大変お待たせしました(泣)
インスタコードがようやく完成し 8月20日に第一便が中国深センを出発しました。
最短で今月末にお届けできるよう出荷したのですが、残念ながら目標にしていた8月中のお届けには間に合わないようです。
・早い人は9月3日
・遅くとも9月25日
に皆さんの元へ届く予定です。
生産の様子
出荷のギリギリまで調整を行なっていたので、実は私自身もまだ最終的な完成品を見ていないんですが、CPUを変えたことで結果的に処理能力が高まり、弾き心地が更に良くなったので本当に楽しみでしょうがないです。
製品は、東京都江東区にある佐川急便の巨大物流センター「Xフロンティア」から発送します。 なるべくお申し込み順にお届けするのですが、白に変更されたお客様へのお届けが遅めになる可能性が高いです。
この物流センター、私も見学させてもらったんですが、ルンバみたいなロボットが縦横無尽に走り回って荷物を運んだり、製品のサイズに合わせて自動でダンボールを作って梱包してくれたり、未来の世界を見ているようでした。
クラファンを終えた当初
「6月にはお届けできる見込みです」
とお伝えしていたので、
インスタコードと一緒に今年の夏を過ごす計画を立てていた方もたくさんいらっしゃいました。
楽しい夏の計画に想像を膨らませて下さったみなさんの、期待を裏切るような結果になってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
「心待ちにしていたのに本当に残念です」
「大丈夫なんですか?」
「計画がズルズルと遅れてるな」
「契約違反だ!」
「こんな話聞いたこと無い」
「全員に返金しろ」
など色んな声が届きました。
様々なメッセージを受け取るたびに、皆さんの期待が大きい証拠だと、ますます気を引き締めて仕事に取り組むことが出来ました。
経過報告を書くと
「言い訳は聞きたくない」
「ますます不安になる」
というメッセージも届くのですが、ものづくりのライブ感を楽しみにしてくださる方もいらっしゃるので、嵐のような8月の出来事を書きますね。
メインマイコンを変更したことへの対応は非常に困難をきたしました。
※今までイメージしやすいように「メインCPU」と書いていましたが、CPUは同じ英国ARM社のCortex-Mです。CPUを含めた複数の機能を一つの半導体に組み込んだ統合型マイコン「MCU」をオランダNXP社から中国GD社の製品に変更しました。
5月上旬に変更を決定し
7月末にはプログラムの移植が完了
する見込みでした
しかし8月10日になってもUSBコントローラの開発が困難を極め、いくつかの問題が解決しない状況でした。
8月中に製品を届けることを目指していたので、
8月13日(金) 組み立て開始
8月20日(金) 第一便出荷
というのがギリギリの締め切り
12日中に最終のプログラムが必要でしたが間に合う見込みがありません。
そこで作戦を変更しました。
組み立てまでに最終のプログラムが完成しなくても、
・USBアップデート機能
・動作検証の機能
だけを搭載した「テストプログラム」が完成すれば、それを書き込んで組み立てをスタートできます。
テストプログラムを書き込み
▼
組み立て
▼
動作の検証
▼
最終プログラムにアップデート
▼
梱包
▼
出荷
というプロセスで8月20日の出荷に間に合わせることにしました。
動作検証の様子
しかしテストプログラムの完成も12日中は難しそうだったので、ジェネシスさんは土曜日の稼働を決定
13(金) 組み立て開始
↓
14(土) 組み立て開始
にスタートをずらせば、第一便の出荷が20日に間に合います。
そしてテストプログラムが完成したのは13日の夜23時過ぎでした。
14(土)から組み立てはスタートしました。
世界で初めて生産される製品なので最初はなかなか生産がスムーズに進みません。
しかし、改善を重ねてスタッフの皆さんのスピードもアップしていきます。
その間も並行してメインプログラムの検証と仕上げを進めます。
プログラマの宇田さんが土日の間も夜を徹して、16(月)の朝に基本機能は全て完成しました。
しかし実際のプログラムを稼働して綿密なテストを行なうと、小さなトラブルが見つかります、それを一つ一つ修正しながらメインプログラムは完成度を高めていきました。
その間も、動作テストを終えた本体がどんどん組み上がっていきます。
エイジングテストで不具合を検証中
様々な条件での動作検証を繰り返し、最終的な製品版のプログラムが完成したのは
8月18日(水)
出荷の2日前でした。
ここから、本体を一気に最終版のプログラムにアップデートして出荷の準備を整え
8月20日(金) 第一便のインスタコードが船に乗って日本に向けて出発しました。
その後も生産は進んでおり、明日25日にはクラファンで支援いただいた約2500台のほとんどが中国を出発する予定です。
インスタコードは今後ユーザーの皆さんの声を反映しながらアップデートしていく製品です。
製品版のインスタコードには、説明書に書いていない機能も入っていますので、それはホームページで動画付きで解説していきます。
製品版には今まで内緒にしていた「カポ機能」や「長調・短調」の切り替えもあります
またインスタコードの音色は「GM音源」という電子楽器の最も標準的なフォーマットに準じた128種類を搭載しているのですが、初期状態ではその中から選抜した16種類の音色しか選べません。
近日中に128種類の音色からプリセットを変更できるようにアップデートします。
支援者の皆さんには、製品が届いた後もインスタコードを一緒に育てていただければ幸いです。