これまでの写真という概念は
科学の進化と人間の意識によって変貌しつつある
〜写真家 所幸則のアインシュタインロマン〜

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このプロジェクトは、写真家・所幸則の写真集「Einstein Romance」制作プロジェクトです。

お陰で第一目標(75万円)、第二目標(100万円)を達成しました!ありがとうございます。しかし、当初A4サイズの写真集を予定していたところを、皆さまからの声にお応えして、B4変形サイズの104ページで制作することにし、それに伴って制作費もアップしました。写真集に載せる作品点数は70点以上です!

6月19日(金)が終了日です。まだまだご支援を募っております。どうぞよろしくお願いします。(2015.6.16)


※映像に写っているのは、実際の写真集と全く同じようにレイアウトされた、ミニチュア版です。実際はB4サイズ変形です。

※銀行振込によるご支援の受付※
支援終了期日まで、 銀行振込での支援を受け付けさせていただくこととなりました。 銀行振込をご希望される方は、「所幸則プロジェクト銀行振込での支援希望」の件名で、下記アドレスまでメールにてご連絡ください。 担当者より、折り返し手順についてご案内させていただきます。なお、ご連絡の際には、PCのメールアドレスより御連絡下さいませ。info@greenfunding.jp(こちらのメールアドレスをクリックいただけると、 メーラーが立ち上がります)


 

これまでの話。

こんにちは。所幸則です。
これからの写真についての話や、 なぜアインシュタイン?という話の前に、 まずは自己紹介から。


僕は、10年程前まで、主に芸能や広告の世界で写真を撮ってきた。



2006年、それまでの集大成的作品集『CHIAROSCURO 天使に至る系譜』をもって、“第一期 所幸則” としてのキャリアをリセットすることを決意。
翌年から、それまでの作風から一変して、モノクロームによる東京 渋谷のランドスケープを中心に 新しい “第二期 所幸則” としての作家活動を始めた。 

 

進化する技術 と 変化する写真

僕は、“写真”という概念はすでに崩壊していると思っている。

写真はもともと、その場その時にしか撮れない「瞬間を切り取る」という概念から 生まれたものだと思うが、 あらゆる技術進化によって、いまや写真の定義は変化し、これまでの概念は崩壊しているのではないだろうか?

まずは時間に、瞬間なんて存在するのか?

日本語的に瞬間というと "・" のように感じる。

写真機で "・" はとれない。

1/8,000分の秒ですらそのなかに無限の時間が存在する。 写真は瞬間という線の中の一部を切っているに過ぎない。 そして大抵どれ程の時間の線で撮ったかはさだかではない。最近目覚ましい進歩を見せる携帯などのカメラだと意識することさえほぼしない。

そうして、瞬間とは違った概念の時間軸を取り入れたOne Secondシリーズの制作がはじまった。

バスが美しく並んだ瞬間、そこを駆け抜ける少女。これは私が住む渋谷の街で起きている急激な取り壊しや変異を含む出来事を 一秒間3カットで捕らえた記録である。(一秒間の間に起きたことを3枚の写真で記録)

 

One Second series

(a)

 

時間が停止しないように 光も止まらない。


ビルのガラス面のから次のビルへ、その陰は道路に落ち、さらにそこを通り過ぎる人や車に。しかし永遠にあるかのように思えた渋谷の駅ですらなくなっていく今。私が着手時にみんなと共有したかった瞬間とは、違った一秒という時間感覚ではなく、決して避けられない時の流れの意識を共有できるものなのだろう。

そしてこれは人生が一秒一秒の積み重ねであることの証明でもある。

 

(b)

(C)

(d)

(e)

 

2013年から撮り始めた「アインシュタインロマン」シリーズ

僕は1秒に光は30万km進むといった話が好きな人間だから、One Secondシリーズの時から “1秒” に拘ってやってきた。

ちなみに、1秒に光は30万km進むと言ったのは、僕の少年の頃からのスーパースター、アインシュタイン。「アインシュタインロマン」シリーズは、アインシュタインの特殊相対性理論へのオマージュなのだ。

 

Einstein Romain series
(1)

(2)

(3)

 

なぜアインシュタイン?

