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世界から「関係ない」をなくしたい ~国を超え世代を超え、助け合いが連鎖する~

戦争や飢餓、難民問題など、世界にはさまざまな社会問題がありますが、所詮は違う国の話。今、この時代に起こっていることとはいえ、「自分には関係ないな」というのが本当のところではないでしょうか。遠い国の話は本当に「関係ない」のか。世の中から「関係ないをなくす」をミッションに、社会問題をエンターテイメントで伝える「WORLD FESTIVAL Inc.」の近藤さんに話を聞きました。

 

孤独と感じたことはありますか?

2007年2月に、国連児童基金(ユニセフ)イノチェンティ研究センターが、経済協力開発機構(OECD)加盟25カ国の15歳の子どもを対象に、幸福度についての調査を行いました。報告の中で孤独に関する項目があり、「あなたは孤独か?」という質問に対して、29.8%の日本の子どもたちが「孤独である」と回答しています。

自分は世界に必要なのかと思ったことはありませんか?

幸福学の研究者、慶應義塾大学教授の前野隆司先生の研究では、「多様な人とつながりをもつことと幸福度は比例する」というデータがあります。誰かとつながっていると思えることは、それだけで「自分が幸せだ」と感じられることでもあるのです。

 

好きなもの一つで 人はつながる

日本とアメリカで育ち、海外で生活する中で人のつながりに助けられた経験が多いという近藤さん。音楽業界で働いていた時に、ミュージシャンのライブで会場のみんなが次々と仲間になっていく素晴らしさを実感します。

「あれが好きなんだ」「えっ、私も!」

何かを好きだという気持ち一つで、人はあっという間に仲良くなることができます。

近藤さんは、違う国にいても、男同士で話すのはカワイイ女の子の話だったり、音楽の話で盛り上がったり、「考えていることは一緒なんだ」と気づいた時につながりを感じたと言います。

エンターテイメントの可能性

近藤さんが国際交流キャンプに運営として参加していた際、何気なくギターを弾き始めたことがありました。すると大人も子どもも次々に集まり、踊り出したり歌ったり。最終的にはギターを弾きたいとみんなが騒ぎ出すほど、空間ぜんぶが盛り上がります。エンターテイメントの本質は「人をつなげる引力があること」。近藤さんはそこに可能性を見出しています。

近藤さんの主催するイベントは参加型で、例えば、自分の願い事を書いて木に吊るしてもらうことで、できあがっていくモニュメントのように、一緒に創り上げるスタイルです。近藤さんは「参加者も見学者も運営者も、お互いが与え合える関係、自由にいられる関係が好き」だと言います。
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国際交流キャンプに日本から引率した子どもたちといまだに交流があるという近藤さん。一緒に参加した17歳の少女が、世界で起こっている戦争の現状を知り「それに対して何かできる人になりたい」と話しました。

実際に他の国の人たちと触れ合ったからこそ、自分事として捉えられる。近藤さんは「少しの経験が、その後の人生に影響を与える」と確信しています。

 

“からだの成長”が止まる病気を抱えたシリアの少女

近藤さんは現在、シリアの難民キャンプにいるジャニスちゃんという、難病を抱える18歳の女の子をサポートするプロジェクトを立ち上げています。「頭蓋咽頭腫 (ずがいいんとうしゅ )」という身体が成長しない病気を抱えている彼女は、脳にできた腫瘍が原因で、成長ホルモンの分泌に異常があり、9歳のころから身長が伸びない、生理がこないなど “からだの成長”が著しく遅れています。腫瘍は拡大し続けており、視神経に接触しはじめているため、失明の恐れもあるといいます。

近藤さんはジャニスちゃんの腫瘍摘出の費用を集めるクラウドファンディングを通して、「このプロジェクトをサポートすることで、ジェニスちゃんと同じ境遇にある人たちにも協力の手が伸びる可能性がある」ということを伝えたいと話します。さらに、国連などの組織に見落としがちな細かな実情を知ってもらい、具体的なアクションにつながる流れを作りたい、と考えています。
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(右が18歳のジャニスちゃん。左が妹のジョヘイナちゃん(16歳))

 

▼ジェニスちゃんの脳腫瘍手術の費用をサポートするクラウドファンディング
https://greenfunding.jp/lab/projects/1643

 

世代を超えてつながる「ありがとう」

第二次大戦中にリトアニアの領事館に赴任していた外交官に杉原千畝(すぎはらちうね)さんという方がいます。ナチス・ドイツに迫害されていたユダヤ人に発給したビザは「命のビザ」とも呼ばれ、彼のビザで助かった人は6千人にも及び、その子孫は現在では数十万人にも上ると言われています。東日本大震災の際には「今こそ恩義に報いる時」とばかりに、ユダヤ人が多く暮らすイスラエルから、医療チームがいち早く日本に派遣されました。

もしジェニスちゃんの手術費をサポートするプロジェクトに参加したら、今まで特に馴染みのなかった ”シリア”や ”難民” という言葉を聞くと、「あ、自分が関わったことだ」と身近に思い出すことでしょう。また、ジャニスちゃんや彼女の家族にとって、日本や日本人への想いは色濃く残るはずです。
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自分が関わったことで誰かが喜んでくれ、それが「ありがとう」という想いになり、さらに大きくなって次の誰かに還っていく。世代を超えて「与え与えられの連鎖がつづいていく」のは、素晴らしいことではないでしょうか?

 

みんなでつくるワールドフェスティバル

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近藤さんは世界のさまざまな人、子どもたちの可能性、才能を発掘し、世界に発信していくレーベル事業の展開を目指しています。「世界中につながりをつくり、関係ないをなくす」プラットフォームになれる場。

 

今後のWORLD FESTIVAL Inc.の活動にも期待がかかります!
世界中の人とつながる生き方。
あなたもちょっとだけ参加してみませんか?

 

▼ジェニスちゃんの脳腫瘍手術の費用をサポートするクラウドファンディング
https://greenfunding.jp/lab/projects/1643

▼世界から「関係ない」をなくす。WORLD FESTIVAL Inc.のホームページはこちら
http://worldfestivalinc.com/