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子どもたちに伝えたい愛のメッセージ。 ハンデに負けない作家が描いた絵本が世界で話題

Nick Vujicic氏という方をご存知だろうか?

日本では彼の存在を知る人はほとんどいないだろう。

彼は、先天性四肢切断症という病気を抱え生まれたため、両手足を持たない。

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そう、日本では「五体不満足」の著者として知られる乙武洋匡さんと同じ、生まれつき手足のないという障害を背負った人物なのだ。

 

生まれつき手足を持たないということで、人々から奇異の目で見られ、周りからいじめられるなどの悲しい経験をしてきたNick氏。生きている意味がわからず、自殺することすら考えたというが、両親をはじめとした多くの人々に支えられ、「never give up」と強い心を持って生きてきたという。

 

人の何倍も苦労しながら、困難を乗り越えてきた彼は、「Give me a hug」という絵本を執筆。

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彼の実話に基づき書き下ろされたこの絵本には、希望を持つことの素晴らしさ、諦めず前向きに生きることの大切さが描かれている。また、絵本の中でNick氏は、愛情は受けることよりも与えることの方が幸せだといい、人生において一番大切なのは「愛のある生活」だということも強く訴えている。

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海外では、ベストセラーを記録。

アジア諸国やアメリカにおいては、すでに9言語バージョンで刊行されており、高い評価を受けている。

 

そんな彼の絵本を和訳して日本に届けようと奮闘している女性がいる。

香港出身のステファニー・ユさんだ。

ステファニー・ユさん

 

英語教師として働く彼女は、彼の本と出会い、「この本には今の日本に必要なメセージが込められている」と感じたという。彼のメッセージを多くの人に伝えたいと感じ、初めは英語の授業の教材としても取り入れるように。

 

日本語版を出版をするためにクラウドファンディングで資金募集中

「日本語版もあればいいのに…」そんな声を聞いた彼女は、日本語版への出版に向けてクラウドファンディングでの資金募集を開始した。

支援は、3,000円から参加することができ、”Give Me a Hug”シールや、”Give Me a Hug”グリーティングカード、”Give Me a Hug”クリアファイルのリターンも用意されている。

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ステファニーさんは、「この本を通して、家族の愛や諦めずに希望を持ち続けることの素晴らしさに加えて、人に頼る大切さを伝えたい」と語る。

 

もし、日本での出版が叶えば、多くの日本の子どもたちにそのメッセージを伝えることができ、そのメッセージは、子どもたちの支えとなることだろう。

 

いじめや虐待や貧困…。すべての子どもたちが恵まれた環境に置かれているわけではないという現実があるからこそ、このような絵本をぜひ子どもたちの元へ届けて欲しいと思う。