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映画を通じて東北のこども達に「広い世界」を感じてもらいたい。
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』東北上映会プロジェクト

開催に向けて:朝日座ロケハン報告日記②

映画館としては少し珍しい、大きめにせり出した舞台の裏を抜けると、出演者出待ちの楽屋が現れます。

決して広くはない楽屋ですが、かつてこの舞台に上った俳優達の落書きや自信の屋号・名前の千社札が柱ごとに張られています。歌舞伎や能の舞台の言葉である「大臣柱」たる書き残しも。


さらに、二階へ。

人がなんとかやっと通れるスペースには、桟敷席として使われていたという覗き窓もありました。

普段の映画館では決して見られない風景。今回のイベントでは使うことはできませんが、ここから映画を観られたら、例え見慣れている作品だとしても、また違った感動を覚えることができそうです。

そして、映写室へ。階段先の看板が雰囲気を醸し出しています。

階段を上ると、畳二畳程度の少し開けたスペース。

なんと泊まり込みで働いていた映写技師の方の住居だったとか。

映写室には2台のフィルム映写機。現在はあまり使われることもなく、イベントで希望があった場合のみ、調整して使われるようです。


映写室の窓から見えるスクリーン。

『ニュー・シネマ・パラダイス』を観る特等席かもしれません。

ふたたびロビーに降りて、奥の方へ。

懐かしのポスターが所狭しと飾られています。

2013年冬、90歳を迎えた朝日座は登録有形文化財となりました。

多くの市民に愛され、思い出を吸い込んできたこの映画館も、1991年、惜しまれながら閉館となりました。それ以降は市民有志によって支えられながら、20年以上存続し、月に一回の映画上映やイベントを行っています。

このような歴史ある映画館にて『ニュー・シネマ・パラダイス』を上映させていただくことは誠に光栄な経験だと一同感じております。

多くのお客さまに楽しんでもらえるよう、頑張って準備を進められればと思う次第です。

2015/03/27 10:12