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日本にまだ二頭しかいないファシリティドッグ
人を癒す特別な犬を、もっと多くのこども病院に!

ファシリティドッグ「ヨギ」と赤ちゃん

ヨギのプロフィール

皆川&ヨギ

犬種:ゴールデン・レトリーバー
生年月日:2011年6月18日
出身:オーストラリア
育ち:ハワイ・マウイ島

静岡県立こども病院では、私たちのファシリティドッグ「ヨギ」とハンドラーの皆川誠一郎が活動しています。
今日はファシリティドッグと赤ちゃんとのエピソードをご紹介いたします。
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こんにちは。ファシリティドッグプログラムの皆川&ヨギです。
病院で誕生し、生まれてからずっと入院生活を続けている子のお母様から、ある日「ヨギと一緒にうちの子を寝かせてみてもいいですか?」とご希望があり、一緒に添い寝をさせていただいたことがあります。

お母さんの手から離れてヨギと一緒に横になった直後にこの赤ちゃんは眠ってしまいました。
赤ちゃんは、ヨギの毛が気持ち良かったのでしょうか?すやすやと眠る赤ちゃんの顔を見て、まわりにいたスタッフさん達も皆さん優しい表情になっていました。
お母様もわが子とヨギが一緒に寝ている写真を撮り、ご家族やお友達に見せたところ、とても喜ばれたそうです。ヨギがいない場所でも、ヨギが会話の中心になっていたと聞きハンドラーとしても、とても嬉しく思いました。またお母様は、「ヨギと赤ちゃんのコラボは、最強ですね。」と笑顔で話していらっしゃいました。

そして、この赤ちゃんはこんなに大きく成長しました!

そして、いよいよ退院の予定が決まりそうです。
以前はヨギのお腹と後ろ足の間にすっぽりとはまっていましたが、今でははみ出してしまうほど大きくなりました。ヨギが小さくなってしまっているのではないか?と思ってしまうくらいです(笑)

この子が退院してお家に帰ることができることは私とヨギも嬉しいです。と言いつつ、いつも優しく接してくださるお母様と、いつもニコニコ笑ってくれるこの子と会えなくなってしまうのはさみしい、と思うのも正直なところです。

お母様からは、
「退院できること、お家に帰ることができることは嬉しいけど、ヨギに会えなくなってしまうことはさみしいです。もう毎日会えなくなってしまうと思うと、泣けてきてしまいます。
入院した時は不安しかなくて、まったく笑ったりできなかったけど、こうしてヨギと一緒に寝ているうちの子を見ているだけで笑えることはすごいことだと思います。今だったら、入院するのも悪くないなって笑って話せます。もしこれからまた入院することになってしまっても、ヨギと会えるから怖くないです!」と、嬉しいお話をお聞きすることができました。

病気のために入院生活を強いられることは大変なことですが、そのような生活の中でも笑ったり、楽しんだりできることはとても大切なことであると改めて感じさせられました。
親御さんが安心できる環境でないと、お子さんも安心できないですからね。このように「患者さんとご家族が安心できる療養環境」を提供するのもファシリティドッグとハンドラーの役割として大切だなと改めて考えさせられたエピソードでした。

2014/12/22 10:26