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生徒に影響を与えた、先生のコトバを集めよう。
「先生のコトバ年鑑2015」制作プロジェクト

私が影響を受けた、先生の言葉② 〜職員Aの友人・Bさん

第2回目は、職員Aの友人のBさん(37歳・男性)。

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【先生のコトバ】

栄光と挫折? これまでにいつ、そんな「栄光」が

あったって言うんだ。栄光も挫折もまだ「これから」だ。

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これは、高3の9月に担任の先生に言われた言葉です。

大学受験で、ある時まではずっと志望校に「A判定」が出ていた私。しかし、高3の夏休みになると周囲も本気で勉強し始めたからか、それがC判定になり、そしてD判定、ついにはE判定に。周囲が勉強をする一方で、私はA判定に気を良くして早々に気が緩んでいたからです。。。

冷静に見れば原因は明らかだったのですが(だからあまり落ち込む必要もない)、それまでいい気になっていただけに私は打たれ弱く、すっかり弱気に。その時点でまだ9月だったので、そこから勉強すればいいだけなのですが、気落ちしてしまったあまり志望校を下げてしまおうかと思い、担任の先生に相談しました。

たぶん、カッコつける気持ちもあって、志望校を下げたいということを伝えた後、先生に「栄光と挫折ですよね、ホント」とつぶやいたところ、先生が言ったのが

「お前にいつ『栄光』があったんだ? そんなもの『栄光』でもないし、大した『挫折』でも、なんでもない。お前の栄光も挫折も、どっちもまだまだこれからだ」(地元の方言・イントネーション強めで)

という言葉。

自分はこれまで模試の判定に過剰に反応し、過剰に意味付けてしまっていましたが、それはごく小さなことだと気付かされましたし、受験勉強も大学受験のプロセスにすぎない。それに、大学に合格することだって人生のプロセスの小さな一つにすぎない・・・そんなふうに考えられるようになりました。目の前のことにとらわれすぎず、もっと広い視点で見てみろ、という言葉ではなかったかと勝手に解釈しております。

もっとも、先生は単に「模試の結果くらいでジタバタしなさんな」くらいの気持ちだったかもしれませんが。。。でも、そう言われたら「そりゃジタバタしますって!」と思ったと思いますし、今の悩みを小さなことに思わせ自然と努力する気にさせてくれた、絶妙な表現だったなと思います。今でも、何かあった時には自分自身にも言い聞かせますし、落ち込んでいる友人や後輩がいたら、言ってみたりもしています。

2015/11/09 23:50