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Noise Master Buds|サウンドバイBOSE
10分充電で6時間再生 / 最大49dB ノイキャン性能 / LHDC対応

ガジェットブロガーによるMaster Buds総評

▍「2万円を切ってこの音質は『めちゃくちゃ安い』」とプロも驚愕!いしたに氏が語る、Master Budsの真価とワイヤレスイヤホンの新たな価値

 

高音質を低価格で実現したワイヤレスイヤホン「Noise Master Buds」。しかし、群雄割拠のワイヤレスイヤホン市場において、その実力はいかほどのものなのでしょうか。

学生時代から音響関連に携わり、ガジェット・IT分野で幅広く活躍するブロガー・ライターのいしたに氏に、Master Budsをじっくりと試用していただきました。プロの視点から見たMaster Budsの音質、機能、そしてその価格設定について、率直な評価をお届けします。

 

いしたにまさき氏プロフィール(Xアカウントより)

 

いしたに氏が評価した、「箱出し」で使える高いクオリティと、音楽を愛する作り手のメッセージとは?その驚きの体験を、いしたに氏ときびだんごスタッフ岩崎との対談形式でお伝えします。

 

 


 

目次

  1. レッドオーシャンのワイヤレスイヤホン市場にNoiseが参入

  2. 「箱出し」で使える高品質!いしたに氏が驚いた音質の秘密

  3. 音楽の作り手の意図をストレートに伝える「素直な」音

  4. 音質は3〜4万円レベル。コストパフォーマンスは非常に高い

  5. ノイキャン、装着感、デザインへの評価とターゲットユーザー

  6. まとめ:何を優先するか?ユーザーが「作り手」のメッセージを感じる時代

 


 

▍1. レッドオーシャンのワイヤレスイヤホン市場にNoise社が参入

岩崎: まずはMaster Budsを使ってみた総評と特徴をお聞かせいただけますでしょうか。

いしたに: ワイヤレスイヤホン市場は現在、参入障壁が非常に高い「レッドオーシャン」です。接続の安定性、使いやすさ、バッテリーの持続時間は、もう当たり前の時代です。

その中で、Noiseというメーカーは知らなかったので、正直に言うとMaster Budsについては最初は期待と不安が半々でした。

岩崎: その市場でMaster Budsが評価されるポイントはどこにあるのでしょうか。

いしたに: 非常に重要なのが、「箱出し」の状態で十分なクオリティがあることです。あれこれ自分でカスタマイズしなくても、デフォルトの状態で普通に使えること。使ってみてまず感じたのは、「アプリを立ち上げなくても全然普通に使えちゃう」という点でした。もちろん、人によってはイコライザーで調整したい好みもあるでしょうが、しなくても十分使えるバランスの良さがあります。

 

▍2. 「箱出し」で使える高品質!いしたに氏が驚いた音質の秘密

岩崎: 具体的な音質面の特徴はいかがでしたか。

いしたに: 最近の製品は低音はしっかり出ますが、Master Budsは低音だけでなく、高音域のクリアさに驚きました。通常、他のワイヤレスイヤホンではビリつきやすい高音域の音源でも、問題なくクリアな高域がちゃんと出ているんです。普段サウンドチェックに使っているAmazon Musicのリストの中に「コロニーの彼女」という曲があるのですが、高音でビビリが目立ちやすい音源です。大体どのワイヤレスイヤホンでもその曲は"ダメ"なんですけど、Master Budsに関しては全く問題なかったんです。中域がしっかり出ていて、なおかつ高域も出ている。その広域が音源を選ばずにクリアに再生されているのは、本当に驚きでした。

 

 

岩崎: それは素晴らしいですね。ちなみに曲によって向き不向きはあるのでしょうか。

いしたに: 音質は非常にクリアで、日本のアイドル系の楽曲よりも、欧米系のカラッとしたロックにマッチしていると感じました。とはいえ古い音源も新しい音源も特に選ばず素直に出ているので、音楽が作られた時代による音の変化を素直に感じたい人に適しているイヤホンだと説明できるでしょう。

 

▍3. 音楽の作り手の意図をストレートに伝える「素直な」音

いしたに: イヤホンには大きく分けて2つのタイプがあります。一つは、どんな音源でもそのイヤホン風の音にチューニングしてくれるタイプ。もう一つは、音源の印象をそのままストレートに出してくれるタイプです。

岩崎: Master Budsはどちらでしょうか?

