これからどうする?浸透性殺虫剤シンポジウム
Post-Neonics –What Next ? Symposium
1990年代半ばより、農業で浸透性殺虫剤、中でもネオニコチノイド系殺虫剤とフィプロニルが使われるようになってから、日本でも送粉昆虫の減少、生物多様性の減少、河川水や地下水汚染、人体汚染と健康障害が報告されるようになりました。これからどうしたら良いのか、アジア、オセアニア、EUの学者が一堂に会し、国際シンポジウムを開催します。会議の様子はリアルタイムウェブ配信されます。
主催者:IUCN浸透性殺虫剤タスクフォース(TFSP)
世話人:平久美子(TFSP公衆衛生WG座長、東京女子医科大学東医療センター)
日時:2016年6月18日(土曜日)午前10時から午後17時まで
場所:早稲田大学理工学部55N号館1階第1会議室
プログラム
初めのあいさつ 平久美子9:50−9:55
歓迎の言葉 山田敏郎 (金沢大学名誉教授)9:55−10:00
第1部:日本の研究者の最近の成果 10:00−11:30
藤岡一俊 (Hawaii Institute of Molecular Education) 「ネオニコチノイド系殺虫剤の化学研究最前線」
池中良徳 (北海道大学) 「ヒトのネオニコチノイド代謝(仮題)」
川上智規 (富山県立大学)「スリランカのネオニコチノイド中毒(仮題)」
星信彦 (神戸大学)「ネオニコチノイド系殺虫剤の標的と作用機序」
第2部:浸透性殺虫剤についての科学的知見(同時通訳付き)12:30−14:50
マーテン・ベイレフェルト・ヴァン・レクスモンド(TFSP議長)「浸透性殺虫剤とTFSP、歴史的展望」
ジャン・マルク・ボンマタン(TFSP副議長)「浸透性殺虫剤の世界的な統合評価書:ネオニコチノイド、送粉者、生物多様性、食品」
フランシスコ・サンチェス・バヨ(シドニー大学)「水生環境中の浸透性農薬と大規模な生態系との関連」
五箇公一(国立環境研究所)「日本における浸透性殺虫剤の生態リスク評価-その進歩と挑戦」
エリザベス・ルマウィグ・ハイツマン(TFSP公衆衛生WG名誉書記)「フィリピンでの浸透性殺虫剤の使用実態とWIA」
平久美子(TFSP公衆衛生WG座長)「ヒトのネオニコチノイド曝露と近時記憶障害」
第3部:浸透性殺虫剤に頼らない農業の試み(同時通訳付き)15:05−17:00
マイケル・ノートン(欧州アカデミー科学諮問評議会)「ネオニコチノイドに関するEASACの業績(仮題)」
ロレンゾ・フルラン(TFSP代替農法WG座長)「IPMとピットホール対策の互助保険による生産者保護:農耕作物へのネオニコチノイド使用の強力な代替案」
コン・ルエン・ヒョン(東南アジア地域センター、農業生物科学国際センターCABI)「生態工学—アジアにおけるネオニコチノイドなしのコメづくりへの戦略」
渋川市 「渋川市選別農薬農法(愛称:しぶせん)、有機リンとネオニコチノイドを使わない農業の実践(仮題)」
終わりのあいさつ:マーテン・ベイレフェルト・ヴァン・レクスモンド 17:00−17:05
懇親会