リユース食器を使うことは本当に環境に負荷をかけない選択なんでしょうか?
誰もが持つ疑問だと思います。
まず気になったのは、リユースする為にかかる洗浄の水の量と殺菌の為の電力量。それとゴミ処理にかかる熱量との比較です。
環境省の知人に尋ねたところ、リユース食器は3回使って初めて使い捨て食器より環境負荷が少ないとなるとのことでした。環境省のHPにはデータと共にこんな記載があります。
『環境負荷の具体的な項目としては、エネルギー使用量や水使用量、二酸化炭素排出量、硫黄酸化物排出量、窒素酸化物排出量、 固形廃棄物排出量です。 大分のサッカースタジアムで用いられたリユースカップの環境負荷を調べた調査*に よりますと、リユースカップを一定回数利用することで、紙コップよりも環境負荷が低くなることが分かっています。
大分スポーツ公園総合競技場の場合
エネルギー消費量/ 6.3 回以上の利用で紙コップより環境負荷が低くなる。
水消費量 /2.7 回以上の利用で紙コップより環境 負荷が低くなる。
二酸化炭素排出量/2.7 回以上の利用で紙コップより環境 負荷が低くなる。
固形廃棄物量/4.7 回以上の利用で紙コップより環境 負荷が低くなる。
*東京大学生産技術研究所による調査結果。平成15年度リユースカップの実施利用に関する検討調査』https://www.env.go.jp/recycle/report/h19-02/sec1_4.pdf
リユース食器は何度も繰り返し使ってこそ目的が遂げられることになります。
次に課題になるのが衛生管理です。
イベントで使い捨て食器を使う理由の一つに衛生面があります。リユース食器を使うなら、洗浄、殺菌、乾燥、保管それぞれの衛生面でのポイントを遵守できる運営が必要になります。実行委員会では、会場での使用は1回きり、給食センター又は同等の設備のある飲食店で洗浄、殺菌、乾燥し、食器のキズを確認して清潔な保管場所にと計画しています。殺菌には80℃以上で5分加熱する等々食中毒を出さない為のルールは確保しています。
そして、最後になりましたが、私たちのこだわりでもある、地元のものへの誇りと愛。
今回のクラウドファンディングで提案しているのは、地元に誇りが持てる食器にこだわり、若い作り手たちと作ったリユース食器。リユースのイメージとはかけ離れた贅沢なものになりました。アスパラ大騒ぎの会場で実際に触れていただきたい!!