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競争心や嫉妬心、独占欲が誰よりも強かったシンガー葦木ヒロカ。クラウドファンディングを連続起案した激動の2018年

もくじ
◆相反するようにも見える2つの思い
◆失敗を恐れず挑んだクラウドファンディングの連続起案
◆結果は?
◆最初の数日でいっきに支援が集まった1度目のクラウドファンディング
◆2度目のクラウドファンディングを成功させるためにとった行動
◆歌姫の中でも増えるクラウドファンディング。支え合ってお互いに目標を達成
◆仲間のクラウドファンディング不成立の危機を救出
◆クリスマスライブ

 


 

「ひと一倍、嫉妬心が強いことも、ほんとうは愛されたいという感情を強く持っていることも、どこかで気づいていたような気もしますが、認めたくなかったし見ないようにしてきたんですよね、きっと(笑)
今までは、そういった自分の中で渦巻く感情をどう扱えばいいか分からなくて、苦しんだり、一人ふさぎ込んだり、人のせいにして余計に負の感情が出てきてしまったりしていました。」

 

 

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そう語るのは、今年5ヶ月間のあいだに立て続けに2度クラウドファンディングを実施し、トータル400万円以上の支援を集め、さらには別のシンガーのクラウドファンディング不成立の危機まで救ったシンガー、葦木ヒロカさんだ。

 

美しい黒髪ロングのヒロカさんに初めてお会いした時の印象は、”健やかで清純そうな歌姫”という感じで、平和主義者的な雰囲気があったので、プロジェクトのタイトルに「コンプレックス・嫉妬・独占欲」という言葉が入ることになるとは全く想像がつかなかった。

 

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しかし彼女は長きに渡って、自分の中にある強いコンプレックスや、競争心、嫉妬心に悩まされ、もがき続けてきたと言う。正確にいうと、今尚そういった感情があることを自覚し、蓋をせず、対峙している。

 

その背景には、幼少期に受けたDVやいじめも関係していたことを明かしてくれた。

 

「昔は人を信じられなくて、人を恐れていました。人と繋がることを意識的に避けていたし、自分というものを極力表に出さずにやってきました。付き合いで上っ面な会話をするくらいなら、一人でいたいと思っていましたから(笑)」

 

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そんな彼女が、今年は特にチャレンジングな行動をいくつも起こし、周囲を驚かせた。またその過程で、普通のシンガーとは異なる 彼女ならではの特徴が明確になった。

 

◆相反するようにも見える2つの思い

彼女がめずらしいのは、自身のシンガーとしての成功を目指すだけでなく、「全国のシンガー(歌姫)と繋がり、そして彼女たちを応援したい」という思いを強く持っており、実際にシンガーのネットワークをつくる活動をしていること。

 

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見方によってはライバルとも言える他のシンガーを、なぜ応援するのか?

葦木ヒロカさんに聞いてみると、こんな答えが返ってきた。

「本当は人と繋がりたい、心が通い合う真の友達やネットワークを作りたいって、人一倍思ってたんですよね。あとは、なりたい自分像として ”誰かを応援できる自分でありたい” という思いも とても強いことが分かりました。」

 

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「自分が歌姫として活躍したい 成長したい という思いと、頑張ってる歌姫を応援したい(=ライバルとして敵視したり蹴落とすのではなく、応援できる自分でありたい)という思いの両方が、自分の中に存在しているんです。でももちろん人間だから羨ましいという気持ちが芽生えることも多々ある(笑)どちらも嘘じゃなくて、それが私なのだと思います。」

 

 

失敗を恐れず挑んだ、クラウドファンディングの連続起案

いまや複数回クラウドファンディングを起案される方も珍しくなくなったが、それでも同じアーティストが起案する場合は、間隔として最低半年から一年は間を空けて起案することが多い。なぜならクラウドファンディングは、通常平均2~3ヶ月間掲載し、その限定した期間に集中してキャンペーン的に支援を募る仕組みであり、間を空けずに連続で起案しても、二度目の支援は集まりづらくなる可能性が高いからだ。

 

しかし葦木ヒロカさんは、今年2~3月と5~7月と立て続けに、クラウドファンディングを実施した。

 

上記した通り、彼女が目指していることは大きく2つ。

 

一つは、自身のシンガーとしての挑戦。
活動15周年を記念した渾身のアルバムを制作するためのファンディング。

 

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そしてもう一つは、全国の歌姫とのネットワーク作り。
みんなで切磋琢磨し、ファンを繋げ合って、オンラインコミュニティーを作るためのクラウドファンディング。

 

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歌姫たちが繋がる意味についてもう一度ヒロカさんに訪ねてみると、こんな言葉が返ってきた。

 

「歌姫たちの豊かな心は、豊かな世界を生み出していくって信じてるんです。競争は、争いに勝つことで一時的な満足感は得られても、本当にこころが満たされることはないんですよね、きっと。競争を繰り返しても終わりがなくて、豊かな世界は永遠にやって来ない。であれば、人と争うという概念自体をなくし、全員で幸せを目指す方が真から豊かな世界が創れる、そう思うようになったんです。」

 

結果は?

