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あなたの身近なLGBT、レインボーな友だちができたら世界が広がるワケ

あなたに左利きの友だちはいるだろうか? AB型の友だちは?
どちらもYESの人がほとんどのはず。では、LGBTの友だちはいるだろうか?

LGBTとは、レズビアン、ゲイバイセクシュアル、トランスジェンダーと呼ばれる人々のこと。電通ダイバーシティ(多様性)・ラボの「LGBT調査2015」では、LGBTといわれるセクシュアル・マイノリティの割合は全体の7.6%という結果だった。日本の左利きやAB型の人口は約10%。30人のクラスなら、2~3人がLGBTのはず。

 

あなたの身近に、LGBTの人がいる

「セクシュアリティのカミングアウトには勇気がいる」
そう語るのは、LGBTのアクティビストであり、認定NPO法人「グッド・エイジング・エールズ」代表を務める松中権(ごん)氏。
「グッド・エイジング・エールズ」は、セクシュアリティや年齢、国籍、経験を越え、さまざまな個性をもつ人たちが心地よく、自分らしく歳を重ねていける場所づくりを目指す団体。2010年に設立され、現在、「OUT IN JAPAN」という5年間で1万人のLGBTの人たちのポートレート撮影をするプロジェクトを主催している。
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(「OUT IN JAPAN」第1弾、第2弾の撮影は、写真家、レスリー・キー氏が担当。左:レスリー・キー氏、右:松中権氏)

▼OUT IN JAPANの詳細はこちらから
http://outinjapan.com/

「LGBT初級講座 まずは、ゲイの友だちをつくりなさい」(講談社+α新書)の著者でもある松中氏に、話を伺った。

 

LGBTの友だちがいたら、相手の気持ちを想像する力がつく

もし、あなたの大切な親友が、ゲイだったことを想像してほしい。大切であればあるほど、相手に対する言葉や態度に気をつけるだろう。あなたの身近にLGBTの人がいたら「自分とは立場の違う人の気持ちを想像する力が身につく」と松中氏は話す。誰かの気持ちを尊重し思いやれることは、自分自身の視野を広げてくれるはずだ。
Arjen van den Berg Daniel Siadis

あなたへのカミングアウトは「信頼」の証

カミングアウトは勇気がいる行為だからこそ、話してもらえることは「あなたへの信頼」ととってほしい、と松中氏はいう。2015年3月、渋谷区が全国にさきがけ、同性のカップルを「結婚に相当する関係(パートナーシップ)」と認め、区が証明書を発行する条例案を可決。6月には全米で同性婚の権利が認められた。「人の多様性を守る」という思いを込めてデザインされた虹色のフラッグはLGBTの象徴。

松中氏は「制度は選択肢としてあったほうがいい」としながら、周りの「意識の変化」の重要性も指摘する。「カミングアウトしても受け入れてもらえる」という安心感が社会にあふれていたら、LGBTに限らず、「すべての人が自分らしく生きられる」のかもしれない。

 

隣にいるLGBTの存在を、ビジュアルで伝えたい

「あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。」というキャッチコピーで始まる「OUT IN JAPAN」プロジェクト。「自分も同じだよ」というシンプルなメッセージを発信し、LGBTが誰にとっても近しい存在なことを伝えている。第1弾、第2弾の撮影を担当する写真家のレスリー・キー氏は、「LGBTの人は生まれてからずっと戦い続けている。その強さがある」と熱を込める。松中氏は「世界は自分が思うより広い。世界がここしかないと思うと苦しくなるが、自分に合わなければいつか飛び出してもいいんじゃない?」とし、カミングアウトに悩む人には、「周りの人に伝えることで、ポジティブな影響もあることを伝えられたら」と思いを込める。
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「OUT IN JAPAN」プロジェクトは第2弾の撮影も無事終了。レスリー・キー氏による関西地区初の撮影会が10月9日に開催。撮影会に合わせ、LGBTをはじめとするセクシュアル・マイノリティを対象とした撮影モデルを募集している。応募は9月27日18時まで、ホームページ上で受け付け中。

▼詳細はこちら
http://goodagingyells.net/join/#join-1173
Fumino Sugiyama

9月11日から10月9日に、東京有楽町のシアタークリエで「OUT IN JAPAN」写真展が行われている。「輝く」人たちの写真は、LGBTであるかどうかに関わらず、多くの人に勇気を与えるはず。次のチャレンジからも目が離せない。