ikkoan-magazine

【情熱大陸に出演!2月14日】世界を魅了する和菓子屋『一幸庵』。和菓子の未来を切り開く。

●来年創業40周年 和菓子の名店『一幸庵』のブランドブック

東京・茗荷谷から徒歩5分の場所に店を構える、和菓子の名店『一幸庵(いっこうあん)』。和菓子好きの間では、言わずと知れた存在である。

ikkoan-mise

来年創業40周年を迎えるこの店のブランドブック『IKKOAN』が、2015年11月に出版され、今話題を呼んでいる。和菓子ファンのみならず、海外のメディアでも出版の話題が取り上げられるなど、今注目の書籍だ。

 

本書『IKKOAN』は、GREEN FUNDING by T-SITEでクラウドファンディングを実施し、出版に至ったプロジェクトでもある。当初の目標金額を大幅に上回る支援(722%)を集めて見事達成したことで出版が実現した。

スクリーンショット 2016-02-09 14.40.33

こうした成功も、一幸庵の和菓子が三十年以上の長い歴史のなかで、多くの人から愛され続けていることを示した結果とも言えるだろう。

 

さて、この『IKKOAN』とは、どのような書籍なのだろうか。

 

本書は、“七十二候”という日本古来の暦をテーマに、72通りの暦が和菓子で表現された、水上力さん(一幸庵店主)の和菓子職人としての集大成ともいえるような作品。

 

表紙を見てすぐには和菓子の本だということもわからないほど、現代的でアーティスティックな、美しい装丁が印象的だ。

ikkoan-1

ページをめくると、風が氷を溶かす「東風解凍」という2月の暦から始まり、寒さのなかで雌鶏が卵を産み始める「鶏始乳」など、日本独特の季節を表現した和菓子の美しさを、目で味わうことができる。

ikkoan_3

ボツ案を含めて述べ300~400もの和菓子を水上さん本人が試行錯誤し、完成するまでに5年もかかったという本書。海外を見据えてアルファベット表記にしたというタイトルに、体裁は和菓子の世界観を表した純白の正方形を選んだ。装丁の素材は白い饅頭のテクスチャーをイメージしているという。

ikkoan_2

「一幸庵のブランドブック」という枠におさまらない、美術作品集と呼びたくなるような書籍となっている。

 

●『一幸庵』を創業したのは28歳のとき

『一幸庵』店主の水上力(みずかみ ちから)さんは、もともと和菓子職人の家に生まれたが、四男だったため独立する道を選択した。 京都と名古屋の老舗和菓子店で5年の修行を積んだ後、東京の小石川に店を持つ。『一幸庵』を創業したのは1977年、28歳の時だ。

 

修行期間を含めて40年以上もの間和菓子職人として生きる水上さんは、日本人の和菓子離れに対する危機感を感じていたという。ikkoan-person

「洋菓子が日常で、和菓子が非日常です。それをどこかで食い止めたい。今、どうやって洋菓子を呑み込めるか、と大胆に考えています。」そう語る水上さんは、日本でもガラパゴス化してしまっている和菓子を世界に見せることも必要だと、精力的に海外プロジェクトに携わっている。

ikkoan-butsu1

自らの店である一幸庵を営みながら、ヴァローナ・ジャポン・エコール東京や仏サダハルアオキや仏ジャン・シャルル・ロシュを始めとする、国際的なチョコレート会社やパティスリーメゾンと積極的なコラボレーションを行ったり、和の食材を使うことで有名なパリのあるパティシエが餡の作り方を学びに修行に訪れるなど、洋菓子の世界に与える影響も大きいのだそうだ。

ikkoan-butsu2

 

●ブランドブックを企画したのは、幼少期から『一幸庵』の和菓子が大好きだった一人の若手クリエイター

今回のブランドブックを企画したのは、店主の水上さんではなく、一幸庵の和菓子を幼少期から大好きで食べつづけてきた、南木隆助さんというひとりの若手クリエイターだ。南木さんは、パリ魯山人展(DSA Design Award Gold受賞)などに携わり、コミュニケーション、ブランディング、空間設計のプロジェクトなどを行うクリエイターである。

 

小さい頃に、誕生日ケーキの代わりに一幸庵の羊羹をせがんで一本買ってもらうほど、一幸庵のファンだったという南木さんは、


「ある時にお話を聞きに伺った時に、水上さんが「和菓子に未来はあるのか」という強い危機感をお持ちだと知りました。お話をするなかで考えたのは、世界に通じる高いクオリティの本を作ること。本を作ることで、彼の仕事を後世に残すと同時に、日本や世界に対して、和菓子を日本画や俳句などに並ぶ日本の美しさを伝える高度な表現手段として伝えることで、和菓子が置かれている厳しい状況に対して働きかけができないかと考えました。」
と語る。

 

心から和菓子が好きだという思いと、その美しさを伝えたいという純粋な二人の思いがきっかけとなり、その思いに賛同したアートディレクター(川腰和徳さん)、フォトグラファー(堀内誠さん)、プロデューサー(佐藤勇太さん)が加わり、この書籍出版への道は始まったようだ。

和菓子を知り尽くした水上さんの一流の職人技術や美的感覚が、若手クリエイターのセンスと調和し、見事に現代的なバランスを携えた書籍として生み出されたのではないだろうか。

 

●海外でも話題に

こうして完成した本書「IKKOAN」は、いま海外メディアでも話題となっている。

 

こちらは日本の文化やアートを紹介している【spoon&tamago】での紹介記事。http://www.spoon-tamago.com/2015/12/18/architectural-ikkoan-book-captures-the-beauty-of-wagashi/

スクリーンショット 2016-02-08 13.10.43
スクリーンショット 2016-02-08 13.11.00スクリーンショット 2016-02-08 13.10.21

そのほかにも、フランスの図書館から購入についての問い合わせが来るなど、文字通り海外に和菓子の文化を広める一歩となるような話も既に始まっているようで、期待が高まる。

 

●問合せが殺到し、初版が完売

国内では、代官山蔦屋で書籍発売を開始すると、すぐに問い合わせが殺到。初版は1ヶ月も経たずにたちまち完売するという反響ぶりとなっている。

3月8日(火)には、代官山蔦屋書店1号館にて、本書『IKKOAN』が生まれた背景と、世界を相手にいかに和菓子を伝えていくか、という構想などを、水上さん本人が語るトークイベントも開催されることとなっている。(モデレーターは南木隆助さん)代官山蔦屋書店トークイベント「世界への和菓子の伝え方」詳細ページ >>

 

●TV番組「情熱大陸」2月14日に出演!

さらに、2/14(日)の『情熱大陸』(TBS系テレビ番組)に、一幸庵店主の水上力さんが出演。

ikkoan-person3

国内のみならず、海外でも精力的に和菓子の魅力を伝え続ける水上さん。「一幸庵」はこれからますます注目のお店となりそうだ。

 

*『IKKOAN』書籍情報・購入はこちら >>

著者:水上力+IKKOAN制作委員会 、クリエイティブディレクション・企画編集 南木隆助 、アートディレクション 川腰和徳、フォトグラファー 堀内誠、プロデューサー 佐藤勇太、フォトレタッチャー 山田陽平、デザイン 入澤都美 、PR 奈雲政人、 仏文訳 セシル・ササキ 、英文訳 メアリーベス・ウェルチ