ほとんど間を空けずに二度のクラウドファンディングを実施した葦木ヒロカさん。

結果は、二度とも200名以上の起案者から200万円以上の支援が集まった。(トータル支援総額 4,386,945円)

 

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https://camp-fire.jp/projects/view/61016

 

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 https://greenfunding.jp/sams-up/projects/2278

 

最初の数日でいっきに支援が集まった 1度目のクラウドファンディング

彼女は日常的にFacebookで自身の活動をコンスタントに発信しており、Facebook友達も多いため、1投稿に100以上のいいねが付くことも珍しくない。

 

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https://www.facebook.com/misaki888?ref=br_tf&epa=SEARCH_BOX

 

普段からの発信によって、SNS上に彼女の活動を見守って応援してくれているファン層が一定数いたことは大きな強みであり、結果的にそれが人生初となるクラウドファンディングで、221名から230万円の支援が集まった大きな要因と言えるだろう。

問題はその2ヶ月後に始めた二度目のクラウドファンディングだ。

 

 

◆ 2度目のクラウドファンディングを成功させる為にとった行動

【1】疎まれることを恐れずに送り続けた1日100通の個別メッセージ
1度目と同じことをしても上手くいかないことを予想していたヒロカさんは、2度目のクラウドファンディングでは新たな取り組みをした。それが個別メッセージ送付だ。

 

「1度目も2度目も、もちろんFacebookでの告知はかなりしました。でも一番の違いは個別メッセージの送信数です。
投稿だけじゃ気付かない人や見ていなかった人も、自分個人宛にメッセージが届けばそれは読んでくださる。どんなに手間でも、一人一人に、クラウドファンディングに挑戦していることを丁寧に送り続けました。2度目のクラウドファンディングでは1日最低100件は送るというのを自分に課したんです。

 

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1度目のクラウドファンディングでもメッセージ送付はしましたが、350通程だったと思います。でも2度目のクラウドファンディングではその5倍近く、トータルで2000通以上お送りしました。」

 

その結果、1度目とは異なる新たな支援者の獲得に成功。全体の約7割が新たな支援者で、それでも総数は1度目と変わらず200名以上の人数を集めた。

 

【2】自身がパーソナリティーを務めるオンライン番組を Facebook上でスタート
もう一つ、個別メッセージと合わせて、ヒロカさんが2度目のクラウドファンディングを実施する中で始めた取り組みがこちら。

自身がパーソナリティーを務め、あらゆる歌姫をゲストに招いてインタビュートークを展開する30分番組(*歌姫チャンネル『だってシンガーだもの』)だ。

 

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驚くべきことに、基本毎日配信。

 

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この取り組みもクラウドファンディングに勢いをつけ、またこの取り組み自体が歌姫と歌姫の結びつきを作っていく活動そのものになっていった。

 

 

◆歌姫の中でも増えるクラウドファンディング。支え合ってお互いに目標を達成

「実は二度のクラウドファンディングの裏には、もう一つ物語があったんです。
1度目のクラファンは、大阪の歌姫 よしこさんが実施していたクラファンとほぼ同時期、2度目のクラファンは、ボストンの歌姫 植田あゆみさんのクラファンと重なり、いずれもお互い応援しあいながら、プロジェクトを達成させました。」

 

スクリーンショット 2018-12-21 18.32.18よしこさん

スクリーンショット 2018-12-21 18.33.26植田あゆみさん

 

「期間中はお互いの支援金の集まり具合(達成率)が常にサイトに晒されている状態で、正直比較して落ち込んでしまうこともなかった訳ではありませんが、途中からは、”絶対に二人とも達成して、一緒に喜ぼう” という気持ちに変わっていきましたね」

 

 

◆仲間のクラウドファンディング不成立の危機を救出

2度目のクラウドファンディングが終わった数ヶ月後に、仲間の歌姫のクラウドファンディングがスタートした。元看護師で難病と闘いながらアーティストに転身した ありさ22さんだ。

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しかし、彼女の体調がクラウドファンディングの途中で急変し、クラウドファンディングの中止の話さえも上がっていた時だった。

 

葦木ヒロカさんは、ありさ22さんの病状の悪化に「みんなでオンライン上で彼女にエールを贈ろう!」と立ち上がった。「STAY ARISA」と名付けて立ち上げたその企画は、ありさ22さんの処女作(入院中の病室で歌詞を書いて出来た曲)「#キミアイ」を歌い、その姿をFacebook上にアップするというものだった。

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Facebook上で企画を立ち上げ お願いメッセージを送ると、数日で趣旨に賛同した30人以上の人が「#キミアイ」を歌い、その姿をスマホで撮影し、Facebookにアップした。

 

歌姫はもちろんのこと、男女問わず、半数以上が音楽とは関係のない職業に就いている人々ばかりで、さらにそこから”歌って応援したい”という輪が広がり、ありさ22さんを直接知らない人までもが「#キミアイ」を覚え「STAY ARISA」に参加するという現象が起こった。

 

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その際、ありさ22さんのクラウドファンディングのページURLも一緒に拡散された為、彼女が病気の悪化により自分で全く告知が出来ない状況下でも多くの人がプロジェクトページに訪れ、それが支援にも繋がったのだ。

 

結果的にありさ22さんの容態も良くなり、クラウドファンディングも250名近い方々から300万円以上の支援が集まり無事に成功。

 

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葦木ヒロカさんはこの時リーダーとなって、みんなのありさ22さんの回復を願う気持ちを一つにし、大きな力に転換させた。

 

葦木ヒロカさんの2018年は本当に激動だったに違いない。

二度のクラウドファンディング(+仲間クラウドファンディングの危機救出)が終わった後、10月は初のNYでのレコーディングをし、

 

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そこでも沢山の音楽に触れ素晴らしい体験をしたそう。

 

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今年も残すところあと僅かだが、12月25日にはライブを控えている。

 

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激動の2018年を過ごしたヒロカさんの来年の活躍が楽しみだ。