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4月から取り壊しになってしまう寿町の象徴的な建物、寿町総合労働福祉会館(通称センター)についてご紹介します。
昭和49年に建てられた寿町総合労働福祉会館は、建て替えのため4月から取り壊しが始まり、3年後にリニューアルして再開する予定です。
この場所には、診療所やデイケアー、職業安定所、娯楽室や図書室、公衆浴場など様々な機能が入っています。
そして、寿町フリーコンサートなど季節ごとにたくさんのイベントが開催されてきました。
先日、ここで行う最後のイベントとして大豆まき大会が行われました。
最後なので、鯉のぼりもクリスマスツリーも出してしまおうというすごい状況です。
コトブキンちゃんも豆をまきました。
立体のコトブキンちゃんは現在黄金町にアトリエを持つ、椎橋良太さんが作ってくださいました。
寿町では、毎月、寿町に関わる様々な団体や行政の担当所が一堂に会する「ゆめ会議」があります。
お互いの施設を知り、意見交換や交流をする場です。
私も毎月この会議に参加しています。
今日はその中で、寿町総合労働福祉会館の見学ツアーがありました。
その中でも一部の様子をご報告します。
これは、センターの真ん中あたりにあるなぞのかかしです。
後ろに見える絵は、寿オルタナティブネットワークという私がコトブキンちゃんをうむ
きっかけを作ってくださった団体が招聘した韓国人のアーティストがかいたものです。
ここは、寿クリーンセンターといって、障害を持った方や失業者のための就労支援を兼ねたリサイクルステーションです。
主に、お部屋のお引越し、お掃除などをしており、この場所ではリサイクルショップをしています。
掘り出し物もあり、時々私も買い物しています。
こちらは娯楽室です。
図書室同様、寿町の住人や路上生活者の方が日中過ごす拠り所の場になっています。
窓にはコトブキンちゃん。
こちらのコトブキンちゃんは王将を持っています。
寿町総合労働福祉会館の中にはコトブキンちゃんが三人いますが、建物の取り壊しで、コトブキンちゃんもいなくなっちゃうのかなあと思うと寂しいです。
こちらは公共浴場です。私も幼い頃は銭湯通いでしたので、懐かしいです。
とてもきれいです。
これは、寿町で大事にされているお地蔵さんです。寿町などで身寄りがなくお独りで亡くなられた方々が供養されています。
都筑区にある徳恩寺さんの千秋の丘というところにお墓があり、年に何年か、寿町の方々とお伺いすることがあります。
私を寿町に呼んでくださっている通称ゴッドマザーは、
「ホームレスでもご縁はできる。亡くなったらおがみたいという人は出てくる。
だから弔う場所が必要。」とおっしゃってましたが、
寿町の方々がお墓やこのお地蔵さんを大事にしている様子を目の当たりにすると、たとえ身寄りがなくても家族以上の関係性はできるものなんだなあと思いました。
そして、本当の家族とは、と考えさせられました。
これらの機能は寿町内の仮施設で運営を続けます。
新しい建物の担当は小泉アトリエさんです。
楽しみです。