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写真家・藤原聡志
『Code Unknown』写真集制作

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こんにちは。写真家の藤原聡志です。

現在、私はベルリンを拠点に制作活動を行なっています。

今回制作するのは「Code Unknown」 というシリーズをまとめたもので、私にとって初めての写真集になります。この作品はJapan Photo Award 2014でMousse Magazineのステラ・スッチ賞を受賞しました。

 

作品制作のきっかけとなったのが、私の敬愛するミヒャエル・ハネケ監督の同名の映画「Code Unknown」です。この映画のなかで、登場人物が電車内の向かいに座った乗客を隠し撮りするシーンがあります。私はこの彼と同様の方法でベルリンの電車内で乗客を撮影し始めました。
しかし、現実社会では人々の顔を捉えた肖像を許可なく公の場に晒すことは出来ません。そこで、個人を特定しづらいギリギリのラインを狙ったフレーミング、トリミングやデジタル画像処理などを用い、現代の写真家を悩ます「肖像権」という問題をクリアしようと試みました。

人は直に、又はメディアを通して他人を見る時、表出された外見(顔、体型、身に纏っているものや行動など)即ち様々な「コード」によって情報を読み取ります。私は本シリーズで、様々な方法を用いてこの「コード」を制限、または変換することで写真/画像上における被写体の個人性、特定性を曖昧なものにしようと考えました。顔にクローズアップした写真では顔以外の様々な要素、衣服や携帯品などをフレーミングやトリミングによって画面から排除することで個人を特定しづらくし、また衣服や携帯品にフォーカスした写真では逆に被写体の個性を浮き彫りにしています。顔と身体の一部が共に写り込んでいる写真では、部分的にデジタル加工処理を行なうことで画像上の「コード」を変換させています。

デジタル写真技術の進歩に伴い、司法による肖像権の判断はますます困難になっていくのではないでしょうか。そもそも人の眼を通しての視覚構造とカメラのレンズを通しての光の情報処理構造は異なります。人の目より何倍も鮮明に写るカメラによって撮られた肖像は、自分自身ですら自分であるのかどうか分らないかもしれませんし、取り込んだ肖像を画像データ上で一部分加工すれば、それはもう「その人である」と言えないかもしれません。

少し撮影時の裏話を書かせていただきます。もしかしたらこれらの写真がもっと面白く見えてくるかもしれません。
私は撮影をするときにはいつもキャップを被り、リュックを背負い、カメラを首から下げていかにも旅行者のような浮かれた顔をして電車に乗り込みます。そんな容態のアジア人はここでは一瞬にして風景の一部となります。つまり黒子になれるわけですから、たとえ私が車内で良い''モデル''を発見して無理やり奥の席に割って入ったとしても大して警戒はされません。しかし撮影時は早朝から夜まで一日中電車の中にいるので、さすがに集中力が切れ、隠し撮りしていることを気付かれそうになったことが何度かあります。大抵はドイツ語も英語も全く話せないふりをしてなんとかやり過ごすのですが、一度アラブ系の恐そうなグループに捕まってしまいました。カメラを取り上げられそうになりましたが、メモリーカードとお金を渡す振りをして全速力で逃げました。それから一ヶ月近くは恐くて電車に乗れませんでしたが、実はその時に撮影した写真もこのシリーズに含まれています。それがどの写真であるかこの場で申し上げませんが、もちろんそのカットも上記のような方法で画像が操作されていますから、本人または知人がインターネット上でその写真を発見したところで、それが「その人である」という確信を得ることは出来ないでしょう。

私の写真家としての経歴はまだ長くありません。実は本格的に写真を始めたのは1年半ほど前で、元々はデザイン事務所に勤務しグラフィックデザインや広告制作に携わってきました。そこでは簡単に言えば、クライアントのメッセージをいかに簡潔かつ効果的(魅力的)に視覚化するかということが求められ、次第に様々なメディアを通した(古くはプロパガンダとしても利用されてきた)「視覚イメージの操作」や「画像イメージの捉え方」ということ自体に興味が移っていきました。そんな中、写真や画像というメディアの概念を次から次へと破壊しているトーマス・ルフという写真家を知り、彼の作品に大変感銘を受け、写真の歴史や概念を独学し始めました。

その後、ウォルフガング・ティルマンスやトーマス・デマンドなど他のドイツの写真家たちにも興味を持ったこともあり、写真史や写真理論を学ぶため3年前に私はベルリンへとやってきました。図書館に通い写真関連の本を読みあさる一方で、スタディの一環として写真や画像を使った作品を制作し始めました。少し回りくどくなってしまいましたが、そういった経緯で私は写真を始めました。

今回、クラウドファンディングという仕組みを使って「Code Unknown」シリーズの写真集を制作するにあたり、ただ撮りためた写真を一つの本にまとめたようなものではなく、写真というメディアの暴力性と可能性を「肖像権」という角度から切り込み、写真集という形でしか表現出来ないようなものをつくりたいと考えています。制作の過程は随時「活動報告」のページにアップしていこうと思っています。また制作の過程で気付いたことや考えたこと等も書きたいと考えていますのでご覧いただけると嬉しいです。みなさまから集まったお金は制作費の一部とさせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。


プロフィール

藤原聡志|Satoshi Fujiwara

1984年 兵庫県神戸市生まれ
大阪芸術大学芸術学部デザイン学科卒業後、デザイン事務所に勤務しグラフィックデザインや広告制作に従事。
2012年より拠点をベルリンに移し写真家としての活動を始める。
2014年 Japan Photo Award 受賞


ご支援いただいた方へのお返し

¥3,000 スペシャルポストカードプラン

・特別ポストカード(3枚)
・PCデスクトップ壁紙(4種類)

・お礼メッセージ送付

¥8,000 写真集プラン

・完成した写真集をプレゼント
・特別ポストカード(3枚)
・PCデスクトップ壁紙(4種類)
・お礼メッセージ送付

¥15,000 クレジットお名前入り写真集プラン

・完成した写真集をプレゼント(クレジットとして支援者様のお名前を掲載)
・特別 iPhoneケース
・特別ポストカード(3枚)
・PCデスクトップ壁紙(4種類)
・お礼メッセージ送付

¥50,000 プリントプラン(限定30名)

・ペルリンで撮影したスナップショットのプリントをプレゼント
(21x14cm/3点の中から任意で一点をお選びいただきます。)

・完成した写真集をプレゼント(クレジットとしてお名前を掲載)
・特別 iPhoneケース
・特別ポストカード(3枚)
・PCデスクトップ壁紙(4種類)
・お礼メッセージ送付