いしたに: Master Budsは明らかに後者のタイプですね。悪い音源は音の悪さが分かってしまうが、良い音源はよりよく聞こえる。音質の差がそのまま素直に再生されるので、音源の本質を聴きたい人にとっては非常にマッチしています。

岩崎: アプリのイコライザー機能についてはどうでしょうか。

いしたに: ベース、ミッド、トレブルの3つのメモリのみで、非常に細かく調整したい人にとっては若干物足りないかもしれません。しかし、デフォルトのバランスが非常に良いため、基本的に使う必要がないという印象です。

 

▍4. 音質は3〜4万円レベル。コストパフォーマンスが非常に高い

岩崎: 価格はクラウドファンディング価格で16,900円から17,900円(税・送料込)となります。この価格について、いかがでしょうか。

いしたに: 音質的には、ちょっと前の3万円から4万円の製品レベルに匹敵すると思います。正直、これが2万円を切っているというのは、音質を考えると「めちゃくちゃ安い」という印象ですね。

もちろん、すべての人に良い製品ではないかもしれませんが、「ちゃんと音楽を聞かせる」ということを考えて作られていると思うので、音楽をしっかり聴きたい人にとっては、コストパフォーマンスが非常に高い製品だと思います。一般的に、2万円くらいの製品よりも明らかにワンランク上の音は出ているでしょう。

 

▍5. ノイキャン、装着感、デザインへの評価とターゲットユーザー

岩崎: その他の機能や装着感についてお聞かせください。

いしたに:

  • ノイズキャンセリング(ノイキャン)性能:駅のホームのような静かではない場所でも通話や音楽鑑賞に支障がなく、非常にバランスが取れています。電車のアナウンスのような重要な音はある程度聞こえつつも、十分静かになるため、ノイキャンを使っていることを意識せずに十分使いやすい内容です。

  • トランスペアレンシーモード:外音取り込み機能については、正直「ちょいうるさい」と感じたため、あまり使わないかもしれません。通常の状態よりも外の音が余計に聞こえるくらいです。

  • 装着感:音質重視のタイプに多い耳を完全に密閉するスポンジ型ではなく、通常のゴムタイプです。それにも関わらず高い音質を維持できている点を評価します。長時間使用しても耳が痛くなるような疲労感はありませんでした。

  • デザイン:レコードやレコード針のようなデザインは、やはりこれを作っている人たちが音楽で使ってもらうことを重視しているメッセージが感じられます。

岩崎: 結論として、どのようなユーザーに最も向いている製品と言えますか。

いしたに: イヤホンを選ぶ時の基準として、「音楽を音質で聴きたい」という点が一番上に来る人。つまり、ターゲット層は、音楽を音質で聴きたいと最優先する音楽好きの人々ですね。ゲームや動画よりも、やはり音楽向きのイヤホンだと感じます。

 

いしたに氏とMaster Buds

 

▍6. まとめ:何を優先するか?ユーザーが「作り手」のメッセージを感じる時代

Master Budsは、ワイヤレスイヤホンに求められる要素が多様化した時代に、「音質」という本質に真っ向から向き合った製品と言えます。

いしたに氏が語ったように、今のイヤホン選びは、「多機能性」や「スマホとの延長線上での便利さ」など、優先順位が複数あります。

しかし、Master Budsは、本質である音楽再生能力が非常に高く、「とにかくまずは音楽をしっかり聞きたいんだ」という人にとっては、非常に良い選択肢となるでしょう。

安価でありながら、音楽への情熱が込められた質の高い製品を市場に投入するMaster Budsの姿勢は、まさにテクノロジーの民主化を体現しています。このイヤホンは、音楽を愛するすべての人に、作り手の熱いメッセージを素直に届けてくれるのではないでしょうか。

Noise事務局 岩崎

2025/12/10 16:26