見せるほうが難しい。
それが配給です。
作ることは誰にでもできる、ところがそれを公開し、広く観てもらうことはとても難しいのです。
映画館との交渉、それにともなう宣伝費。
その金額は製作する金額に匹敵、もしくはそれ以上かけるというのが映画界での<常識>だったのです。しかし、わたしたちはつくることで精一杯。そこまでの資金は、まったくありませんでした。
結局、封切りができたのは、作品が完成した2年後、単館系劇場一館での上映でした。ところがそのあと、名も知れないわたしたちの映画を、あちこちの劇場がかけてくださりはじめました。営業に回ったということもありますが、本当の力になってくださったのは、映画を観てくださったお客様がたの声でした。どれほど、沢山の方々に支えられたのか。完成から2年たって公開がはじまり、あしかけ3年間にわたって全国の劇場で上映することができたのです。支えてくださった方こそ、わたしたちにとって宝物です。 そうした中で、「次の作品が観たい」という声に押されて、「フローレンスは眠る」を製作しました。この映画公開のスタートは、前作に比べれば幸運としか思えない滑り出しでした。前述のドリパスの成功を支えてくださったのは、間違いなく、前作から何年にも渡って支えてくださったお客様ひとりひとりです。
ところが、前作のときからの数年間で、映画館をめぐる状況が一変していたのです。
2016年、新作として作られた映画が激増したのだそうです。
それにくわえて大作が多く、その上映にスクリーンを確保するため、小作品のはいる余地がとても少なくなってしまっていたのです。新作映画の本数は増えても、劇場の数は変わりません。そのため、どこの劇場もかける本数が多すぎて、わたしたちのような宣伝費のない自主独立系映画をかけることは難しくなっていたのです。
前作でおつきあいのできた劇場からも、上映する隙間がないと断られ続けました。またかけてもらえても、一日一回だけが精一杯というのが実情でした。私たちの映画を気にかけてくださったお客様方からも、上映期間も短いうえに一回では観に行きたくても、都合が合わず行けなかったという声をあちこちで云われたのです。
もちろん私たちも劇場にむけてつくった映画ですから、時間をかけてでも全国の映画館で上映をしたかった。観たいと言ってくださる方々も日本中にいる。しかし今の状況では、全国の劇場で自主独立系映画を上映することはとてもむずかしいのです。私たちだけでなく、この作品を愛してくださっている俳優のみなさんやスタッフの思いを考えると悔しい限りです。
そうした気持ちの中で、全国の方々、劇場のない地域の方々にも観てもらうには、早くDVD化をすべきだという思いが日に日に募りました。
ただ、ひとことにDVDといっても、レンタルやセルの仕組みも劇場の実情によく似ています。DVDを出したからといって、すべての店舗においてもらえるわけではないのです。2016年のデータでは、全国の映画館の総スクリーン数はおよそ2400。DVD/CDレンタル店舗数はおよそ2200。ほぼ同じ数です。扱いの基準となるのは、やはり映画館で話題になった作品なのです。私たちの映画はDVDにしたからといって、いったいどのくらいの店舗が扱ってくださるかわかりません。前作のDVDも、扱ってくださったお店は、全国店舗数の半分に満たなかった。
これまでのこうした悔しい思いを、新しい目標にしました。それが、
各店最低1枚、多ければ多いほど観てもらえる機会は増えるはず。そのためにはDVDを大量に作らねばなりません。いつもお願いばかりの小林兄弟で、まことに心苦しいばかりです。それでも、もしこのプロジェクトを面白いと感じてくださるなら、なにとぞ支援をしていただきたくお願い致します。
今度こそ、全国の方々に御覧いただける封切りとして、もう一度、気持ちを新たにチャレンジします!
「監督達と共に、熱い想いを込めた作品です。皆さんそれぞれの視点から、感じてもらえるものがある作品だと思います。」
「サスペンスというジャンルに収まりきらない作品です。人は一人では生きていけないのだと、この作品を通じて改めて感じました。」
「私の101本目の大好きな作品になりました。ハードボイルドなチョイワル親父を演じています。演技の競演も見所です。」
「試写会で本編を見終わった後、『面白かったあ~』と思わず呟いたことを今でも覚えています。この作品がもっと多くの観客に届けられるよう、DVD化のご支援、よろしくお願い致します!!」
「私は、この作品を通じて、映画は撮るだけではなく映画館で流して初めて皆さんの元に届く、それがどれだけ大変なことか、たくさんのことを学びました。大切にしてきたこの作品を、もっと多くの方に届けたいです。DVD化へのご支援宜しくお願い致します!」
「このインディペンデンツに制作された映画が、皆様の賛同でDVDになる。素晴らしいじゃないですか!」
前作はヒューマンドラマ、今作はサスペンスとジャンルの違う映画をつくりましたが、私たち兄弟には決めていることがひとつあります。
「必ず希望を描こう」
ということです。
撮りたい企画や作品はSFや時代劇などたくさんありますが、どんな話を描いても、最後は希望のある物語を描きたいと考えています。いい映画を観たあとはとても幸せな気持ちになれる。これは私たち自身が映画から学んだことでもあるからです。
それはまた、どんな国の人にも伝えることができます。
映画は国際言語なのです。
「フローレンスは眠る」ではサスペンスという装いをとりながら、私たち自身が「日本人にとって、会社とはなんだろう」という疑問から出発し、その答えを探す旅でもありました。シナリオを執筆する段階では答えは見えていませんでした。書き進めるうちに登場人物は勝手に動き出し、作者である私たちでさえ思いもよらぬことを喋りだすのです。この発見こそ創作をするということなのかもしれません。そうした発見の中に「希望」が隠れている、と私たちは信じているのです。
