日本の郷土芸能に魅せられた写真家 西村 裕介。
郷土芸能を後世に残し、世界でも知ってもらいたい。

凸版印刷での印刷立ち会い

皆様

ご無沙汰しております。

この2日間、凸版印刷で印刷の立ち会いをしてきました。

添付写真はその時の写真です。

プリンティングディレクターの十文字さんに工場内を見学させてもらったり印刷過程を見せてもらったりと、普段体験できない事をさせて頂きました。

印刷って本当に奥が深く、知らない事ばかりでした。例えば印刷してからインクが乾き、紙に馴染んだ時、色や黒が落ち込む状態をドライダウンと言います。紙によってそのドライダウンが変わり、今回デザイナーの井上さんに選んで頂いた紙はそれがあまり無いという事らしいです。ですので、発色や色のノリはとてもいいです!そして、色をモルという言葉があります。それはインクを更に足して、色の表現を豊かにするという事です。色の表現が深いので、写真からは更に重厚感が出ています。それと300線で、4色印刷という事。普通雑誌などで使われるのは170線という印刷らしいですが、今回は300線で高精密印刷であるという事です。要するに普段目にしている雑誌などの精密度から倍ほどで、かなり精密に印刷しているので、細かい所までバキバキに出ているという事です。迫力がすごいです。そして、4色印刷は7色印刷と比べてインクの種類が違うのですが、今回の4色印刷は特殊インクであるカレイドインキというものを使っているので、7色にも負けずとも劣らず。そして4色であるという特徴を最大限に生かしている最先端の印刷技術であるという事です。なんかすごい最新鋭の技術ばかりを駆使しているように思われますが、今回の件は必要だったと思える仕上がりです。

そして僕の写真集の為に工場の人達も頑張ってくれている姿を見て、今回の意義をまた改めて考えさせれました。

出版は今月末30日を予定しています。

そして、皆様の手にお渡しできるのはそれから1週間後くらいだと思います。

楽しみにしていてください。

西村

2015/11/12 10:49