当社は江戸指物師をルーツに持ち、1905(明治38)年に家具の製造業として創業しました。
昭和期からは「つみ木堂」という屋号にて積み木の製造販売を開始。
現在は積み木をメインに木のおもちゃ、雑貨などを製作しています。
素材は良質なブナの木を使用。天然乾燥により、自然そのままの木のぬくもりとやさしさを感じられるよう仕上げています。
▲当社は代表の私1人のみで積み木を製造しています
さまざまな製品を手掛けていますが、最近では木製けん玉の「おとたま」が人気を集めています。
おとたまは「GOOD TOY AWARD2020」にて「グッド・トイ大賞」「多世代交流賞」を受賞、子どもから高齢者施設の利用者まで幅広く楽しんでいただいており、日本だけでなくイギリスでも販売されている商品です。
▲人気の「おとたま」シリーズ。心地よい音色を楽しめます
このたび「つみ木堂」として挑戦したいことがあります。
工房近くの空き家を改修し、今年11月にも「つみ木のいえ」として開設したいと考えています。
積み木は決して子どもだけのものではありません。
子どもでも大人でも、誰もが楽しめるおもちゃです。
親と子、友達同士、祖父母と孫など、さまざまな関係性の中でたくさんの会話を生み出しながら遊べるおもちゃでもあります。
そうした会話を楽しみ遊んだ体験と記憶が、私は子どもたちの健やかな心を育むと考えています。
工房近くの空き家だった中古住宅を購入し、リノベーションによって完成を目指してきました。
屋根の雨漏り修理からはじまり瓦の葺き替え、外壁塗装など、ほぼすべてを1人で手掛けてきました。
本業である積み木製造も1人で行っていますので、なかなか思うように工事は進みませんでしたが、それでも4年の歳月を経ていよいよ完成がみえてきました。
▲木のぬくもりを感じる「つみ木のいえ」内観
▲1階と2階をつなぐ階段も手すりを設置して安全性を確保しています
積み木など木のおもちゃは手作業の工程が非常に多く、他のおもちゃに比べて高価になりがちです。
特に国内で製作されているものはとても高価になります。
そのため、たとえ良いおもちゃだと認識されても、家庭で積み木を購入して遊ぶことは少なくなっていることでしょう。
仮に購入したとしても、遊ぶピースは限られます。
家庭で持ち合わせていなくても、「つみ木のいえ」に行けば10,000ピースという非日常な数の積み木を前に遊ぶことができます。
たくさんのピースであるからこそ成り立つ遊び方も無限大です。
先日は、まだ完成していませんが、数組の家族に「つみ木のいえ」を体験していただきました。
さまざまな種類と、多くのピースがあるからこそ、遊び方が一気に膨らみました!
▲▼完成間近な「つみ木のいえ」を体験していただきました
「つみ木のいえ」は、空き家になっていた2階建て店舗兼住宅を改修してつくります。
オープンは11月23日(土)を予定しています。
1階は5,000ピースものレンガ積み木で自由に遊べる「つみきのひろば」をメインに、塗装して果物や料理に見立てた積み木でままごと遊びができる「つみキッチンひろば」を設けます。
2階部分はさまざまな形状の積み木で遊べたり、トンネルキューブの積み木で遊べたりするスペースとなります。
来年以降には屋外スペースも増設予定です。
営業は原則土日祝日で、平日は貸し切りのみ営業します。
【つみ木のいえ・概要】(予定)
所在地…群馬県明和町須賀500
営業時間…土日祝・午前9時30分~午後5時
なお、1日を以下の4クールに分けて運営する予定です。
第1クール:午前9時30分~午前11時
第2クール:午前11時30分~午後1時
第3クール:午後1時30分~午後3時
第4クール:午後3時30分~午後5時
利用料金…1人につき1クール90分500円(1歳6カ月未満は無料)
私は「つみ木のいえ」を通して、10,000ピースの積み木が持つ遊びの可能性を提供するとともに、遊ぶ人の豊かな人生を創造したいと考えています。
今回ハレブタイで集めた支援金は開設準備資金の一部として活用させていただければと思っています。