相対性理論で知られるアインシュタイン。しかし実は彼、相対性理論ではノーベル賞を受賞していない。

「特殊相対性理論」は、1905年、まだ無名の公務員だった27歳のアインシュタインが、博士号を取得するために書いたものだが、提出された大学側はその内容を受け入れなかったため、急遽代わりに「分子の大きさの新しい決定法」という論文を提出し、受理されたと言われている。(これが後の「ブラウン運動の理論」に発展。)

そのくらい、相対性理論は、従来の物理学を根底から変えてしまうあまりにも革新的な理論だったのだろう。

当時、相対性理論を理解する(できる)学者がほとんどいなかったことは、相対性理論でノーベル賞を受賞していないことからも分かる。幸運だったのは、その当時すでにドイツ物理学界の大御所であったマックス・プランクだけは、アインシュタインの論文に注目し支持したことで、それによってアインシュタインは次第に物理学界に受け入れられるようになったと言われている。

亡くなって今なお、名前が残り続けているアインシュタインの論文が、当時はそれを理解出来る人がほとんどいなかったことそして、それだけ相対性理論はそれまでの常識を根本的に覆すようなものだったということも、アインシュタインが僕にとってのスーパースターである所以だ。

 

(4)

 

アインシュタインが「光の速度」の不思議について考え始めたのは、16歳の頃らしい。

彼は物理学者だけど、僕も、光の速度や時間の経過について、とても興味があるし、写真とも密接に関係する話だと思っている。

瞬間を切り取る、といわれる写真。
写真として切り取られたその“瞬間”は、
時間を越えていつまでも残り続ける。

一方で、
あらゆるものは儚く、
残り続けるものなど
ほんとうは何ひとつない。

技術進化や環境の変化によって 今後、写真はどうなっていくのか?

これは答えのない問いとも思う。

今回の作品集「アインシュタインロマン」をつくることが、 この答えのない問いを、 写真家や写真界にいる人のみならず 多くの人へ投げかけられるきっかけになればと思っている。
(※ 期せずして、アインシュタインが亡くなったのは、ちょうど60年前の4月18日。)

 

なぜクラウドファンディング?

変わったのは、写真だけでなく、 写真集の在り方や、買い方、売り方もその一つ。

今、僕たちは本を買う時に「書店で探して買う」もしくは「書店で見つける」ということが極端に減っている。つまり、写真集『アインシュタインロマン』も普通に出しても見つけて貰えないかもしれないと思った。

それで今回、いまの時代ならではのインターネットを活用したクラウドファンディングという仕組みを使って、写真集を出すことに決めた。

「クラウドファンディングで写真集を世に出す」、それは、インターネット上でどれだけの人がこのプロジェクトを目にしてくれ、共感や魅力を感じて応援してくれる人がいるかという意味で、僕自身チャレンジだ。

第一目標は75万円。第二目標は100万円で、集まった分だけ写真集のページ数や紙質、印刷部数などを決める際に自由度が増す。

この写真集が僕の想いと共に、より多くのひとに届けることが出来たら嬉しい。


 

リターン 

¥3,000 

『ポストカードプラン』
・御礼メール
・ポストカードプレゼント(3枚)
追加リターン!
直近2つの展示のリーフレット+タブロイドをプレゼント
(アインシュタインロマン@アッシュペーフランスMARUNOUCHIウインドウズギャラリー [6/19~7/30]、PARADOX -TIME アインシュタイン・ロマンをめぐる冒険- @大正大学 ESPACE KUU 空 [2015.7.1~9.25 ]


¥8,000 

『写真集プラン』
・写真集「アインシュタインロマン」プレゼント
サイン+お名前クレジット入り
追加リターン!
直近2つの展示のリーフレット+タブロイドをプレゼント
(アインシュタインロマン@アッシュペーフランスMARUNOUCHIウインドウズギャラリー [6/19~7/30]、PARADOX -TIME アインシュタイン・ロマンをめぐる冒険- @大正大学 ESPACE KUU 空 [2015.7.1~9.25 ]