自分たちの技量は横においても、これを海を越えた人たちにも観てもらいたいと考えています。あてもないのに英語字幕版まですでに作ってしまいましたが、日本人として日本を描き、人間の普遍性と希望を伝えたい。
私たちはそれがなにより、「映画の本当の力」だと思うのです。
そんな思いを込めた作品です。ぜひご覧になってください。
・お礼メッセージ(ポストカード)
・映画「フローレンスは眠る」サウンドトラックCD1枚
・お礼メッセージ(ポストカード)
・映画「フローレンスは眠る」DVD(本編&特典映像付きメイキングの2枚組)
*特典映像付きメイキングは30~40分の予定
・本編未使用カット場面写真5枚組(非売品)
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・映画「フローレンスは眠る」サウンドトラックCD1枚
・映画「フローレンスは眠る」DVD(本編&特典映像付きメイキングの2枚組)
*特典映像付きメイキングは30~40分の予定
・映画「フローレンスは眠る」劇場公開パンフレット(小林兄弟監督のサイン入り)
・本編未使用カット場面写真5枚組(非売品)
・両監督直筆のお礼のお手紙
¥10,000のリターンにプラスして、エンドロールにあなたのお名前(小サイズ)を掲載します。またキャスト(藤本涼さん、桜井ユキさん、前田吟さん、池内万作さん、岸明日香さんからどなたか1名)のサイン入り生写真をプレゼントいたします。
・映画「フローレンスは眠る」DVDのエンドロールにあなたのお名前(ペンネームでも可・小サイズ)を掲載します。
・映画「フローレンスは眠る」キャストのサイン入り生写真1枚(藤本涼さん、桜井ユキさん、前田吟さん、岸明日香さんからどなたか1名)
・映画「フローレンスは眠る」サウンドトラックCD1枚
・映画「フローレンスは眠る」DVD(本編&特典映像付きメイキングの2枚組)
*特典映像付きメイキングは30~40分の予定
・映画「フローレンスは眠る」台本 or パンフレット(どちらか1点お選び頂けます。)・
・本編未使用カット場面写真5枚組(非売品)
・両監督直筆のお礼のお手紙
・関係者限定のDVD発売記念ティーパーティーにご招待いたします。(2017年6月下旬 or 7月下旬のうち1日、土曜日を予定。場所は都内。キャストも参加予定。*どのキャストが参加するかは現在調整中です。プロジェクト達成後、招待状をお送りします。)
・映画「フローレンスは眠る」DVDのエンドロールに、"スペシャルサポーター"の肩書きと合わせてあなたのお名前(ペンネームでも可・中サイズ)を掲載します。
・映画「フローレンスは眠る」キャストのサイン入り生写真1枚(藤本涼さん、桜井ユキさん、前田吟さん、池内万作さん、岸明日香さんからどなたか1名)
・映画「フローレンスは眠る」サウンドトラックCD1枚
・映画「フローレンスは眠る」DVD(本編&特典映像付きメイキングの2枚組)
*特典映像付きメイキングは30~40分の予定
・映画「フローレンスは眠る」台本 or パンフレット(どちらか1点お選び頂けます。)
・本編未使用カット場面写真5枚組(非売品)
・両監督直筆のお礼のお手紙
・小林兄弟監督の前作、映画「369のメトシエラ」のサウンドトラックCD1枚とDVDをプレゼント
・関係者限定のDVD発売記念ティーパーティーにご招待いたします。(2017年6月下旬 or 7月下旬のうち1日、土曜日を予定。場所は都内。キャストも参加予定。*どのキャストが参加するかは現在調整中です。プロジェクト達成後、招待状をお送りします。)
・映画「フローレンスは眠る」DVDのエンドロールに、"エグゼクティブサポーター"の肩書きと合わせてあなたのお名前(ペンネームでも可・大サイズ)を掲載します。
・映画「フローレンスは眠る」キャストのサイン入り生写真1枚(藤本涼さん、桜井ユキさん、前田吟さん、池内万作さん、岸明日香さんからどなたか1名)
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・映画「フローレンスは眠る」DVD(本編&特典映像付きメイキングの2枚組)
*特典映像付きメイキングは30~40分の予定
・映画「フローレンスは眠る」台本 or パンフレット(どちらか1点お選び頂けます。)・
・本編未使用カット場面写真5枚組(非売品)
・両監督直筆のお礼のお手紙
・関係者限定のDVD発売記念ティーパーティーにご招待致します。(1社2名様まで)(2017年6月下旬 or 7月下旬のうち1日、土曜日を予定。場所は都内。キャストも参加予定。*どのキャストが参加するかは現在調整中です。プロジェクト達成後、招待状をお送りします。)
・映画「フローレンスは眠る」DVDのトップクレジットに、企業スポンサーとして企業のお名前(ロゴも合わせて可)を掲載します。
・映画「フローレンスは眠る」サウンドトラックCD1枚
・映画「フローレンスは眠る」DVD(本編&特典映像付きメイキングの2枚組)
*特典映像付きメイキングは30~40分の予定
・映画「フローレンスは眠る」キャストのサイン入り生写真1枚(藤本涼さん、桜井ユキさん、前田吟さん、池内万作さん、岸明日香さんからどなたか1名)
・映画「フローレンスは眠る」台本 or パンフレット(どちらか1点お選び頂けます。)・
・本編未使用カット場面写真5枚組(非売品)
・両監督直筆のお礼のお手紙