1913年に生まれ、その後長く姿を消していた幻の工具。
それが、現代の技術で小型化・再設計され、MetMo Fractal Vise として甦りました。今回は、その知られざる歴史をダイジェストでご紹介します。
1913年。物語は一人の発明家のアイデアから始まります。
当時オーストリア=ハンガリー帝国の首都ウィーンで暮らしていたPaulin Karl Kunze(パウリン・カール・クンツェ)。彼が出願した特許が、
これは、後に「フラクタル構造」と呼ばれる原理を利用した、極めて画期的な仕組みでした。どんなに複雑な形状の物体でも、しっかりと、しかも優しく固定できる。そんな驚くべき発明が、100年以上前に誕生していたのです。
※参考:MetMoブログ「歴史は繰り返す」(2025年7月10日)
その後、1922年。 アメリカ・ニューヨークの Mantle & Co(マントル社) がこの特許に注目し、実用化。
さらに1928年からは、ボストンの企業が引き継ぎ、「Boston Automatic Vise(ボストン・オートマチック・バイス)」の名で販売されます。
しかし翌1929年には、世界恐慌への突入とともに、この技術は姿を消し、長い間「歴史の片隅」に埋もれてしまうことになります。
それからおよそ100年後。
私たちMetMoは、この埋もれた発明を現代に甦らせました。
100年以上前のアイデアと原理に敬意を払いながら、今の作業環境にふさわしいサイズ・素材・構造へと再設計。そして、MetMo Fractal Viseとして、新たな命を吹き込んだのです。
※参考:MetMoブログ「フラクタルバイスの起源」(2024年9月19日)
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Team MetMo事務局