¥11,000

『写真集刊行スペシャルプラン』 *先着70名
・写真集「アインシュタインロマン」プレゼント  
サイン+お名前クレジット入り
・セレクト用Photoプレゼント
(写真集制作時の掲載写真選定用にA4用紙に印刷したもの。用紙のクオリティは、オリジナルプリントとは異なります。なお、当初、サイズは最小ポストカードサイズを予定しておりましたが、編集者がアインシュタインロマンシリーズは大きくないと決められないという事で、印刷サイズが変更になりました。)
・刊行記念イベント(トークショーもしくはゲストを招いた音楽会を大正大学にて開催予定。)
追加リターン!
直近2つの展示のリーフレット+タブロイドをプレゼント
(アインシュタインロマン@アッシュペーフランスMARUNOUCHIウインドウズギャラリー [6/19~7/30]、PARADOX -TIME アインシュタイン・ロマンをめぐる冒険- @大正大学 ESPACE KUU 空 [2015.7.1~9.25 ]


¥17,000

『アインシュタインロマンTシャツプラン』 *先着50名
・写真集「アインシュタインロマン」プレゼント  
サイン+お名前クレジット入り
・アインシュタインロマン特別 Tシャツプレゼント。サイン入。S/M/Lの3サイズより選択。(※Tシャツは5種バージョン違いで、各種限定10枚。柄はこちらで指定のものを1枚お送りさせて頂きます。)
追加リターン!
直近2つの展示のリーフレット+タブロイドをプレゼント
(アインシュタインロマン@アッシュペーフランスMARUNOUCHIウインドウズギャラリー [6/19~7/30]、PARADOX -TIME アインシュタイン・ロマンをめぐる冒険- @大正大学 ESPACE KUU 空 [2015.7.1~9.25 ]

 


¥30,000

『オリジナルプリント 〜八つ切りサイズ〜』 *先着30名
¥11,000のリターンに加えて、
・アインシュタインロマン内の5枚からお好きなもの1枚をお選びいただき、写真の八つ切りサイズ(約140mm×210mm)でプレゼント。(このページに掲載されている(1)〜(5)の中から選択)


¥80,000

『 額装付きオリジナルプリント〜四つ切りサイズ〜』 *先着6名

¥11,000リターンに加えて、
・アインシュタインロマン内の5枚からお好きなもの1枚をお選びいただき、写真の四つ切りサイズ(約200mm×300mm)でプリント額装(所幸則が自身の作品に合うようにデザインしたオーダーメイドのもの。額縁は黒とキャラメル色から選択可能。)してプレゼト。エディション付き(6枚限定)サイン入り。(このページに掲載されている(1)〜(5)の中から選択)


¥100,000

『個別講義プラン』 *先着3名
¥11,000リターンに加えて、
・所幸則、Skypeによる個別講義(半年で5回。ポートフォリオビューイング&カウンセリング。日程は応相談)


¥150,000 

*AとBいずれも先着6名
¥11,000リターンに加えて、

(A)『額装付きオリジナルプリント 2点プラン 〜四つ切りサイズ〜』
1 secondとアインシュタインロマンからそれぞれ1枚ずつ、写真の四つ切りサイズ(約200mm×300mm)で額装(所幸則が自身の作品に合うようにデザインしたオーダーメイドのもの。額縁は黒とキャラメル色から選択可能。)してプレゼント。エディション付きサイン入り。(このページに掲載されている(a)〜(e)の中から1枚、(1)〜(5)の中から1枚の、計2枚選択)

(B)『ポートレート撮影プラン』
所幸則による本気のポートレート。
所幸則が自身の作品として、個展や写真集に入れても良いと思えるクオリティでお撮りします。(撮影は、東京近郊・高松近郊・大阪近郊。※ご自身の交通費はご負担ください。)写真の六つ切りサイズでオリジナルプリントにしてプレゼント。(2Lサイズで刷れるデータも合わせてお渡しします。)

(C)『世界でたったひとつのミニチュア版プラン』
・世界でたった一つの、ミニチュア版 手作り『アインシュタインロマン』
※写真家 所幸則/装丁デザイン 原耕一/編集責任 大田通貫/サイン入り。



 

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